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鯛ラバの自作

タイラバの作り方を画像で解説!必要なアイテムと工具をチェック!

マダイや根魚に効果的なタイラバ。オフショアのみならず、ショア(岸)からでも使えるこの釣法に注目が集まっています。さらにタイラバは、自分で作ることもできます!今回はそんなタイラバの自作方法から必要なアイテムや工具をご紹介します。

目次

アイキャッチ画像提供:MATSUBARA

タイラバとは

鯛ラバを自作した

鯛カブラとも呼ばれ、漁師の漁具から発展したルアー「タイラバ」。名前の通り、真鯛は勿論、青物から根魚、底物まで非常に多くの魚を釣ることができます。また、手軽でシンプルな釣り方ということもあり、近年非常に人気が高い釣法でもあります。遊動式と固定式の2種類があり、重さや材質にもよりますが、おおよそ700~2,000円程度で販売されています。

タイラバを自作するメリット

鯛ラバを自作する為のヘッド
提供:MATSUBARA

タイラバは単純な構造をしているので、材料さえ揃えれば簡単に自作する事もできます。自作をすることで、好きな重さやカラーを安価に揃えることができます。タイラバはまだまだ発達途上の釣り方であり、オリジナルの工夫をする余地も沢山!自分で作ったタイラバで釣れた一匹は、忘れられない最高の思い出になるでしょう。

タイラバ自作に必要なアイテム

鯛ラバを自作する上で必要なアイテム
提供:MATSUBARA

タイラバを自作する上で必要な物は材料は釣具店やネットで簡単に揃えることができます。最近では自作材料コーナーがある釣具店も多く、自作しやすいように作られたパーツも多くあります。また、必要な工具も身近な物ばかりで特殊なものは必要ありません。材料と工具それぞれについてご紹介いたします。

タイラバに必要な材料

タイラバは大きく分けると、ヘッド部、ネクタイ・スカート部、フック部から出来ています。これら3つを様々なカラーやサイズで作っておけば、組み合わせ次第で様々な釣り場の状況に合わせた対応が可能になります。

■ヘッド部分錘
タイラバのシンカー部分になります。遊動式と呼ばれるタイプに使うものはラインを通すための中通しの穴が空いており、重さ、形状、材質によって沈下速度が変わります。「狙う水深=へッドの重さ」をひとつの基準に用意すると良いでしょう。自分で様々なカラーリング、装飾をするのが楽しい部品です。


■シリコンスカート
フックを隠しつつボリューム感を出すための装飾パーツになります。素材はシリコンの他、ゴムなどでも問題ありません。最初から一本一本分かれているものや、帯状のものを細く裂いて(裂き易くなっています)使うものがあります。

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■シリコンシート/ネクタイ
タイラバにおいて最も肝心な部分がネクタイになります。リトリーブすることによってネクタイが艶かしく揺れ魚を引き寄せます。シリコンシートやゴム風船でも代用が可能です。ストレートタイプやカーリータイプなどが主流となっています。カラーはなるべく多く用意しておくと良いでしょう。

■チューブ部品
ヘッド部に使う錘の中を通るラインの滑りを良くするために、錘の中通しの穴に通しておきます。鉛は比較的柔らかいのでラインを著しく傷つけることはありませんが、シリコンチューブをつけておくと安心です。また、シリコンスカートやネクタイを束ねるのに、浮止めに使うゴムチューブを使用します。


■フック
フックはアシストフックに使われる太く強度の高いラインにフックをつけます。タイラバ1つに対してフックが2本付くようにするのが標準的です。


タイラバを作る上で必要な工具


提供:MATSUBARA

タイラバを作成する上で必要な工具は特殊なものはなく、文房具店や文房具コーナーで手に入るものばかりです。鋭利な物が多い為、怪我には十分ご注意ください。

■デザインナイフ
シリコンシートからネクタイを切り出す際は、カッターではなくデザインナイフがオススメです。直線はもちろん、曲線も綺麗に切ることができます。

■カッターボード
デザインナイフでネクタイを切り出す時などは、カッターボード使うことで、刃先を長持ちさせることができます。また、スケールラインが描いてあるものが多く、フック用の糸やスカート、ネクタイの長さを定規をあてずに測れるため、作業が格段にやり易くなります。

■ペンチ
フックに巻き付けたアシストラインを強く締め込む際には、ペンチでラインの端を挟んで行います。両端にフックが付けてある場合には、締め込む側とは逆のフックをペンチのグリップに引っ掛けて締め込むと針に触らずに安全です。

■ハサミ
熱収縮チューブやシリコンスカートを任意の長さに切る際には、デザインナイフなどよりハサミの方が便利です。ネクタイの細かな整形も楽にできます。

■ライター
熱収縮チューブに熱をかける際に使います。ラインを痛めるのが心配な場合にはドライヤーでも可能です。いずれの場合も火傷には十分ご注意ください。また、ボールペンの芯を使ったスカート部品を作る場合には、ボールペンの芯を整形する際に使います。

■千枚通し
ヘッド部にある中通しの穴に千枚通しを入れることで穴を広げる事ができます。また、穴の中の凹凸を平らにすることもできます。釘を打ち込み穴を広げる事も可能です。(タングステンヘッドは固いので広げるのは困難です)

タイラバの作り方:①フック

鯛ラバのフック
提供:MATSUBARA

ヘッド部に中通しするフックの作成方法の一例をご紹介いたします。材料は「フック」「アシストフック用のライン」「熱収縮チューブ」の3つになります。この工程でのキモはアシストラインの長さとフックとラインの結束方法です。

アシストラインとフックを結束する

鯛ラバフックにチューブ

提供:MATSUBARA

アシストラインを27センチ程度の長さに切り、短く切った熱収縮チューブを二つ通し両端にフックを結束します。フックとラインの結束には「外掛け結び」、「内掛け結び」などが適しています。上部の画像は結束手順が簡単で強度も高い「内掛けクロス結び」で結束しています。

熱収縮チューブで結び目を保護する

鯛ラバフックを重ねる

提供:MATSUBARA

フックとラインの結び目をきつく締めこんだら、結び目をに熱収縮チューブをかぶせライターやドライヤーなどで熱をかけ結び目を保護します(火傷には十分ご注意ください)。上記の画像では、下の針が加熱前、上の針が加熱後です。

鯛ラバフックを結ぶ

提供:MATSUBARA

針先が向き合うように向きを合わせ、二つのフックが段差になるようラインを折り曲げます。長いほうのフックのアシストラインが3センチ以上になる程度の位置で「8の字結び」をすれば完成です。

▼フックへの糸の結び方、8の字結びはこちら

▼アシストフックの作り方はこちら

タイラバの作り方:②スカート

鯛ラバを自作するスカートとネクタイ

提供:MATSUBARA

ネクタイ部とスカート部をまとめた部品を作り、先に作ったフックを中に通します。ネクタイ、スカート、フックをまとめる秀逸なパーツも販売されていますが、ここではボールペンの芯とゴム管を使った方法をご紹介いたします。

タイラバネクタイを作る

鯛ラバを自作する時のネクタイ
提供:MATSUBARA

シリコンシートをデザインナイフでネクタイの形に切り出します。一端を幅2~3ミリ、逆側を幅10ミリ程度になるように切るとオーソドックスなストレートタイプのネクタイを作ることができます。ネクタイの形、材質に決まりはありません。ゴム風船などでも実績の高いものができますので、いろいろと工夫してみるのも良いかも知れません。

ネクタイとスカートをゴムチューブに通す

鯛ラバスカートを通す所

提供:MATSUBARA

鯛ラバのスカート

提供:MATSUBARA

不要な糸などで輪っかを作り、揃えたラバースカートを輪っかに通します。輪っかの端を短く切ったゴムチューブに通し、そのまま輪っかを引きぬくとラバースカートを簡単にゴムチューブに通すことができます。先に作ったネクタイもゴムチューブに通しておきます。

※スカートに使うラバーの本数に決まりはありませんが、あまり多すぎるとネクタイの動きを邪魔してしまうこともあるようですのでご注意ください。

スライド部品を作る

鯛ラバに通す部品

提供:MATSUBARA

使いきったボールペンの芯を10ミリほどの長さに切り、両端をライターで軽く炙ります。(火傷には十分ご注意ください)両端がめくれ上がるようになり、カエシができます。

スライド部品を挿入する

鯛ラバのネクタイを通す

提供:MATSUBARA

ネクタイを通したゴムチューブと、スカートを通したゴムチューブの中にボールペンの芯を通します。ネクタイとスカートを別のパーツにすることで、破損したネクタイ交換する時に、スカートがずれたりすることを防ぐ事ができます。

フックと組み合わせる

鯛ラバのスカートにフックを通す

提供:MATSUBARA

ボールペンの芯にフックのラインを通せば、ラバー、ネクタイ、フックの部分の完成です。

タイラバの作り方:③ヘッドと組み合わせる

自作鯛ラバの完成
提供:MATSUBARA

ネクタイ、スカート、フックをまとめたパーツのアシストラインをヘッド部の中に通せば、遊動式のタイラバの完成です。

自作したタイラバで釣ったら嬉しい!

自作した鯛ラバで釣れた
提供:MATSUBARA

自作したタイラバでは、一匹釣るまでは疑心暗鬼になりがちですが、今回ご紹介したものは実績もあり、きっと魚が釣れるのではないかと思います。タイラバに限った話ではありませんが、自作の釣り具で魚が釣れた時の感動はとても忘れ難いもの。工夫を凝らし釣果を上げる楽しみもあり、釣りの奥深さを感じることができるはずです。皆様も是非、タイラバ作りに挑戦してみてください。