目次
マックスブレード【Type-POWER】

ブレーデッドジグと聞くと、“ミラクルジムの時代”以前からバス釣りを続けている人たちにとっては、比較的新しく感じるカテゴリではないでしょうか。
明確にハマるシチュエーションのある非常にわかりやすいルアーとして、今や「なくてはならない特別な存在」にまで成り上がった“平成の出世頭”。
今回紹介する「マックスブレード・Type-POWER」(以下、マックスブレード)は、そもそもブレーデッドジグが得意とする明確にハマるシチュエーションとやらを、「トコトンやってやろうじゃないの」と言わんばかりの猪突猛進野郎です。
ブレーデッドジグは突き詰めればこうなる?

得体の知れない強烈なインパクトで中距離を追わせて食わせる……このカテゴリに属するルアーの本懐、目的はただそれだけ。
じゃあその「うるささ」や「インパクト」とやらを目いっぱい強くしちゃえ。で、生まれたのがマックスブレード 。実に潔いよいコンセプトです。
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ルアーは本来の目的を見失っちゃったらダメ。「ビッグベイトなのに小さい」とか、ややこしいコンセプトはユーザーが混乱するだけですよね。
その分、「どこでもそれなりに使えるというバーサタイル性」は無いに等しいですが、兄弟分の「Type-SPEED」がそれを担っているのでOK。
スペック

name | MAXXBLADE Type-POWER |
weight | 3/8 oz. 1/2 oz. |
price | ¥1,100(本体価格) |
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使用頻度の高いウェイトレンジに、厳選されたカラーバリエーション! ちなみに僕は真っ黒か真っ白しか使いません。
マックスブレード【Type-POWER】の使いどころ 〜虎の巻〜

読者のみなさんは「とにかくうるさいジグなんだな」ということだけ抑えてもらえればOK。ではその“うるせえやつら”をどんなところで投入するの? という点にフォーカスして紹介を進めます。
しかし、その前に前段で書いた明確にハマるシチュエーションについて、それがどういう状況を指すのか少しだけ解説しておきます。抑えておきたい点はズバリ2つ。
- ・魚の運動能力が高い
- ・視覚以外の感覚器官に依存している
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この2つが揃っていれば必ず釣れる……というわけではありませんが、参考までに。
シャローレンジをかき回せ!

これはブレーデッドジグ全般に共通して言えることですが、得意とするレンジは0.5~1.5m程度のシャローレンジです。
マックスブレードはとくに浮き上がりやすい性質を持っており、さらにトレーラーにもボリュームを持たせたい(後述)ので1m前後がスイート。
ちなみにウェイト(3/8・1/2 oz.)によるレンジの差は微々たるものなので、使用するタックルによって好きな方を選べばOK。
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基本的にシャローに上がってくる運動能力の高い魚を狙うルアーなので、「もっと深いところを巻きた~い」って場合は、ブレーデットジグではなく他のルアーを選びましょう。
適水温期の雨 or 強風時に

魚の運動能力を上げる要素の中でも特に重要な「溶存酸素量」を高める雨や風は、それが水温を著しく下げたりしない限り、マックスブレードにとってプラス要素でしょう。
さらにそれにより強烈な濁りが生じた場合には、独壇場と言ってもいいですね。これは次の項目とリンクしています。
視界を遮る濁りやストラクチャーに真価

とにかくうるさいマックスブレードを後押しする、もっとも重要な要素がこれ。
濁り具合に応じて減衰する「光」とは違い、「音」は(もちろんなだらかに減衰はするものの)空気中の4倍以上のスピードで水中を伝搬します。
しかも、魚とルアーとの間にストラクチャーやブレークなどの遮蔽物があってもお構いなし。
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視覚に訴えかけるスピナーベイトとの最大の違いはこの部分。ことさらマックスブレード(Type-POWER)はその性質が極まっているブレ―デッドジグというわけです。
マックスブレード【Type-POWER】のフィールドインプレ
おかっぱりで使いやすい、シャローに特化した浮上性能

おかっぱりの射程は、ブレーデッドジグが明確にハマるシチュエーションに該当しやすいこともあり、そもそも活躍の場は多い……はずが、ルアーの構造上、案外根掛かりなどのトラブルが多く、「スピナーベイトでいいや」となりがち。
ところがマックスブレード Type-POWERは前述した通り、シャローレンジに特化した「浮き上がりやすい」性質を持っていて、これが驚くほどにトラブルレス。
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さらに気休め程度に思っていたブラシガードがうまく機能してくれるので、2020年現在、おかっぱりでは最高クラスの扱いやすさだと思っています。
カワイ子ちゃんはお断り。デカくて強い魚を選べる。

主観モリモリで言い切りますが、そもそもブレーデッドジグはそこそこ体力のある、コンディションのいい魚が釣りやすいルアーです。
そしてマックスブレードのひときわうるさいアクションには、まずもって中途半端な魚はアタックしてきません。
反応するのはグッドサイズ。夢のようなルアーだと思いませんか?
アクションがデカいからトレーラーが選び放題

ブレーデットジグはトレーラーの形状やボリューム、ルアーの性質にミスマッチがあると、お互いのアクションが生かせないこともままあります。
たとえば弱いジグに強いトレーラーを合わせた場合、トレーラーを動かしきれなかったり、ジグの動きが阻害されたりということが起こるんですよね。
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でも安心してください。マックスブレード(Type-POWER)なら、トレーラーを選びません。おなじみピンテールから個人的に大好きなチャンク系まで、ばっちり動かせます。
マックスブレード【Type-POWER】を生かすトレーラー
ケイテック フレックスチャンク ラージ

僕がほぼ常用している組み合わせがこれ。
いわゆるオーソドックスなチャンク系で、視覚的なボリュームは最大級ですが、質量はさほどでもなく、扱いやすくておすすめ。
ストップやフォールを交えた緩急あるリトリーブで誘うのにも◎。
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もしあなたが生粋のRAIDERSならば、レイドジャパンの「エグチャンク」でもOK。
一誠 カタクチワーム ヤバクネ 4.5インチ

ちょっと小さいかな~と思いつつ、クネクネツイストするアクションがいかにも釣れそうなヤバいトレーラー。
カラーはリアル系なので、ホワイト系のソリッドカラーが使いたい人は「海太郎 カタクチワーム 4.5インチ 太刀魚仕様」がおすすめ。
マックスブレード【Type-POWER】のタックル

通常の巻き物タックルでOK
ロッド:ファクトHFAC-65MLリール:19アンタレスHG
ライン:フロロ12lb
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ブレーデッドジグには柔らかすぎるロッドも、硬すぎるロッドもNG。トレーラーを含めた総重量に応じて、投げやすいロッドを選びましょう!
まとめ

「ブレーデッドジグで釣るべき魚」を引き寄せてくれるマックスブレード。
個人的には、どんなトレーラーでもしっかり動かせるところがお気に入りで、シーズンや状況に応じたトレーラーをもっと深掘りしていきたいルアーの筆頭格。
アクションの大きいブレーデッドジグは下手をすると不規則な動きをしがちなんですが、マックスブレード「Type-POWER」はチドリにくいというのも見逃せないポイント。
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通したいところを確実に通せるので、際どいポイントを攻めるボートフィッシングでも使いやすい逸品です。気になる方はぜひ買ってみてください!
ライタープロフィール

大阪府大阪市在住。インテリバサーを志す、グランダー武蔵世代。関西を舞台に、「考えるバス釣り」を楽しむ理論派ブログ戦士。勢いあまって、机の上で釣りを終えることがほとんど。ボート、おかっぱり、どっちも好きです。バス釣りブログ「BassGo!」の管理者。
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