お手頃価格のMade in Japan
ベレッツァRVは、オリムピックから発売されているエリアトラウトロッドです。
完全国内生産で高品質ながら、リーズナブルな価格なのが魅力。
本記事では、そんなベレッツァRVの使用感を基釣具屋の筆者がお届けします。
ラインナップ
品番 | 全長(ft/m) | 自重(g) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | アクション | 定価(円) |
GLBRS-602XUL-T | 6’/1.83 | 61 | 2 | 93.9 | 0.8-3.5 | Regular | 18,500 |
GLBRS-622UL-BB | 6’2″/1.88 | 70 | 2 | 96.5 | 0.8-7 | R-Fast | 19,000 |
GLBRS-642UL-TW | 6’4″/1.93 | 72 | 2 | 99 | 0.8-7 | R-Fast | 19,500 |
GLBRS-672SUL-S | 6’7″/2.01 | 74 | 2 | 102.8 | 1-4 | Fast | 20,000 |
602XUL-Tを購入
筆者がよく釣行する釣り場では、1〜2g程度のスプーンがメインとなるので、シリーズではもっとも軟調な602XUL-Tを購入しました。
小・中型トラウトがメインの浅い釣り場や、プールトラウトにはもっとも適した1本だと思います。
ベレッツァRVの特徴
まずはベレッツァRVのスペック的な特徴を紹介していきます。
ブランク
ブランクは低弾性から中弾性のカーボンを採用し、バットにはグラファイトクロスLV(軽さと強度を両立する製法)を用いています。
ブランクは国内の自社工場で生産されているのがオリムピックの特徴です。
ガイド
トップガイドにはSiCリング、1番ガイド以下はアルコナイトリングが採用されています。
ガイドセッティングはオリジナルのKRシステムです。
グリップ
握りやすくて操作性の高い、富士工業のVSSリールシートを搭載しています。グリップはEVAのストレート仕様。
特筆する点はなく、良くも悪くも普通のグリップ周りです。
ベレッツァRV602XUL-Tをインプレ
ここからはベレッツァRVの使用感をお届けします。
水深2m程度のポンド型の釣り場で使用してみました。
オーソドックスなレギュラーテーパー
アクションはトラウトロッドらしいしなやかなレギュラーテーパーです。
スプーンやクランクなどの巻きモノでは、アタリを弾かずオートマチックに魚を乗せられます。
魚の引きに対しては、大きく曲がって竿全体で追従してくれ、ラインに掛かるテンションが安定するのでバラシやラインブレイクのリスクが少ないです。
快適なキャストフィール
大きくしなるブランクとKRガイドシステムのおかげで、軽いルアーを快適にキャストできます。
ただし、柔らかくて竿全体が大きく曲がるので、腕でロッドを振ろうとするとロッドの反発スピードが追いつかず、リリースのタイミングが難しいです。
そのため、ロッドのしなりと反発を感じながら、ロッドにウエイトを乗せるようなイメージで投げるのがおすすめです。
細身ながら強い
かなり細身なブランクですが、驚くほど強いです。
40cm程度のニジマスなら難なく上げられました。一般的な管理釣り場では必要十分なパワーです。
1.5g前後のスプーンと好相性
スプーンの形状などにもよりますが、1.5g程度のスプーンがもっとも気持ちよく扱えました。
3g以上の重たいスプーンも問題なく巻けましたが、キャスト時にロッドがしなり過ぎてコントロールがやや難しかったです。
逆に、1g以下のスプーンになると少し操作感が薄くなります。
ただ巻き系プラグが得意
プラグは2〜3g程度のものなら快適に扱えます。
ルアーを巻くとチューブラーティップが一定の間隔で振幅し、ルアーの動きをわかりやすく伝えてくれます。
ただし、柔らかくて大きく曲がるので、ミノーの細かいトゥイッチなどは少しやりにくく感じました。
掛ける釣りもできなくはない
レギュラーテーパーなので乗せる釣り(ただ巻き)向きではありますが、掛ける釣りもできなくはありません。
ファーストテーパーのロッドには劣りますが、軽量なフェザージグやボトムスプーンの操作は思いのほかGOOD。
巻きの釣りをメインにしつつも、掛ける釣りを混ぜられます。
コスパ抜群のトラウトロッドです!
ベレッツァRV 602XUL-Tはスプーンやクランクなどの巻きモノを中心に、ボトムスプーンやフェザージグにも対応する汎用性を備えています。
魚を掛けてからは綺麗に大きく曲がり込み、余裕をもってやりとりを楽しめるはずです。
エリアトラウト入門にも最適なロッドなので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。