ゴアテックス®を採用した靴について
アメリカ生まれのゴアテックス®は、防水性能や透湿性能、防風性能に優れた生地素材の代表格。
その正体は水滴よりも小さな気孔が多数空いた特殊フィルムで、雨などの水は通さず、蒸れの原因となる湿気だけを逃がすハイテク素材です。
そんなゴアテックス®メンブレンが使われた靴の特徴・選び方と、おすすめの製品を紹介します!
高い防水性能で水の侵入を防ぐ
ゴアテックス®メンブレンは蜘蛛の巣が絡み合ったような繊維構造で、水分の侵入をシャットアウト。
また、構造面でも水の侵入を防ぐ造りなので、普通の生地や皮の靴と比較して防水性能は飛び抜けて高く、雨はもちろん波を被ったり、水溜りに足を突っ込んでも中が濡れにくいのです。
透湿性能によって蒸れずに快適
メンブレンに空いた小さな穴は水分子よりも小さく、水分の侵入は防ぎつつ、液体の水より分子のサイズが小さい空気や水蒸気は通るため、「濡れないけど蒸れない」性質。
靴の内部に溜まった湿気は外に排出するので、長靴のような防水性だけの靴のように蒸れず、快適な履き心地が得られます。
水に濡れる状況はもちろん、運動や歩行で汗をかいても靴の中はドライに保たれるのです。
風防性能も高く保温力が高い
ゴアテックス®メンブレンは風防性能にも優れ、保温力が高いのも特徴。
とくに、保温力の高いアッパー素材と組み合わせたゴアテックス®仕様の靴は、厳冬期でも足先まで暖かに保ってくれます。
もちろん水分の侵入による冷えも防げるので、厳冬期のアウトドアで履くシューズにもゴアテックス®仕様の靴は最適です。
ゴアテックス®仕様の靴の選び方
ハイカット/ミッドカットorローカット
- ●ハイカット/ミッドカット
- メリット:足首付近をガード,高い防水性能
- デメリット:やや動きにくく重い
- ●ローカット
- メリット:足首の自由度が高く歩きやすい,軽量
- デメリット:足首から水が侵入しやすい,足首付近が守られない
ハイカットやミッドカット形状のゴアテックス®仕様の靴は、足首までしっかりと覆われるため水が侵入しにくく、捻挫を防ぎ、くるぶし付近までガードしてくれます。
一方、ローカットは軽量で歩きやすく、モデルによっては走る事も可能。
防水性や安全性を取るならハイカット、アクティブに動くのであればローカットがおすすめです。
スニーカータイプorトレッキングタイプ
- ●スニーカータイプ
- メリット:ファッション性が高い,普段履きに適している
- デメリット:滑りやすい,荒れた路面や長距離歩行には不向き
- ●トレッキングタイプ
- メリット:ラフな路面でもグリップする、長距離歩行の疲労を軽減
- デメリット:走ったり街履きするのには不向き
登山のために作られたトレッキングシューズには、ゴアテックス®仕様の製品が数多く販売されています。
登山や釣り、アウトドアアクティビティでの使用をメインに考えているなら、泥道や岩場で歩きやすく、長距離歩いても疲れにくいトレッキングタイプがおすすめ。
雨の日の街履きや、旅行などに履いていくことを想定しているのならスニーカータイプを選ぶとよいでしょう。
近年では、トレイルランニングや軽登山向けに、スニーカーのような軽さを持ったトレッキングシューズも登場しているので、どちらか迷ったらそういった製品を選ぶのも手です。
磯場ではスパイクソールがおすすめ
苔や海藻で滑りやすい磯場では必須のアイテムである、スパイクソールにもゴアテックス®仕様の靴が開発されています。
磯釣りや濡れた路面で履くなら、スパイクソール付きのゴアテックス®シューズが最適でしょう。
ゴアテックス®のスニーカーおすすめ5選
ミズノ ME-05 GTX
大手スポーツ用品メーカーであるミズノが販売している、ゴアテックス®のスニーカー。
タウンユースやスポーツに対応したデザインで、普段使いに最適。
ウォーキングや雨の日の街履きにおすすめです。
コンバース オールスター100ゴアテックス® RFOX
コンバースの大人気スニーカーシリーズ「オールスター」のゴアテックス®搭載モデル。
見た目は普通のオールスターと変わらず、不意の雨でも靴の中は快適に保たれます。
1足で全ての天候に対応してくれるので、街履きはもちろん旅行で重宝するでしょう。
アディダス トレースロッカー2.0ゴアテックス®
普段使いからスポーツにまで対応した、アディダスのゴアテックス®搭載スニーカー。
軽量で動きやすく、ソールには滑りにくいパターンが採用されています。
ライトトレッキングを意識したデザインで、街中でも使用しやすいでしょう。
ザ・ノースフェイス ベロシティニットレースⅡ ゴアテックス®
人気ブランド「ノースフェイス」のゴアテックス®搭載シューズ。
普段着に合わせやすいデザインながら、大雨や水溜りもものともしない本格的な防水性能を備えています。
ニット生地で足へのフィット感も高く、長時間歩いても疲れにくいシューズです。
ニューバランス MW880G ゴアテックス®
ファッションアイテムとして高い人気を誇るニューバランス製の、ゴアテックス®搭載スニーカー。
「N」の文字が入ったアイコニックなデザインは、普段使いでも違和感ゼロ。
もちろんゴアテックスによる高い防水透湿素材を併せ持っているので、アウトドアでも活躍してくれます。
ゴアテックス®のトレッキングシューズおすすめ7選
サロモン OUTPULSE MID GORE-TEX®
幅広いアウトドア向けのシューズを販売している、サロモンのゴアテックス®搭載ハイキングシューズ。
ハイカットなので岩場などで足を捻挫しにくく、足首から水が侵入しにくくなっています。
ハイキングからライトトレッキング、キャンプ、釣りなど幅広いアウトドアシーンで活躍してくれるでしょう。
サロモン QUEST 4 GORE-TEX®
上記でご紹介したシューズよりもさらに本格的で、グリップ力に優れた正統派トレッキングモデル。
重たいバックパックを背負った状態で歩いても疲れにくい、しなやかなライド感が特徴。
本格的な登山や、ラフな道を踏破するアウトドアで活躍します。
メレル モアブ3 シンセティック ゴアテックス®
アウトドアブランドのメレルが販売している、キャンプなどのレジャーに最適なライトトレッキングシューズ。
ローカットのデザインで動きやすく、アクティブなアウトドアシーンを快適にしてくれます。
ゴアテックス仕様なので水にも強く、あらゆる天候で心強い相棒になってくれるでしょう。
メレル モアブ3 スムースミッド ゴアテックス®
疲労をためにくいクッションシステムが特徴の、ハイカットタイプのトレッキングシューズ。
岩場や泥の上を長時間歩いても疲れにくく、長距離の移動を伴うアウトドアに最適。
ソールはイタリアのメーカー「ヴィブラム」の、グリップ力が高く耐久性にも優れた高品質なものが搭載されています。
アディダス テレックススウィフトR3ゴアテックス® ハイキング
アディダスのゴアテックス®搭載ハイキングシューズ。
ハイキングシューズらしからぬデザインが特徴で、街中で履いていても違和感がありません。
もちろん、ソールはタイヤメーカー「コンチネンタル」のものを採用するなど、ラフロードでの性能も充分です。
ザ・ノースフェイス スクランブラーゴアテックス® インビジブルフィット
一見カジュアルなデザインながら、普段使いからハイキングまで幅広い状況に対応したシューズ。
ゴアテックス®メンブレンをアッパーに直接使用し、ゴワゴワしすぎず快適なフィット感を実現しています。
見た目はスニーカーと大差ないため、ハイキング感の強すぎないシューズを探している方におすすめです。
マムート マーキュリー4ミッドGTX
スイスのアウトドアブランド「マムート」の、ゴアテックス搭載本格トレッキングシューズ。
定評のあるヴィブラムソールを採用し、荒れた路面でも抜群のグリップ力を発揮します。
アッパーは防水レザー、インナーには形状記憶型のフォームが使われ、快適なフィット感が得られるのも魅力です。
番外:ゴアテックス®仕様のスパイク
シマノ リミテッドプロ ゴアテックス® ボアシューズ
濡れた磯場でも滑りにくいフェルトピンスパイクソールを採用した、シマノのゴアテックス®搭載スパイクシューズ。
足首を完全に覆ってしまうハイカットで、足を捻挫しやすい磯場での安全性を高めています。
磯場など、滑る可能性の高い釣り場での足元をしっかり守ってくれるでしょう。
ゴアテックス®の靴なら濡れずに快適!
ゴアテックス®は高い防水性能に透湿性能、防風性能など、アウトドアや釣りを快適にしてくれる素材。
突然の雨や濡れた路面はもちろん、船上で波を被るような状況にもばっちり対応してくれます。
水に濡れる状況はもちろんのこと、晴れた時や汗をかいた時にも靴の中は蒸れずに快適な状態が保てる万能さも魅力。
アウトドアのお供に、一足持っておくと重宝するでしょう!