ブドウ虫について
渓流釣りで最もメジャーなエサといえばブドウ虫でしょう。釣具店の生餌コーナーでも必ず取扱いがあるので、渓流釣りをしたことがない方でも、釣具店で『ブドウ虫』と書かれたPOPなどを目にした経験があるはずです。
イワナ・ヤマメ・ニジマスを対象魚としていますが、特にイワナの釣果アップには絶大な効果を発揮します。
外見はまさに幼虫そのもので、虫が苦手な釣り初心者や女性は抵抗があるかもしれませんが、扱いやすさ・魚にとっての嗜好性・保存のしやすさを考えれば、渓流釣りファンにとっては最高のエサだと言えます。
ブドウ虫は渓流釣りの特エサ
ブドウ虫は渓流釣りで使う生餌の中でもトップクラスの嗜好性を持っています。それまでは釣り場でイクラをエサにしていて釣果が振るわなかった人がブドウ虫にチェンジした瞬間から爆釣しはじめるほどの威力です。
やはり自然界では栄養豊富で柔らかい幼虫は魚にとってのごちそうなのでしょう。ブドウ虫は、渓流釣りで必釣を狙うためには最も有効な特エサなのです。
ブドウ虫の成虫
ブドウ虫は、正式には『ブドウスカシバ』と呼ばれるガの幼虫です。ブドウの木を食い荒らす害虫として農家の方々にとっては頭の痛い存在ですが、渓流釣りでは特エサとして喜ばれています。
実はこのブドウ虫、人工飼育が大変難しいためエサとしては非常に高価となっており、20匹程度で600円前後が相場となっています。そこで、最近では飼育がカンタンで見た目も体長もブドウ虫にそっくりな『ハチミツガ』の幼虫がブドウ虫として売られていることがあります。
ハチミツガの幼虫は本家のブドウ虫と比べると少し皮膚が硬めで針に仕掛けやすい上に本家ブドウ虫と変わらない釣果が期待できるため、渓流釣りファンの人気を集めています。
ブドウ虫の保存方法
ブドウ虫は、木の枝の中に入っている天然の姿のものと、パッケージに入った姿のものが売られています。
ミミズなどのように乾燥に気をつけたり腐敗を気にする必要がないので保存は非常にカンタンですが、問題はブドウ虫が成長しないように配慮する必要があることです。
ブドウ虫は2~3回の脱皮を繰り返しながら越冬した初夏頃に成虫へと羽化する習性があるため、常温で保管しているとサナギになったり成虫へと羽化してしまったりします。
ブドウ虫をすぐに使う予定がない場合は、冷蔵庫の野菜室などに保存しておくと成長させずに生かすことができるのでオススメです。
ブドウ虫は渓流釣りの特エサ!
絶対に釣りたい、他のエサを使ってきたが釣果が振るわないという方には、嗜好性が高く、取扱いも保存もカンタンなブドウ虫がオススメです。ぜひ渓流釣りの特エサであるブドウ虫を使って最高の釣果を狙ってください。