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ヒラスズキロッドおすすめ10選+α!ヒラガチ勢が長さ・パワーなどの選び方を指南!

ヒラスズキロッドおすすめ10選+α!ヒラガチ勢が長さ・パワーなどの選び方を指南!

サラシが出る磯で狙う、エキサイティングなヒラスズキゲーム。

ヒラスズキが釣れる条件が人間にとって危険な場面もあるため、ロッド選び一つにも独特な基準や選び方のポイントがあります。

ヒラスズキ向けロッドの選び方と、おすすめのモデルを紹介します!

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ画像提供:山田秀樹

荒磯の王者を制する「ヒラスズキロッド」について

ヒラスズキ釣り

ヒラスズキロッドに求められる性能は、大きく分けて4つ

■求められる性能

  1. ・強風時にしっかり風を切ってキャストできる硬さ(張り)
  2. ・10cm程度のミノーを荒れた海かつ高い足場で的確に操作できる繊細さ
  3. ・エラ洗いを繰り返すヒラスズキをバラさずコントロールできるしなやかさ
  4. ・荒れた磯で余裕をもってランディングできるパワー

 

高次元でこれらの要素を達成し、快適にヒラスズキ釣りを楽しもうとすると、やはり専用ロッドが必要となります。

怪魚ハンター山根
磯でのヒラスズキ釣りは常に危険を伴います。

タックルを揃えると同時に、専用シューズやフローティングベスト、ウェットスーツなど命を守る装備も必ず用意してください

ヒラスズキロッドの特徴

磯での釣りに対応するため「やや長め」

釣れたヒラスズキ

磯ヒラゲームではウネリに対する安全距離の確保、シモリの回避、飛距離、高い足場での操作性など様々な要因から、通常のシーバスロッドよりも長めのロッドが使用されます

具体的に言うと10〜12ft前後で、専用ロッドの中には13ftなんてものまで展開されていますが、極端に長すぎるロッドはキャスト精度が低下したり疲労の原因にもなります。

体力や体格と相談しつつ、ちょうどいい長さを選びましょう。

強引なやり取りと強風に備えてパワーと張りは「やや強め」

ヒラスズキのランディング

磯でのヒラスズキゲームは、10m/s前後の強風が吹く中でやる事も珍しくありません。

こうした状況で、一般的なシーバスロッドを振ろうとしても風でロッドがたわみ、快適なキャストはできません。

強風の中でもしっかり切れる張りと硬さに加え、70cm、80cmというヒラスズキを打ち寄せる波に乗せ、ズリ上げられるパワーが磯ヒラロッドには求められます。

怪魚ハンター山根
一方で、荒れ狂う海に対し10cm〜15cmと小さいルアーをライナー軌道で的確にキャストしたり、エラ洗いを頻繁に起こすヒラスズキをバラさないためには、ロッドのしなやかさも必要です。

携行性に優れたマルチピースモデルだとより安全

釣り場への移動

磯ヒラゲームでは、長時間の山歩き、ロープや鎖を使用した崖の上り下り、荒れた海のスイムなど、移動に危険が伴う場合があります

そのような釣り場にエントリーする場合は、防水バッグにロッドを仕舞ったり装着できる仕舞寸法の短いマルチピースロッドがおすすめ。

難所を歩く際に両手を空けられるだけでも安全性は格段に上がり、重大な事故を防ぐことができます。

怪魚ハンター山根
高度な磯歩き技術を要する地磯には怖くて行けない……そんな方は渡船を利用した沖磯でもヒラスズキ釣りは楽しめますよ!

ヒラスズキロッドの選び方

ヒラスズキ釣り

サラシと呼ばれる泡の煙幕が発生するほど海況が荒れた時にだけ成立する磯ヒラゲームでは、強い風や高い波に対応するロッドが必要不可欠

ロッドの長さやパワー、ターゲットによる選び方を解説します。

足場を考慮し10ft以上の長さは必須

ヒラスズキが釣れる場所

初めてヒラスズキ専用竿を購入する際は、10ft5inから12ftまでのものから選ぶと良いでしょう。

13ftを超えるモデルも状況によって活躍しますが、汎用性と操作性という観点から最初の一本は11ft前後の長さがベストです。

サーフや河口でのシーバスゲームと兼用するのであれば、10ft以上かつMH以上の番手を選んでおくと良いでしょう。

振り抜きやずり上げも考慮しパワーは“MH以上”

ヒラスズキのランディング

ヒラマサやタマンといった突進力のある魚と異なり、ヒラスズキはこれらの魚ほど強烈に引くことも根に潜る行動もしませんが、ひとたび大きな波に呑まれると想像以上の負荷がロッドに掛かります

一方で、ヒラスズキはジャンプやエラ洗いを繰り返すので、バラシが多発する魚でもあります。

こうしたヒラスズキの特徴があるので、闇雲に強いだけでなく、ファイト時は魚の動きに追従するしなやかさがロッドには求められるのです。

怪魚ハンター山根
ヒラスズキロッドにパワーや張りが求められる場面は、おもに魚のランディングと強風時のキャスト。

ルアー操作やファイトはパワーよりも感度としなやかさが重要になり、これらの要素を兼ね揃えた竿がベストなヒラスズキ専用ロッドでしょう。

青物も出る釣り場なら青物兼用ロッドがベスト

青物

サラシが出るほど荒れた磯では、ヒラスズキ以外のフィッシュイーターも高活性です。

ヒラスズキだけでなくブリやヒラマサなどの青物も一緒に狙いたい方や、狙っていなくても混じってしまう地域では、ワンランク強いロッドが重宝します。

こうした用途でロッドを選ぶ場合、青物用から選ぶとヒラスズキには強すぎる場合が多いので、しなやかさや操作性の観点からヒラスズキ用のMH〜Hクラスのパワー帯を選ぶと良いでしょう。

ハイエンド(上級)モデルとそれ以下のモデルの違い

ヒラスズキ

ヒラスズキロッドの価格帯は、その特殊性から一般的なシーバスロッドやショアジギングロッドと比べてやや高めな傾向があります

大まかに〜3万円までがエントリークラス、3〜6万円がミドルクラス、6万円以上はハイエンドクラスという具合です。

その中でもハイエンドクラスのロッドは、軽さや操作性だけでなく、質の良い高弾性カーボンが使用されるモデルが増えます。

高価格帯のロッドはバランスが優れていたり、軽さと張り・パワーを高次元で兼ね備えていたりと、アングラーの負担を軽くしてくれる性能を有しています。

おすすめヒラスズキロッド10選

ハイエンドモデル4選はこちら
青物兼用モデル2選はこちら

エントリ〜中級クラス4選

ヒラスズキ釣りは源流釣りと並び、ロッドの破損がとにかく多い釣りなのでいきなりハイエンドモデルは……という方も多いと思います。

ミドルクラスのロッドでも長さやスペックを確認して購入すれば、充分磯ヒラゲームを楽しめますよ。

シマノ ムーンショット S106MH

長さ(ft) 10'6"
仕舞寸法(cm) 163.6
継数(本) 2
自重(g) 187
ルアーウェイト(g) 10〜52
適合ライン PE(号) 1〜2.5

驚異の1万円台!エントリーモデルだけど堅実なロッド

実売価格1万円台で購入できる、シマノのエントリーモデル。

低価格ながら、ハイパワーXを採用して実釣に必要なパワーは確保されています。

S106MHは、12~17cmクラスのミノーや60gまでのメタルジグなどに適応するやや強めのスペックで、ヒラスズキを始める最初の一本に最適です。

ダイワ ラテオ モバイル110MH-4

長さ(ft) 11
仕舞寸法(cm) 89
継数(本) 4
自重(g) 193
ルアーウェイト(g) 12~60
適合ライン PE(号) 1.0~2.5

3万円台を切る本格派マルチピース・ヒラロッド

実売2万円台ながら、4ピースに分割して持ち運べるヒラスズキ対応ロッド

コンパクトなので磯に入る時も両手を開けやすく、釣り場の近くでは2ピース、移動時や収納時はコンパクトな4ピース感覚で扱えます。

ロッドの継ぎ部にはV-ジョイント構造が採用されスムーズに荷重移動が行われパワーロスが激減。マルチピースを意識させない軽快性を体感できます。

アピア GRANDAGE STD. 106MH

長さ(ft) 10'6''
仕舞寸法(cm) 165
継数(本) 2
自重(g) 225
ルアーウェイト(g) 14〜50
適合ライン PE(号) 1〜2

磯場にも対応したアピアのハイコスパロッド

外洋系の釣りにもバッチリ対応した、アピアのショアキャスティングロッド。

実売3万円台ながら、強さとしなやかさを備えたブランクスでヒラスズキゲームにも適しています。

ブラックを基調としたシンプルなデザインも秀逸で、どんなリールにも合わせやすいロッドです。

シマノ ルナミス S110M

長さ(ft) 11
仕舞寸法(cm) 171.9
継数(本) 2
自重(g) 170
ルアーウェイト(g) 7〜35
適合ライン PE(号) 0.8〜2

ミドルクラスながら11ftの長距離射撃が可能

10〜15cmクラスのミノーの扱いや大遠投を得意とする11ftのモデルです。

カーボンモノコックグリップで軽量化されているうえ、スパイラルXコアでパワーも十分。

足場の高い堤防や磯場などのヒラスズキゲームで、11ftの長さが威力を発揮します

ハイエンドモデル4選

ヒラスズキロッドに限らず、ハイエンドモデルにはそれ相応の使用感があります。

磯ヒラロッドでは、高性能ブランクスや可変機能の採用などが代表的。

専用竿を使用することで、快適に磯ヒラの奥深さが体感できるようになるでしょう。

シマノ エクスセンス ジェノス S116-130M/RF

長さ(ft) 11'6"〜13'0"
仕舞寸法(cm) 122.2
継数(本) 4
自重(g) 276
ルアーウェイト(g) 8〜45
適合ライン PE(号) 0.8〜2.0

瞬時に長さを切り替えられるズーム機能搭載

45cmのズーム機能を搭載した、シマノの磯ヒラ/磯マル対応ハイエンドロッド。

1本のロッドで11ft6inと13ftの長さを瞬時に切り替えられ、ルアー操作をする時は短く、魚を掛けたら長くして対処することが可能です。

軽快な操作感と魚のいなし易さを兼ね備え、携行時も122cmと短く、磯ヒラフリークが求める機能が詰め込まれています。

ヤマガブランクス Ballistick HIRA 107MH TZ/NANO

長さ(ft) 10'7"
仕舞寸法(cm) 165
継数(本) 2
自重(g) 198
ルアーウェイト(g) 7〜45
適合ライン PE(号) 〜2.0

ピンポイントシューティングならこのロッド

ヒラスズキに必要とされるピンポイントキャスト能力に特化したThe・ヒラ専用竿

シリーズ中最も繊細ながら、ヒラスズキはもちろん中型青物クラスまで対応できるパワーを備えています。

ミノーだけでなく、小型のシンペンやジグヘッドといったルアーまで扱え、逆風の中でもしっかりルアーをキャストできます。

RippleFisher Avarice 106MH Nano

長さ(ft) 10'6"
仕舞寸法(cm) 164
継数(本) 2
自重(g) 219
ルアーウェイト(g) 〜50
適合ライン PE(号) 〜2.0

レングス以上の飛距離とパワーを備えた1本

リップルフィッシャーのヒラスズキ専用モデル。しなやかさとパワーのバランスが良く、ルアーの操作性も抜群。

懐の深い曲がりを実現したブランクスは、11ftクラスの飛距離を叩き出し、荒れた波の中からランカークラスを引きずり出します。

ヒラスズキ専用竿のド真ん中なスペックのロッドの中でも、最高峰の性能を有しているでしょう。

トランスセンデンス Empinado91S+

長さ(ft) 9'1"〜10'8"
仕舞寸法(cm) 60
継数(本) 5〜6
自重(g) 195/242
ルアーウェイト(g) 12〜56
適合ライン PE(号) 1.2〜3

仕舞寸法60cmという圧倒的な短さが特徴の、トランスセンデンスのマルチピースロッド。

難路を超えて磯に降り立つアングラーの安全を考えて作られた磯ヒラ専用ロッドで、携行性は抜群

継ぎ方を変えるとロッドの長さが10ft8inと9ft1inに可変し、ツーレングスロッドとしても使用できます。

青物と兼用できるモデル2選

ヒラスズキを狙っていて青物がヒットするような海域では、青物に対応できるモデルから選ぶと良いでしょう。

数ある中から、おすすめできる2本を厳選しました。

ヤマガブランクス Ballistick HIRA 11MH TZ/NANO

長さ(ft) 11
仕舞寸法(cm) 172
継数(本) 2
自重(g) 228
ルアーウェイト(g) 8〜50
適合ライン PE(号) 〜2.5

中型青物まで対応したパワー系ヒラロッド

ヒラスズキをメインターゲットに据えつつ、5kgアップの青物とも対等以上に勝負できるロッド。

魚を掛けた時は底力を発揮しますが、あくまでもヒラ竿なので繊細なプラグ操作性能をも兼ね備えます。

11ftのレングスで魚の取り回しにも長け、海域によってはベストなロッドにもなりえるでしょう。

シマノ エクスセンス ジェノス 108MH+

長さ(ft) 10'8"
仕舞寸法(cm) 166.5
継数(本) 2
自重(g) 229
ルアーウェイト(g) 12〜62
適合ライン PE(号) 1.0〜2.5

10kgクラスの青物も出る場所ならこれ

磯だけでなく、サーフや大河川など様々なフィールドで大型サイズのシーバスやヒラスズキとのパワーゲームを想定したロッド

ヒラスズキを狙っていて不意に訪れる青物との闘いにおいても、負荷に応じてベリーからバットが粘り強く曲がるブランクスにより、安定したパワーファイトが可能です。

ルアー重量も60g台まで対応しているので、青物狙いのジグや小型のダイペンを投げるのにも対応しています。

他のロッドでの兼用について

ヒラスズキ釣り

ヒラスズキ専用ロッドと言っても、ロッドの特性を活かすことで、ヒラスズキ以外の対象魚を狙う事も可能です。

またその逆にシーバスロッドやサーフ用ロッド、ライトショアジギングロッドでヒラスズキゲームを楽しむ事もできます。

長めのシーバスロッド

ヒラスズキはスズキの仲間とはいえ、シーバスロッドなら何でも代用できる訳ではありません。

シーバスロッドを磯ヒラゲームに代用する場合は、磯という特性を考慮し10ft以上の長さや対ランカーモデルを選択しましょう。

ヤマガブランクス Ballistick 102MH TZ/NANO

長さ(ft) 10'2"
仕舞寸法(cm) 159
継数(本) 2
自重(g) 177
ルアーウェイト(g) 8〜42
適合ライン PE(号) 1〜2

シマノ 23 ディアルーナ S106M

長さ(ft) 10'6"
仕舞寸法(cm) 163.5
継数(本) 2
自重(g) 176
ルアーウェイト(g) 7〜45
適合ライン PE(号) 0.8〜2

サーフ向けルアーロッド

フラットフィッシュや青物を狙うサーフロッドの利点は長さと飛距離であり、この2点はヒラスズキ釣りにも通じ、ヒラスズキゲームと兼用する事も容易です。

サーフロッドを代用するのであれば、張りとパワーがあるモデルを選びましょう。

ヤマガブランクス EARLY for Surf 109MMH

長さ(ft) 10'9"
仕舞寸法(cm) 169
継数(本) 2
自重(g) 195
ルアーウェイト(g) 8〜50
適合ライン PE(号) 1〜2

天龍 SWAT 1163S-M

長さ(ft) 11'6"
仕舞寸法(cm) 121
継数(本) 3
自重(g) 225
ルアーウェイト(g) 〜50
適合ライン PE(号) 〜2.0

ライトショアジギングロッド

ライトショアジギング専用ロッドは、ヒラスズキに使うルアーの重量を賄えるパワーを備えています。

一方で10g前後の軽量ミノーが扱い辛かったり、しなやかさに欠けるためバラシが増加する傾向があります。

ライトショアジギングロッドをヒラスズキにも使うのであれば、Mクラスを目安に適合ウェイトが軽く、プラグにも対応したしなやかなモデルを選んでみましょう。

ダイワ LATEO R 110MH

長さ(ft) 11
仕舞寸法(cm) 172
継数(本) 2
自重(g) 175
ルアーウェイト(g) 12〜60
適合ライン PE(号) 1.0〜2.5

ヤマガブランクス ブルースナイパー 100M

長さ(ft) 10
仕舞寸法(cm) 157
継数(本) 2
自重(g) 245
ルアーウェイト(g) 〜50(プラグ)〜80(ジグ)
適合ライン PE(号) 〜3.0

ベストなロッドで荒磯を攻略!

ヒラスズキ

真っ白なサラシの中で銀ピカで美しい魚体が豪快なエラ洗いを披露してくれる。

僕にとってこの瞬間こそが磯ヒラゲーム最大の醍醐味です。

ロッドはもちろん、安全対策を万全にした上で、できれば最初の釣行は経験者に同行する形で、皆さんも磯ヒラゲームを始めてみてください!

文・撮影:山根央之

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