シマノSLX MGLをインプレ
こんにちは、ikahimeです。今回はシマノのベイトリール、SLX MGLをインプレ!
エントリーモデルという位置付けながら、発売直後には秦拓馬氏がハイエンドモデルであるアンタレスにも負けない遠投性能を披露したことで、全国のバサーの中で話題にもなりました。
今回は、2019年に購入して年月が経過しましたので、「長期インプレ」をまとめていきます。
SLX MGLのラインナップ
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/幅(mm) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラ― | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
70 | 6.3 | 5.5 | 190 | 32/23 | 12-100,14-90,16-80, | 63 | 42 | 2/2/1 | 21,000円 |
71 | 6.3 | 5.5 | 190 | 32/23 | 12-100,14-90,16-80, | 63 | 42 | 2/2/1 | 21,000円 |
70HG | 7.2 | 5.5 | 195 | 32/23 | 12-100,14-90,16-80, | 72 | 42 | 2/2/1 | 21,000円 |
71HG | 7.2 | 5.5 | 195 | 32/23 | 12-100,14-90,16-80, | 72 | 42 | 2/2/1 | 21,000円 |
70XG | 8.2 | 5.5 | 195 | 32/23 | 12-100,14-90,16-80, | 82 | 42 | 2/2/1 | 21,000円 |
71XG | 8.2 | 5.5 | 195 | 32/23 | 12-100,14-90,16-80, | 82 | 42 | 2/2/1 | 21,000円 |
SLX MGLのここがスゴイ!
回転レスポンスの良さ
32mm径のやや小型なMGLスプールが生み出す、ショートディスタンスなキャストにおけるレスポンスの良さは素晴らしいのひとこと。
キャスト可能なルアーの中心ウェイトが“やや軽め”な点も良いですね。
個人的には、ピッチング性能が素晴らしいため撃ちモノに使うことが多く、関東リザーバーの釣りにめちゃくちゃマッチしていると感じます。
6g前後の軽量ルアーにも対応しており、小型の巻きモノもよく合います。
ブレーキ性能が秀逸
ブレーキは白いブレーキシューを積んだ、新型のSVSインフィニティブレーキを搭載しています。
16年以降のモデルに搭載されている新型のブレーキになってからのシマノリールは、ブレーキ性能の向上が素晴らしいのです。
ブレーキセッティングにピーキーさがなくなり、どの設定状態でもブレーキの効きに唐突さがなくなりました。
とくにブレーキ設定を強めにしたときの失速感がなくなり「気持ちよく飛ぶのにバックラッシュしない」という設定をすることができます。
サイドプレートとブレーキダイヤル。奥まった位置にあるブレーキダイヤルはやや操作しにくいと感じることもありますが、慣れれば問題ありません。
ちなみにサイドプレートは脱落防止機構付き。ブレーキシューをいじる時に開けてもボディから脱落しない仕掛けです。水辺で使う製品として嬉しい配慮ですね。
その他の使用感や技術特性
小さなスプールを搭載しているためボディも必然的にコンパクト。ただ最近のベイトリールはどんどんコンパクト化しているため、もっとも小さいという分類ではないです。
でも小さければ良いというものでもなく、パーミング性能としてはちょうど良い印象です。角ばった感じのデザインですが不思議と収まりは良いですね。
メインボディはアルミ製。サイドボディやラインガードなど一部樹脂製ながらも、根幹となる部分はメタル製でまとめられているため、剛性感も十分満足できる仕上がりです。
撃つ釣りでハードユースしても歪みなどは感じにくい仕上がり。シマノの技術特性で言うところの「ハガネボディ」ですね。
オールマイティに使える
究極のバーサタイルリールなんて表現されるリールに16メタニウムMGL(34mm径のMGLスプール搭載)があります。8〜28gを軽快に扱え、ビッグベイトまでカバーしてしまうと言ったリールですね。
SLXのスプール径は32mmで16メタよりも2mm小さく、スペックだけ見て考えるのであれば、重量級ルアーへの適合性や遠投性と言った面では、16メタニウムMGLに見劣りします。
ですが、感覚的にはその差を感じにくい仕上がりで、16メタニウムMGLの適合ルアーウェイトのアンダーを6gまで拡張させたのがSLXMGLなのではないかと思えるほど。
流石にビッグベイトは別の専用機(16アンタレスDC・スプール37mm径)を用意していますが、ライト+〜ヘビーまでをこなす、低〜中価格帯の最強クラスのバーサタイルリールであると言ってよいと思います。
ちなみに普段は、やりたいことに合わせてさまざまなロッドに合わせています。
写真は一例で、ノースフォークコンポジットのNFX C66MHです。硬めのワーミング向けロッドですね。
=ハイコストパフォーマンス
SLX MGL登場以前のエントリー機種ですと、どうしてもキャストフィールが悪かったり、それに起因してバックラッシュしやすかったりしていました。
キャストフィールの悪さはリールの評価に直結する要素ですので、やっぱり上級機種。という評価になっていたんですね。
そんな中で、32mm径スプールを採用することで極端にコストアップせずにキャストフィールの良いリールを出すことができた。
それがSLX MGLであり、その人気たる所以なんだと思います。
トーナメントに参戦しているアングラーが、メタニウムから全部SLX MGLに入れ替えた。なんて話もよく聞きます。
リールを何台も揃えては酷使するトーナメントシーンではでコスト面も大きなポイント。
コストと実用性を天秤にかけた結果「SLXで問題ない」という判断に至った人が多かったのかもしれませんね。
SLX MGLの唯一ここが気になる
“青”の好みは分かれる所
道具として弱点は少ないですが、独特の青い差し色が気になるというユーザーが多いですね。
とくにシマノのゾディアスとの相性が良くないというのはもしかしたら販売数をかなり減らしている可能性もありますよね。
SLX MGL + ゾディアスシリーズで揃えたい。というエントリーユーザーは少なくないはずです。
ただし、色の問題はカスタムで解消することが可能。画像はSLX MGLの青消しカスタム。
ハンドルのロックナットとブレーキキャップを交換するとガラッと印象が変わります。
ちなみにカスタムパーツは「ヘッジホッグスタジオ」で購入しています!
実際のカスタムサンプルが多く掲載されたリールカスタムパーツの専門店で、カスタムのイメージが湧くため購入しやすいサイトです。忖度なしでおすすめですね。
質感は価格なり
質感は価格なりというのが正直なところ。ボディのカラーリングはつや消しのグレーで色味そのものはかっこいいのですが、仕上げについては上位機種に比べると質素な感覚。
さらに、巻き心地は顕著に値段が反映されている部分です。個人的には実売価格で2万円ぐらいしても良いので、より巻き心地のよいネオSLXが登場してくれると嬉しいですね。
使い続けられる稀有な入門機
以上、シマノSLX MGLのインプレでした。上級機を手に入れても手放せない実用性の高さがあるので、スキルアップしても使い続けられる一台です。
シマノ SLX MGL 70 RIGHT
自重:190g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:63cm
ハンドル長さ:42mm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100,14-90,16-80
シマノ SLX MGL 71 LEFT
自重:190g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:63cm
ハンドル長さ:42mm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100,14-90,16-80
シマノ SLX MGL 70HG RIGHT
自重:195g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:72cm
ハンドル長さ:42mm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100,14-90,16-80
シマノ SLX MGL 71HG LEFT
自重:195g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:72cm
ハンドル長さ:42mm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100,14-90,16-80
シマノ SLX MGL 70XG RIGHT
自重:195g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:82cm
ハンドル長さ:42mm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100,14-90,16-80
シマノ SLX MGL 71XG LEFT
自重:195g
最大ドラグ力:5.5kg
巻取り長さ:82cm
ハンドル長さ:42mm
ナイロン糸巻量(lb-m):12-100,14-90,16-80
ライタープロフィール
ikahime
「バス釣り情報発信サイトikahime(イカヒメ)」を運営するikahimeです。ザ・アマチュアアングラー目線で、釣行記や製品レビュー等を書いています。リールカスタム、レンタルボートが大好き。バスはあまり釣れない、いわゆる「道具バサー」。
アングラー取材の動画をブログ記事でもご紹介。
取材を始めた理由などを語りました?
取材させていただけるアングラーさん「ゆる募」しています〜?
相模湖 アングラー取材 自作ロッド&フルカスタムリールで巻き物を楽しむアングラー https://t.co/fmRNVzyXYR @@ikahime_netより
— ikahime (@ikahime_net) November 10, 2020
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