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本格ビルダーに自宅で簡単にできる自作メタルジグの作り方を教わってきた(2ページ目)

①除光液でメタルジグのコーティングを剥がす

コーティングを剥がす

市販のメタルジグは色落ちを防ぐために、コーティングをしているものがほとんどです。

コーティングは百円均一で買える除光液を使って簡単に剥がすことができます。

コーティングを剥がしている

除光液をティッシュにかけて頑固なコーティングが簡単に剥がれていきます。

コーティングを剥がしている

除光液に漬け込む時間は約5分。

馴染みが悪いと感じたときは、除光液を継ぎ足して様子をみましょう。

剥がれてきた

さらに剥がれてきた

少しだけ残っている

綺麗にコーティングが剥がれないときは、工程を1から繰り返して、反復して作業を続けると綺麗に仕上がります。

コーティング剥ぎ作業完了

除光液に入っているアセトンという成分がコーティングを剥がす効果があるので、ノンアセトンの除光液を買わないように注意してください。

素早くコーティングを剥がした方にはホームセンターで買えるアセトンの溶剤を利用しましょう。

佐藤くん
除光液やアセトンを使えば、ダイソージグ以外のメタルジグのコーティングも剥がすことができるので、手軽に自作に挑戦したい方はおすすめです!

②コーティングをしっかりとるために剥がす

ヤスリ

コーティングが取れたダイソージグですが、バリがあることも多いので、ヤスリで磨いてしっかりと剥がすと綺麗な仕上がりになります。

ヤスリは百円均一でも買うことができるので、こちらも事前に用意しておきましょう。

削る

バリやコーティングを剥がすことを意識して丁寧にヤスリをかけてください。

削る

重心を変えたり、オリジナリティーを加えたい方はここで形をアレンジしましょう。

重心や形状はメタルジグの泳ぎや飛距離を左右する重要な要素なので慎重に作業を行いましょう。

佐藤くん
鉛中毒のリスクもあるので、手袋は必ず着用してください!

ジグ完成

自作メタルジグの原型が完成です!

ここまでくると自作の楽しさに徐々に気づけるはずです!

③ウレタンコーティングをする

ウレタンコーティング

ウレタンコーティングをすることで表面の凹凸がなくし、ホロシートを張りやすくします。

佐藤くん
ウレタンコートの溶剤は価格がやや高めですが、仕上がりに大きく影響するため自作メタルジグでは用意したいアイテムです。

乾燥

ウレタンコーティングは、しっかりと乾燥させることが大切です。

コーティングに凹凸ができてしまうと、ホロシートが貼りにくく仕上がりも不揃いになっていまいます。

佐藤くん
ドブ漬けの回数は、4回がおすすめ。ウレタンコーティングするときは、頭と尻尾で交互に漬けないと形が変わってしまうので要注意!

④ホロシートを貼る

ホロ貼り

自作メタルジグの個性を出すポイントの一つである、ホロシート。

釣り具店で購入できるため、専用のホロシートを用意してください。

佐藤くん
百円均一でもラッピング用のホロシートが買えますが、釣具屋のホロシートの方がバリエーションが豊富でおすすめです!

マスキング

マスキングテープをジグに貼り付けます。

型取り

角に合わせてマッキーで型をとる。

カット

型紙にはって、切り取り型を作成します。

型が大きすぎるとホロシートがはがれやすくなる、少し余裕があるほうが安心です。

マッキーで型をとった時は線の内側を意識してカッティングしましょう。

ホロに転写

切り取り型を使って、ホロシートを切り取ります。

ホロ貼り完了

ホロシートを貼り付けた、ダイソージグです。

ここまでくると既製品のクオリティにぐっと近づいてきますね。

完成もあと僅かです!!

佐藤くん
終わったら必ずウレタンコーティングをしましょう。ベースのコーティングと同じく頭と尻尾から4回ずつコーティングしてください!

⑤色付け

色付け

メタルジグの色付けにはエアブラシがおすすめです。

手軽に色付けをしたい方は野外でラッカースプレーを応用することもできますが、綺麗に仕上がるのはやや難しいです。

スプレーガン

塗装完了

佐藤くんは慣れているため、このクオリティで色付けができます。

価格はやや高いものの、自作メタルジグに挑戦したい方はエアブラシを用意したほうが良いかもしれないですね。

佐藤くん
エアブラシを使う時は専用のダクトを用意してください。ダンボールを自作して作ることもできますよ!

ウレタンスプレーで色止め

ウレタンスプレー

色付けしたメタルジグをそのままウレタンコーティングすると塗装が垂れてしまうので注意が必要です。

どぶ漬けする前に、ウレタンスプレーを使って表面を守ることで塗装が垂れるのを最小限に抑えます。

佐藤くん
ウレタンスプレーもコーティングと同じくしっかり乾かすことが大切です!

ウレタンコーティング

ウレタンコーティング

最後の仕上げに3度目のウレタンコーティングを施します。

ウレタンコーティングをすると実釣時に色が落ちにくく、塗装も禿げにくくなるのでお好みで調整しましょう。

こちらもこれまでのコーティングと同じく、頭と尻尾から合計で4回のコーティングを行います。

完成

完成

自作メタルジグの完成です。

カラーやホロのバリエーションが少ないダイソージグに比べると、オリジナリティも満載です!

フック装着

好みのフックを付ければ、すぐに実釣りでも活用できるオリジナルメタルジグの完成です。

オリジナリティーを出すためのポイント

自作ジグ

ダイソージグを使った手軽な自作やカスタムも気になりますが、実際にオリジナルジグを作成して販売している佐藤くんに、さらにオリジナリティーを出すためのポイントを何点か伺ってみました。

実際にない配色を作って見る

配色にこだわる

オリジナリティーを際立たせるためには配色を変えるのがおすすめです。

実際に釣り具店でいって、既存のメタルジグにはない配色を作ってみましょう。

写真は佐藤くんがこれまで制作した自作メタルジグ。

カラーはもちろん、ホロシートやボディに工夫を加えるアレンジも面白そうです。

一から作るのではなく既存のものを工夫してみる

既存の流用

オリジナリティーの出し方に悩んでいる方は、既存のメタルジグに工夫を加えてみましょう。

写真は今回制作してもらったダイソージグの一例、佐藤くんは頭の位置をあえて逆にすることで重心を前方重心に変えています。

作り手のアイデアを具現化していくなかで、思わぬオリジナリティーが生まれるのも自作の魅力です。

実釣と試作の繰り返し

釣果

実釣と試作を繰り返すことで、自分のメタルジグの泳ぎや欠点が鮮明にわかってきます。

一度の自作に満足せずに何度も応用することが、メタルジグのオリジティーを高めるポイントです。

佐藤くんはキャスティングゲームの釣行では、ほぼ毎回自作のメタルジグを使っているようです!

既成ルアーではできないチャレンジができるので、固定概念にとらわれず

ラフ案決める

自作の最大の魅力は既製ルアーでは、できないたくさんのチャレンジができることです!

極端な重心設定にしたメタルジグで思わぬ釣果があがることもゼロではないので、固定概念にとらわれずにチャレンジしてみましょう。

自分がこだわったメタルジグであがった釣果は、佐藤くんが自作していくうえで1番のやりがいになっているそうです!

自分だけのメタルジグでルアーフィッシングを楽しもう!

自作ジグの釣果

佐藤くんが作るsugar craftのメタルジグは設計の段階からすべてを自作していますが、初心者の方はダイソージグといった既製品をカスタムする方法もあります。

最初は節約のためにはじめた自作メタルジグ作りですが、釣果が増えていく中で、釣りをしていくもう一つのモチベーションになっていったそうです。

自分だけのメタルジグで釣る格別な1匹を求めて、皆さんもメタルジグの自作にチャレンジしてましょう。

ライタープロフィール

北海道でロックフィッシュをメインに釣りを楽しむ道産子アングラー。

佐藤くんはロックフィッシュトーナメントをきっかけに出会った釣り仲間で、ショアキャスティングゲームを1から教えてもらった師匠でもあります。

海サクラマス、海アメマス、ホッケといった取材に同行していただきました。

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