ソフトクーラーボックスの特徴とメリット
ソフトクーラーボックスは、その名の通り外装が柔らかい素材(ソフトシェル)で構成されたクーラーボックス。
折りたたんでコンパクトに収納することができるので、場所を取らず車に常備しておけるなど、利便性が高いことが特徴です。
釣り人お馴染みのハードクーラーボックスに比べ、保冷性や防水性には劣るものの、圧倒的に軽いのもメリット。
重さを気にせず、普通のバッグ同様気軽に使える保冷ギアです。
ソフトクーラーボックスはどう選ぶ?
各社から様々なタイプが発売されているソフトクーラーボックス。
形状や持ち運び方だけでなく、ハードクーラーボックスにはないデザインバリエーションや、便利な機能が付いています。
どういったタイプを購入すれば良いか、ソフトクーラーボックスを選ぶポイントを解説します。
容量ごとの使い分け・使い道
ソフトクーラーボックスを選ぶ上で、まず気にしたいのが「容量」でしょう。
どんなシチュエーションで使うか、中にどんなものを入れたいかを、あらかじめ想定しておくとおのずと選ぶべきものが絞られてきます。
容量 | 使用人数 |
10L | 1人 |
20L | 2〜3人 |
30L | 2〜4人 |
例えば、500mlのペットボトルを4〜5本入れるだけで良ければ、10L以下の容量で十分。
2〜3人分の昼食を入れると考えると、20Lぐらいは欲しいところ。
加えて、気温が高い時期の屋外や長時間使う状況が考えられるなら、氷や保冷剤を入れておくスペースも必要です。
メーカーによっては、ハードクーラーボックス並みの40L以上のサイズもラインナップされているので、中身をどれくらい詰めるかでサイズを検討しましょう。
断熱材の厚さで選ぶ
断熱材と一言で言っても、メーカーや商品によって様々な素材が使われています。
ポリウレタンやポリエチレン製のものや、アルミ素材のシートで囲われているものなど多種多彩。
そして最も重要なのが、保冷能力を決定づける断熱材の厚さ。一般的には断熱材が分厚いだけ保冷能力は高まります。
断熱材が入っている場所も保冷能力に関わる部分で、直射日光が当たる蓋や、地熱が伝わる底部分まで断熱材が入っているものほど高性能です。
スタイルも多種多様
ソフトクーラーボックスというと、肩掛けできるショルダーベルトが付いているものが一般的ですが、他のバリエーションも豊富。
例えば、左右に取っ手(ハンドル)があるタイプなら、中身をたくさん入れて重くなっても持ち運びやすく、車への積み込みも楽になります。
一方で、普通のバッグのように肩掛けできるものを選べば、電車を使った移動でも両手が空くので便利。
使い方を想定しながらソフトクーラーボックスのスタイルを選ぶと、後悔も少なくなるでしょう。
使い道から選ぶ
釣り、キャンプ、ピクニックに運動会、さらには日常の買い物まで、ソフトクーラーボックスが活躍する場面は多岐に渡ります。
アウトドアで使うなら保冷力重視、短時間の買い物で使うなら小さく畳んで仕舞えるものなど、何がベストかは使い道次第です。
使いやすさや便利な機能から選ぶ
クーラーボックス機能にプラスして便利な収納や付加機能があるのも、柔軟性のあるアウターシェルを持つソフトクーラーならでは。
外側にジッパー付きのポケットがあるもの、内側にメッシュポケットが付いているもの、仕切り板が内蔵されているものなど、その種類は多彩。
そういった付加機能の有無も、選ぶときのポイントになってきます。
メーカーで選ぶのもアリ!
アウトドアメーカー、釣具メーカー、ソフトクーラーボックスは様々なジャンルのメーカーから販売されています。
キャンプでの使用を強く意識した保冷力の高いものや、水に強く防水性の高いもの、手軽に使えることを重視しているものなど、メーカーによってある程度決まった傾向があるのも事実。
例えば釣具メーカー製のものであれば、保冷力が高く、釣れた魚を入れるのを想定してインナーが外せる仕様になっていたりなど。
好きなメーカーの製品を深掘りすると、さらに理想的なソフトクーラーに出会えるかもしれません。
人気のソフトクーラーボックス10選を比較検証!
今回比較するソフトクーラーボックスは、ECサイトの評価や口コミをもとに、10個の製品をピックアップ。
保冷力をはじめ、機能面はもちろんアウトドアでの使用で気になるポイントをチェックしていきます。
比較検証するソフトクーラーボックス
- キャプテンスタッグ スーパーコールド クーラーバッグ ブラック 25L
- ダイワ ソフトクールEX 26L
- AOクーラーズ キャンバスソフトクーラー 24パック 23L
- サーモス ソフトクーラー 20L
- シアトルスポーツ フロストパック 23QT
- DOD ソフトくらお 23L
- アブガルシア ABUソフトクーラー 25L
- バンドック クーラーバッグ 20L
- コールマン アルティメイトクーラー 25L
- ロゴス Loopadd マルチクールバッグ L 20L
選定条件
比較するのは、アウトドアや日常の買い物において用途の幅が広い20L前後のソフトクーラーボックス。
加えて、ボックスタイプの形状で、知名度や人気のあるメーカーの製品を選んでいます。
ソフトクーラーに求められる6つの要素で評価!
評価するのは以下の6項目。
それぞれ5点満点で評価し、総合点を算出します。
検証項目
- 価格
- 重量
- ポータビリティ性能
- 保冷力
- 出し入れのしやすさ(ジッパーの動作や小蓋の有無など)
- 便利機能の有無
どれもソフトクーラボックスを選ぶ時の基準となりうる要素。
「保冷力」については、可能な限り平等な条件で検証できる方法をとりました。
保冷力の検証方法と条件
検証場所は芝生のグラウンド。季節は9月下旬で天気は晴れ。
酷暑が過ぎたとは言え、芝生の上で32℃を記録しています。
この条件下で、「5時間置いて氷がどれだけ残るか」という検証を実施。
保冷力の比較条件
- 時期:9月中旬
- 場所:屋外の芝生
- 気温:32℃
- 検証時間:5時間
- 保冷剤:容量の5%のロックアイス
「朝イチにコンビニで購入した中身が、お昼にはどのくらい冷えてる?」というシチュエーションをイメージしています。
ソフトクーラーボックスに投入するのは「容量に対して5%量のロックアイス」。
ボックスごとにきっちり計量していきます。
ロックアイスと共に、缶入りドリンクを各ボックスに投入。
5時間後にどの程度の冷たさを保っているか触って確認します。
5時間後にとけた水を取り除き、残った氷の残量を計測。
投入時のロックアイスが何%残っているのか算出し、保冷力を評価していきます。
全10製品の検証結果を発表!
キャプテンスタッグ スーパーコールド クーラーバッグ ブラック 25L
光沢感があり汚れづらそうな素材
光沢のあるブラックを基調にしたカラーで、雨や水しぶきにも強い表面素材。
シンプルなデザインで、アウトドアでも買い物でも気兼ねなく使えそう。下ろしたての状態だと、たたみジワが少々気になるところ。
ショルダーベルト付きで、中身を詰め込んでも持ち運びがしやすいようになっています。
テーブルとしても使える天板&コンパクトに畳める設計
ファスナーの動きはスムーズ。さりげなくキャプテンスタッグのロゴがあり、プレート型なので掴みやすくなっています。
特徴的なのが天板。内部に縦方向の補強板があってしっかり自立するので、ドリンクや小物を置くテーブルとしても使えそうです。
とは言え、あまり重いものを置くとつぶれてしまうので、あくまでもサブテーブルとして活用するのが良さそう。
収納時はファスナーで底板と天板を繋ぐように畳めるので、コンパクトで嵩張りません。
氷の残存率は「73.5%」!
保冷力が高いと評判のスーパーコールド クーラーバッグですが、確かにその保冷力はなかなかのモノ。
氷の残存率は「73.5%」で、まだまだ氷が残っていました。
表面が黒いので、「熱を庫内に伝えてしまうのでは?」という懸念がありましたが、断熱性能は間違いなく高そうです。
キャプテンスタッグ スーパーコールド クーラーバッグ ブラック 25L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.67
- 価格 ★4
- 重量 ★4
- ポータビリティ性能 ★4
- 保冷力 ★4
- 出し入れのしやすさ ★3
- 便利機能の有無 ★3
氷の残存率:73.5%
サイズ(mm) | W380×D290×H290 |
---|---|
重量(kg) | 1.08 |
容量(L) | 25 |
メーカー希望小売価格 | 8,200円 |
ダイワ ソフトクールEX 26L
釣り人にもファンが多いダイワ謹製ソフトクーラー
釣り人にはお馴染みの釣具メーカー「ダイワ」から発売されている、ソフトクーラーボックスEX。
発泡ポリエチレンと発泡ウレタンのハイブリッド断熱構造で、保冷力を強化したモデルです。
ショルダーベルトだけでなく、中央でまとめられるハンドルも搭載。
カラーは3色あり、好みのものを選ぶことができます。今回は、ブリックというカラーをチョイスしました。
自立性の高さが◎ 濡れた物を入れても大丈夫なインナーケース付き
自立性が高く形が崩れにくいのもあり、ファスナーの開け締めがとてもスムーズ。紐が付いていることも高ポイントでしょう。
インナーケースは取り外せるようになっていて丸洗いが可能。生地も厚めで氷や魚をそのまま入れても破けにくそうです。
また、フタの裏面にはメッシュポケットがあり、保冷剤を入れれば、上部から効率よく保冷可能。
収納時はZ字のように畳んでベルクロで固定でき、嵩張りにくくなっています。
底部には、滑り止めと傷の防止に役立ちそうな底びょう付き。
氷の残存率は「74.2%」!
特徴的なのが、地熱をカットするために採用された、底部の30mm厚の断熱材。
この断熱材の恩恵なのか、氷の残存率は「74.2%」と、10製品の中で同率1位!
Z型に折り畳めるように底部も開くようになっているのですが、冷気が漏れにくいのか良好な成績を残しました。
ダイワ ソフトクールEX 26L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.5
- 価格 ★3
- 重量 ★2
- ポータビリティ性能 ★3
- 保冷力 ★5
- 出し入れのしやすさ ★4
- 便利機能の有無 ★4
氷の残存率:74.2%
サイズ(mm) | W440×D330×H280 |
---|---|
重量(kg) | 1.6 |
容量(L) | 26 |
メーカー希望小売価格 | 9,800円 |
AOクーラーズ キャンバスソフトクーラー 24パック 23L
一見クーラーボックスとは思えないスタイルの人気製品
キャンパーから人気のある「AO Coolers」の定番モデル。表地は厚手のキャンバス生地で、タフながら軽量という性質があります。
なにより特徴的なのが、このフォルム。ボックス型としても、サイドのバックルを外せばトートバッグ型としても使用可能。
ショルダーベルトを肩にかければ、クーラーボックスとは思えないシルエット。
カラーバリエーションも豊富で、デザイン性の高さが秀逸なソフトクーラーボックスです。
断熱層の厚さはピカイチ!
一直線のファスナーですが、想像以上にガバっと開くので、出し入れにストレスは感じません。
出し入れのことだけを考えると、トートバッグ型の方に軍配が上がります。
断熱材の層が厚いので、中身が見やすいかと言われると微妙なところ。これは保冷力にもつながっているので、判断が難しいところでしょう。
表面には大きなポケットがあり、ゴミ袋や、箸や平皿といった薄めのカトラリーを入れておくのに良さそうです。
氷の残存率は「74.2%」!
このソフトクーラーボックスの断熱材は5層構造の極厚仕様。3層目に位置するポリウレタンフォームは、厚さが19mmもあります。
断熱性能に寄与すると同時に、23Lの容量でも中身が少量でもスカスカになりにくく、エアスペースが最小限になる効果ももたらしていそう。
そのおかげか、氷の残存率は「74.2%」を記録! 10選中、同率1位の記録を叩き出しました。
AOクーラーズ キャンバスソフトクーラー 24パック 23L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.5
- 価格 ★2
- 重量 ★3
- ポータビリティ性能 ★4
- 保冷力 ★5
- 出し入れのしやすさ ★4
- 便利機能の有無 ★3
氷の残存率:74.2%
サイズ(mm) | W430×D250×H300 |
---|---|
重量(kg) | 1.36 |
容量(L) | 23 |
メーカー希望小売価格 | 14,960円 |
サーモス ソフトクーラー 20L
シンプルな形状で収納性も上々!
ステンレス製魔法びんの水筒やコップなどで抜群の知名度を誇る、サーモス。
実売価格は2,000円前後と、このサイズのソフトクーラーとしては低価格の製品です。
形状はシンプルなボックス型で、ショルダーベルトで持ち運ぶタイプ。
折りたたむとコンパクトですが、広げればしっかりと立って自立性は十分です。
ポケット有り、撥水加工有り!
自立性が良く、天板も平らなので、相応にファスナーの滑りもよく開け締めでストレスを感じることはないでしょう。
前面にはファスナー付きのポケット、側面にもポケット、底部には底びょうがあり使い勝手も良さそう。
表面は、撥水加工の生地で雨や汚れにも強くなっています。
氷の残存率は「66.4%」!
断熱構造は5層。薄めながら、ポリウレタンや発泡ポリエチレンを組み合わせたものになっています。
氷の残存率は「66.4%」。この10選の中では、6番目に位置します。しかし保冷力の数値だけで評価してはいけません。
この商品、ショップによっては「2,000円台」で購入することも可能。価格を加味すると断熱性能のパフォーマンスは高めと言えます。
「ちょっとクルマに積んでおきたい」という釣り人や、「子どもの運動会で使いたい」というパパママには、これ一択では? と思わせるソフトクーラーボックスでした。
サーモス ソフトクーラー 20L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.83
- 価格 ★5
- 重量 ★5
- ポータビリティ性能 ★4
- 保冷力 ★3
- 出し入れのしやすさ ★3
- 便利機能の有無 ★3
氷の残存率:66.4%
サイズ(mm) | W300×D230×H340 |
---|---|
重量(kg) | 0.6 |
容量(L) | 20 |
メーカー希望小売価格 | オープン |
シアトルスポーツ フロストパック 23QT
デザインの良さが魅力!キャンプシーンとの相性もバッチリ
デザイン性と機能性を兼ね備えていると評判のシアトルスポーツのフロストパック。
他の製品にはないデザインで、とくにキャンパーには刺さりそうな見た目。重量は少々重めです。
「LOCOMODIVEシステム」と呼ばれるショルダーストラップは柔軟性が高く、肩にぴったりとフィットします。
防水性抜群!ファスナーがやや閉めづらいか
小物アイテムを入れるポケットはありませんが、全面ターポリン生地で縫製部分も少なくなっているので、防水性は高そう。
ただし、残念なのがファスナーが閉めづらさ。側面に覆いかぶさるように閉めるタイプなのですが、生地の頑丈さがファスナーの開閉を邪魔します。
使っているうちに馴染んで柔らかくなるのかもしれませんが、ちょっと残念なところでしょう。
氷の残存率は「73.8%」!
氷の残存率は「73.8%」。順位としては3位で、保冷力が高いソフトクーラーボックスと言えます。
空気孔のある二重アルミ製特殊断熱層と、高周波によるシーム溶着技術で、外気をシャットアウト。
確かに中を見ると水汲みにも使えそうなくらい気密性が高く、冷気を内部に閉じ込めて保冷効率に貢献しているのでしょう。
シアトルスポーツ フロストパック 23QT
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.17
- 価格 ★4
- 重量 ★4
- ポータビリティ性能 ★3
- 保冷力 ★4
- 出し入れのしやすさ ★2
- 便利機能の有無 ★2
氷の残存率:73.8%
サイズ(mm) | W330×D228×H292 |
---|---|
重量(kg) | 0.8 |
容量(L) | 約21 |
メーカー希望小売価格 | 6,600 |
DOD ソフトくらお 23L
様々なアウトドアシーンで使えるソフトクーラーボックス
人気アウトドアギアメーカー「DOD」のソフトくらお。かわいい名前とは裏腹に、アウトドアシーンで“欲しい機能”が詰め込まれたソフトクーラーボックスです。
カラーは、タンとブラックの2種類。表面はラミネートPVC加工されたポリエステル製で、今回の10選では唯一の止水ファスナーが使われています。
雨にも強く、アウトドアでの使用を強く意識しているのがうかがえます。
使い方も自由自在! 汎用性の高さが◎
しっかりとした自立性があって形が崩れないので、ファスナーの開け締めは非常にスムーズ。
特筆すべきなのが、内部に設けられたパーテーション。2つの仕切りの位置を自由に変更することが可能です。
側面には取っ手があり、中身が重くなっても両手でしっかり持ち上げられて、外側には小物を引っ掛けておけるストラップも。
一点残念なのが、折りたたみがほぼできないこと。使わない時には少々邪魔かもしれません。
氷の残存率は「64.1%」!
厚めの発泡ポリエチレンフォームを断熱材が使われていて、見た目の印象では保冷力が高そうでした。
が、氷の残存率は「64.1%」。それなりに良い数字が出ると踏んでいましたが、かなり意外な結果です。
食材を保管する「箱」としてみれば、使い勝手もよく保冷力もそれなりなので、使い方次第では優秀なボックスに化けるかもしれません。
DOD ソフトくらお 23L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.5
- 価格 ★3
- 重量 ★3
- ポータビリティ性能 ★3
- 保冷力 ★2
- 出し入れのしやすさ ★5
- 便利機能の有無 ★5
氷の残存率:64.1%
サイズ(mm) | W400×D290×H290 |
---|---|
重量(kg) | 1.3 |
容量(L) | 23 |
メーカー希望小売価格 | 7,240円 |
アブガルシア ABUソフトクーラー 25L
頑丈系ソフトクーラーボックスか?!
釣具メーカー「アブガルシア」製のソフトクーラー。オリーブとブラックの2色展開で、釣り場はもちろん、キャンプシーンにも馴染むルックスです。
表面はPVCコーティングで水や汚れに強く、サイド4面全てに取っ手が付いています。
今回選んだ中では最も硬くしっかりとした構造で。ソフトクーラーボックスの上にタックルボックスやバッカンを置いても大丈夫なのでは? と思えるほど。
濡れている物や、結露しそうな物を入れておいても安心!
ファスナーはスムーズで、ストレスはゼロ。フロントポケットがありますが、収納力は低いので小物専用と考えるのが良さそう。
着脱できるアルミ製のライナーが付いているので、メンテナンス性も高め。濡れるようなものを入れる際に役立ちます。
デイジーチェインが側面にあり、カラビナを付けたりアイテムを引っ掛けたりと、システマチックに使用できます。
折りたたみは、蓋を開いて若干強引にボックスを潰すので、収納時でもそれなりの厚さです。
氷の残存率は「71.6%」!
断熱材は厚手の発泡ポリエチレンフォームが使われ、本体裏地にはアルミシートもラミネートされています。
これにより、保冷の基本性能は高いという結果が出ました。アルミ製のライナーも、保冷力を高めることに一役買っていそう。
残存率「71.6%」は10選中5位と上々の結果。価格のことを考慮すると、かなり健闘している印象です!
アブガルシア ABUソフトクーラー 25L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.67
- 価格 ★4
- 重量 ★3
- ポータビリティ性能 ★3
- 保冷力 ★4
- 出し入れのしやすさ ★4
- 便利機能の有無 ★4
氷の残存率:71.6%
サイズ(mm) | W400×D250×H300 |
---|---|
重量(kg) | 1.2 |
容量(L) | 25 |
メーカー希望小売価格 | 6,500円 |
バンドック クーラーバッグ 20L
コンパクトにたためるところが魅力!
ロゴもなく、シンプルなデザインで仕上げられている、バンドックのクーラーバッグ。
生地は柔らかめで、断熱材も薄めなので自立させるのにコツが必要。中身を入れずに肩に掛けると、少しクシャっとしてしまいます。
反面、折りたたむとコンパクトになるので、収納時はかなり省スペースな作りです。
側面のループを使えば、カスタマイズも可能
価格なり……という側面もあるのですが、ファスナーも少々チープ。ガタつくことはありませんが、ファスナーとして最低限の機能性。
側面には、囲うようにループが設けられているので、物を引っ掛けることも可能ですが、本体が潰れやすいので軽いもの限定でしょう。
天板の内側には、保冷剤を入れておけるメッシュポケットがあります。
氷の残存率は「61.2%」!
保冷能力は、残念ながら下から数えたほうが早い順位。やはり、生地の厚みや素材が関係しているようです。
全体的に柔らかめなので、アウトドアシーンでガシガシ使うというよりは、保冷力のあるお買い物バッグという使い方がマッチしそうです。
バンドック クーラーバッグ 20L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.33
- 価格 ★5
- 重量 ★5
- ポータビリティ性能 ★5
- 保冷力 ★1
- 出し入れのしやすさ ★2
- 便利機能の有無 ★2
氷の残存率:61.2%
サイズ(mm) | W340×D230×H310 |
---|---|
重量(kg) | 0.53 |
容量(L) | 20 |
メーカー希望小売価格 | 3,300円 |
コールマン アルティメイトクーラー 25L
丁寧なつくりが好印象のコールマン製!
誰もが知るアウトドアブランドのコールマン。アウトドアブランドらしく、丁寧かつ頑丈そうなつくりです。
持ち運びは、ショルダーベルトと中央でまとめられる取っ手の2パターン。中身をたくさん入れて重くなっても困らなさそう。
表面はTPEコーティングされたポリエステルで、公式サイトによると、耐水圧25,000mmの防水仕様。
小窓仕様なのでワンタッチでアクセス可能!
最大の特徴が、面ファスナーで閉じられている天板のフタ。これが飲み物を取り出すときにかなり便利!
ファスナーを開け締めが不要で、サクッと中の物が取り出せて、冷気も逃げにくくなりそう。
自立性は十二分で、中身を入れなくてもしっかりとしています。抗菌素材のインナーも付属しメンテナンス性も上々。
フロントポケットはありますが、収納力はあまり期待しないほうがよいでしょう。
折りたたみは、ボックス部を畳んで蓋で押さえつつ、ベルトで留める仕組み。収納状態はコンパクトです。
氷の残存率は「61.0%」!
自立するし、底板も断熱材が入ってるし保冷力高そうだなーと思いきや、氷の残存率は「61.0%」!
これは最下位の数字です。あれ……。
天板のフタから冷気が逃げるのか、「ソフトくらお」しかりしっかり自立するタイプはエアスペースの兼ね合いで保冷力が弱くなるのか……?
見た目のガッチリ感とは裏腹に、残念な結果になってしまいました。
コールマン アルティメイトクーラー 25L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.33
- 価格 ★4
- 重量 ★3
- ポータビリティ性能 ★3
- 保冷力 ★1
- 出し入れのしやすさ ★5
- 便利機能の有無 ★4
氷の残存率:61.0%
サイズ(mm) | W420×D320×H330 |
---|---|
重量(kg) | 1.3 |
容量(L) | 25 |
メーカー希望小売価格 | 7,480円 |
ロゴス Loopadd マルチクールバッグ L 20L
ミリタリーチックなデザインのソフトクーラー
Loop(輪)とAdd(追加する)をあわせた、ロゴスのルーパッドシリーズ。名前の通り、全面にハンギング用ループが配置されています。
天板と底部ともに硬めの素材が採用されているので、ラフな使い方をしても大丈夫そう。
10選中、最も厚みのあるショルダーパッドを搭載していて、肩に当たる感触がとても優しかったのが印象的です。
拡張機能は十分!自立性のなさは残念
出し入れのことを語る前に、非常に残念だったのが、自立性。たたみジワが取れずフニャっとしぼんでしまいます。
また、ファスナーも少々チープ。自立性のなさも相まって、スムーズにファスナーを開閉することができませんでした。
ペットボトルやビンなど、固さがあるものを入れる前提で使用したほうが良さそうです。
ループには、同ルーパッドシリーズのポーチが取り付けられるので、拡張性は高め。
4つのベルクロで上下に潰すように畳めるので、収納状態はコンパクトです。
氷の残存率は「62.9%」!
保冷力を高める10mm厚の断熱材で、底部のクッションはかなり厚め。地熱の影響は少なそうな印象です。
が、氷の残存率は「62.9%」という結果。保冷力はありそうな見た目なのですが、残念ながらの8位。
天板の裏に、保冷剤が入れられるメッシュポケットが付いているので、上下で冷やせると良いかもしれません。
ロゴス Loopadd マルチクールバッグ L 20L
総合評価
★★★★★★★★★★ 3
- 価格 ★3
- 重量 ★3
- ポータビリティ性能 ★4
- 保冷力 ★2
- 出し入れのしやすさ ★2
- 便利機能の有無 ★4
氷の残存率:62.9%
サイズ(mm) | W410×D255×H340 |
---|---|
重量(kg) | 1.2 |
容量(L) | 20 |
メーカー希望小売価格 | 9,800円 |
意外な結果も飛び出した検証結果
取っ手やポケットといった機能については、ぱっと見でわかりやすいところですが、保冷力は見た目では判断できないところ。
外観からは保冷力が高そうに見えても、「あれ? 意外と保冷力は低め?」ということもあったり、検証した甲斐がありました。
ソフトクーラーボックスの庫内温度について
今回の検証では、ソフトクーラーボックス庫内の温度計測も実施。
全てのソフトクーラーボックスで測りましたが、氷が残っているうちはどの製品でもほぼ差はない状態でした。
一方でわかったのが、氷のある底付近は「7〜9℃」、天板に近づくと「10〜20℃」と、庫内でかなり温度差があったこと。
中身の詰まり具合や、エアスペースの量で温度差は縮まるものと推測できますが、冷やしておきたいものはできるだけ底や保冷剤の近くが良さそう。
また、上蓋に保冷剤を入れるのも、庫内の温度差をなくすのに間違いなく有効でしょう。
使い方に合っているか?が、ソフトクーラーボックスを選びの秘訣!
今回、10種類のソフトクーラーボックスを検証してみてわかったのは、機能やデザインにかなりの幅があって、使い道によって評価が大きく変わる可能性があるということ。
保冷力に優れたタイプなら夏場のキャンプや釣り、軽くコンパクトなタイプなら日常の買い物と、それぞれ向き不向きがあります。
この記事を参考に、ご自身の使い方・使い道にあったソフトクーラーボックスを選んでみてください!