ハモの骨切りは一寸に25本!?その生態やレシピ・釣り方まとめ
高級魚として知られ、下処理の骨切りが大変!とも言われるハモ。一体どんな魚なのでしょうか?今回はハモの生態やレシピ。その釣り方などをご紹介します!
2024/01/24 更新
本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。
編集者
TSURI HACK編集部
釣り歴20年のTSURI HACK運営&記事編集担当。年間1000を超える記事を配信するため、海から川・湖、エサ釣りからルアーまで幅広い釣り用品に触れています。公式SNSでも最新情報から編集部のインプレッションまで絶賛配信中!
TSURI HACK編集部のプロフィール
制作者
TAKEBUCHI
ブラックバス・ニジマスがメインターゲットで、コスパ重視の釣りスタイル。釣り場まで徒歩5分の場所に住んでいたことも。カサゴの味噌汁が好きな30代です。
TAKEBUCHIのプロフィール
ハモとは

ハモは、ウナギ目ハモ科に属する海水魚で鱗を持たず、長細い体形をしています。一般に雌は背面が赤みがかった褐色で大きいものでは2メートルを超え、雄は黄色がかった青色の体色をしており、70センチほどにしかなりません。

歯が非常に鋭く釣り上げた人に向かって噛み付いてくる獰猛さがあり、生体の取り扱いには注意が必要です。
ハモの生息域・生態

西太平洋やインド洋の暖かい海に生息するハモは、日本では中部より南の地方の沿岸域で見られます。水深100メートルよりも浅場に生息し、夜行性で、小魚や甲殻類などを食べます。春から夏にかけて産卵をする魚で、6月~8月にかけてが旬とされています。
ハモの値段

ハモは京都や大阪などで人気が高く、特に京都では祇園祭でハモを食べるという風習があります。そのため、祇園祭のある7月の2日間はハモの値段が最も高騰し、キロ4,000円という値がつけられたことも。関東でも夏に入荷が多くなり、活け締めされたものは値段の高い高級魚として取り扱われます。
ハモの骨切り

ハモは骨が多いため、骨切りという下処理が必要です。スーパーや魚屋で売られているハモは、骨切りされたものも多いようですが、鮮度が落ちやすいというのが難点。骨切りされていないハモを入手する機会があれば、骨切りに挑戦してみるのもいいかもしれません。
プロは「一寸に25本」
プロの料理人は、一寸(約3センチ)に25本の切り目を入れるといいます。底まで細かく切れ目を入れるのは無理でも、2、3ミリ程度の幅を意識して、できるだけ狭い幅で切れ目を入れてみましょう。
包丁は手前に引く

骨切り包丁という魚の骨を切る作業に適した包丁もありますが、ご家庭にある一般的な包丁でも骨切りは可能です。皮まで切ってしまわないような力加減で、包丁を手前に引いて骨切りをします。
ハモの料理・旬

産卵期に入り、脂の乗る6月~9月がハモの旬とされます。一般的にオスは好まれず、美味とされるのはメスだけです。紀伊水道や、瀬戸内海、九州などが名産地として知られます。ハモは淡白ながら旨味のある白身魚で、硬い食感のある皮も酢の物などにして食べられています。湯引いたハモは「ハモちり」や「落とし」と呼ばれ、すき焼きにする「ハモすき」や、しゃぶしゃぶにする食べ方が有名です。
レシピ例
ハモの骨切り付き&白焼き レシピ・作り方(楽天レシピへ)
ハモの湯引き レシピ・作り方(楽天レシピへ)
ハモのつみれ汁 レシピ・作り方(楽天レシピへ)
ハモの蒲焼 レシピ・作り方(楽天レシピへ)
ハモ釣り

ハモ釣りは、産卵期で湾内に入ってくる6月~9月頃がシーズンですが、晩秋にも釣られます。夜間に餌を探して泳ぎ回るため、夜釣りで狙うと良いでしょう。
仕掛け
三環サルカンの先に蛍光チューブ付きの仕掛け・針と30センチほどの糸をつけ、末端に重りをつけます。夜釣りのため、蛍光のものを使用すると効果的です。アナゴやウナギなどを狙う際に使う、ぶっこみ仕掛けでも狙えます。
リーダーの太さ
ハモは歯が鋭いため、しっかりとした糸でないと簡単に切られてしまいます。5号糸やワイヤーを使用すると安心でしょう。
餌
イカやアジ、サンマなどの切り身を使います。
大物を狙って、いざ港へ!

ハモは、特に関東から北の地域などでは馴染みのない魚かもしれません。しかし、重さがあり体長も長く、釣ることができれば十分楽しめそうです。寒い時期に南へ遠征釣行するなら是非ターゲットとして加えてみてください。アタリがあってからの格闘の末、ハモを手にすることができた時の興奮は一入(ひとしお)でしょう。