釣り人の騒音問題

「何も考えず車を走らせていませんか?」
筆者自身、普段の釣行では民家が集う村の細い路地を通ることもしばしば。
もちろん通過することに関しては、問題はありません。
しかしながら地元の方の話を聞くと、たまに耳にするのです。「釣り人の車の音がうるさい。」という指摘を……。
今回は、このような釣り人の騒音問題について考えていきたいと思います。
地元の方から聞く「釣り人へのクレーム」

釣り場へエントリーする際、または近くで釣りをしている人に対して“迷惑”と感じている近隣住民の方がいます。
そこで、実際に釣り場近くに住む地元の方に「釣り人の迷惑行為」というテーマでヒアリングしてみました。
「いつもの何気ない行動だったとしても、その土地の方の迷惑になり得るかもしれない」ことを理解しなければなりません。
家の前を走る車がうるさい
夜中に通る車のスピードが速く、エンジン音や音楽などの音も気になる。
窓を開けて音楽を垂れ流してくる釣り人には正直うんざり。
寝ている時はそこまで気になることも無いけれど、就寝前に爆音で前を通られたり、釣り人が多い時期には車が通るたび相当気になります。
朝や夕方などは、おじいちゃんやおばあちゃんも散歩をしているので、スピードを出して通ると本当に危険です。
喋り声が気になる
家の前が釣り場なのですが、しゃべり声や投げる音とかも気になります。
冬場は閉め切っていて気になりませんが、夏場などは窓を開けているので、普段の通りのボリュームで話をされると、迷惑に感じることがあります。
ドアの開閉が気になった
家の近くが釣りのポイント。車を停める場所も隣にあり、夜中にドアの開閉音が「バンッ」と聞こえるとビックリします。
直接うるさい訳ではないですが、静かな田舎に人がくると、「怪しい人じゃないか」と気になり、都度カーテンを開けてチェックするようにしています。
釣り人が気を付けなければならないこと

迷惑と感じている方に、「釣り人による騒音に注意したことはありますか?」と聞くと、「怖いのでできません。」という声が大半です。
だからこそ、誰かに言われないから良いのではなく、自らが周りの方へ最大限の配慮をしていかなければなりません。
代表例を数件ですが、“最低限”普段の釣りで気をつけてほしいことをまとめていきたいと思います。
ドアの開閉は静かにする

ドアの開閉音は、非常に大きいです。
半ドアにならない程度に、最小限の力で閉めるようにしましょう。
ドアが閉まるギリギリまでゆっくりと閉じ、そこから少しだけ力を込めるようにすれば、音を出さずに静かに閉められます。

ちなみにドアの開閉音を計ってみると、ファミリータイプのワゴン車で普段通りの力でドアを閉めたとしても、70〜80dBほどの音量であることがわかりました。
人がうるさいと感じる音は、一般的に60dB以上とされています。
実数値からも、ドアの開閉音は迷惑になることがよくわかりますね。
焦る気持ちを抑えてゆっくり走行

「早く魚を釣りたい」という気持ちが強くなってしまうのは、非常によくわかります。
しかしながら、その気持ちをグッと堪えて、速度を落として静かに走行するようにしましょう。
夜間の田舎の細道は街灯も少なく暗いです。人通りは少ないですが出歩いている方もいるので、必ず徐行で運転するようにしましょう。
民家の近くには停めない

民家の近くには停めないようにしましょう。
音が伝わりやすいのもありますが、「怪しい奴が来たのか?」と不安にもなります。
できる限り民家から遠い位置に、車を止めるように心がけてください。
窓は閉めて走行
音楽やラジオなど掛けながら運転している人も多いですよね。
窓を開けて走行していると、いくらゆっくり運転していてもうるさいものです。
もし音楽等を聞きながら走行する際は、窓は閉め切った状態かつ適度な音量で走行するようにしましょう。
アイドリングは止める
エンジンがかかったまま車を停めるのはやめましょう。
静かな場所では、継続的に気になる程度の音が鳴り続けることとなります。
時合い待ち等で車内にいる時でも、車のエンジンを止めて静かに過ごすようにしてみてください。
喋り声も抑えよう

人の声はよく通ります。
車も滅多に通らないような静かなポイントでは、非常に響きやすいです。
会話が必要なときは、大声を出さないことはもちろんのこと、普段よりもボリュームを落とした声で会話をするようにしてください。
そこに居るのは釣り人だけじゃありません!

釣りがしやすい場所というのは、少なからず近隣に住まわれている方がいます。
また「民家まで遠いから大丈夫だろう」という考えもあまりよくありません。
音というのは、自分が思っているよりもはるかに遠くまで届いています。
今回は田舎にフォーカスしましたが、都会であってもできる限り、静かに釣りを楽しむように心がけましょう。




