ガルプって、マジ釣れる。
釣果が伸び悩んだときには、ガルプに頼りがちなTSURI HACKライター小林です。
強烈な臭いによる集魚効果は「もはやエサではないか?」と思ってしまうほど。昔から信頼を置いているワームです。
きっと読者のみなさんの中にも、同じように思い入れがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ガルプ液(のようなもの)作っちゃう?
そんな最終(最臭)兵器ともいえる「ガルプ」。釣果の秘密は、ずばりあの臭い液体にあることは明確。
つまり液体さえつくれれば、釣果UPは約束されたも同然ではないでしょうか?
ということで、自家製フォーミュラーを作ってみことにしました。
自作フォーミュラーの材料
臭いが強烈なワームは、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸といった、いわゆる「うまみ成分」というもので味付けされているらしい。
それらの成分によって集魚効果が期待できたり、バイト時間が長くなったりするのだとか……。
今回スーパーで調達したのは、以上の3品種。左から「くさい・うまい・くさい」のトリオ。どんなハーモニーを奏でるのでしょうか。
材料その1:味の素
うまみ成分と言ったらこちら。化学調味料の日本代表「味の素」でしょう。
人間も大好きな調味料。和洋折衷、ワールドワイド。どんな料理にも“うまみ”を与えてくれますね。
グルタミン酸を中心に、イノシン酸、グアニル酸が大量に含まれています。
味の素をベースとし、そこに臭いが強烈なモノを混ぜ、液体を仕上げていくイメージです。
材料その2:煮干し(いわし)
お次はいわしの煮干しです。こちらは臭い付けの役割を担います。
たまたま冷蔵庫にいわしの煮干しが入っていたので、こちらを使うことに。
他にも乾燥エビ、冷凍イカなど、臭いの出るものであれば代替えも効きそうです。なんなら、それらすべてをミックスする……なんてのもアリですね。
材料その3:おろしにんにく
釣りエサに隠し味として入れることもある、そんな情報を耳にしたことがあるため、こちらも入れてみることにします。
他にも、「バニラエッセンスが良い」なんて噂もチラホラ。魚が好む臭いについては諸説あるみたいです。色々と実験してみるのも面白いんじゃないでしょうか。
密閉できる容器がベター
材料に気を取られてしまって用意をし忘れてはいけないのがこちら。保存するための容器です。
今回ボクは大量に余っていた100均のガラス瓶を使用することにしました。他にも、ろ過をするための容器やコーナーネットなどがあると良いかもしれません。
自作フォーミュラーの作り方
手順1:材料を煮込む
まずは水を適量入れて(今回は200ml程度)、いわしの煮干しを煮込み「ダシ」を取ります。
出し殻からもいい臭いが出そう……。なのでミキサーで粉々にして、一緒に煮込んじゃいましょう。
また、冷蔵庫にキビナゴの魚醤があったため、こちらもアドリブで入れてみることに。市販のナンプラーを入れても効果的かもですね。
味の素、にんにくを入れ煮込むこと10分。こんな感じになりました。味の素はガルプ用に購入した袋すべてを入れ、にんにくはチューブ半分ほど入れました。
臭いはというと、にんにく臭がかなり強烈。39年間生きてきて、今まで出会ったことの無いような強烈な臭い。
説明しようのない臭気が部屋中に漂います。
ある程度冷ましたら保存用の瓶に移します。色も出て、なんとなくそれっぽくなってきましたね〜。
一応味を確認せねばということで、恐る恐る軽く舐めてみました。ん〜……ただの強烈に濃い味の素です。
カビが生える可能性があるため、防腐剤の代用として砂糖を入れておきます。
寝かせて完成!
一晩冷蔵庫で寝かせて完成。余分な沈殿物が沈んで、「秘密の液体」といった様相を呈しています。
ワームを漬け込みます
この手の臭いはカサゴ、チヌなどに強烈に効くため、クロー系のワームを漬け込んでみます。
ひたひたに。手についた時の臭いが、ガルプ液のそれと非常に似ており、かなり釣果アップが期待できそう。使うのが楽しみです。
因みに臭い液体を保存して持ち運ぶなら、こちらの容器がオススメ。全く漏れません。
10年以上はガルプを使ってきましたが、液漏れに何度泣かされたことか(泣)
バーサス リキッドパック
自作して釣った魚はうれしい!
釣果や集魚効果がどれぐらい出るのか? また、本物のガルプと比べてどれぐらいの違いがあるのか?
徹底的に検証したわけではないので、はっきりとは断言できません。しかし、自作したもので釣った魚は何よりうれしいもの。
釣りをする楽しみを忘れずに、一匹一匹との魚の出会いを大切にしていきたい。そんな風に考えてしまうこの頃です。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海、川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。
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