世界一臭い缶詰で釣りをする
釣り談議に盛り上げる編集部I氏と釣り好き!まっちゃん。
ワームの匂い付きなんかも釣果良いですし、自分は匂いは感じ取っていると思っていますよ
その正体とは
編集部I氏より送られてきたのは、世界一臭い缶詰として有名な“シュールストレミング”。
産卵前のニシンを塩漬けした缶詰であるが、その臭いは想像を絶するのだとか。
破壊力を確かめてみた
その飛びぬけた臭いから、YouTubeやテレビで話題に挙がることもある世界一臭い缶詰。
『臭いらしいけど食べ物だし、ちょっと大袈裟じゃないかな?』と大人の一面を見せる“釣り好き!まっちゃん”。
まずは開封して、釣り餌としてどうかを冷静に判断することにします。
開封してみた
開封時は「室内で開けない」「風下に人が居ないか確認」と注意書きがあるほど凄い臭いみたいです。
また内部のガスが噴き出すことがあり、周囲はもちろんのこと衣類などに付かないよう注意しましょう。
食べてみました
無事開封が終わり、臭いをチェックしてみると……想像を超えるスメルが鼻を突き抜けます。
私が言い出しっぺですが、最初に食べる人をじゃんけんで決めることに。 じゃ~んけん……
ぽん! やはりこういう時は言い出しっぺが負けますよね。
覚悟を決めてイートインした直後、濃ゆいアンモニア臭と塩辛い風味がお口の中いっぱいに広がります。
もしこの世に“強くてニューゲーム”システムが存在したとしても、私はシュールストレミングを倒せる気がしません。
釣り餌としてはどうなのか?
強烈すぎる臭いに、嗅覚が故障した釣り好き!まっちゃん。
しかしこれだけの臭いを発するのであれば、釣り餌として最高のパフォーマンスを見せてくれるかも知れません。
つけ汁
まず初めに集魚効果を確認するため、ベイトフィッシュとなる小魚が見える足元にシュールストレミングの漬け汁を垂らしてみました。
すると魚は寄るどころか、散ってしまうというまさかのリアクション。 腐ったような臭いを感知したのかこれには予想外でした。
切り身をセット
発酵されたニシンの切り身は予想以上にしっかりしており、キャスティングも大丈夫かなと思いましたが、開封して時間が経てばたつほどドロッとした状態に変化。
キャストの衝撃で切り身が外れ、体に触れる恐れがあると思うとゾッとします。
フックには外れないよう二重折にしてセットし、餌の感じからチョイ投げや敷石の隙間を狙うような釣りになりそうです。
魚のリアクションは
ハンパない破壊力に本来の目的を見失いそうですが、世界一の缶詰で魚を本気で狙ってみます。
強烈すぎて魚が逃げないか心配です。
唖然、〇〇がUターン
ベラやコッパが確認できる岸壁にブラクリを落とし、サイトで待っているとエサ取りでお馴染みの“フグさん”が右からスゥーっと出現。
『これはもらったやろ』とフッキング体制で待ってみると“クンクン‥‥プイっ”一度近寄ったフグがUターンして去っていきました。
フッキングしないにしろフグがエサを全く食べないことに驚き、そしてある意味シュールストレミングの凄さを目撃した瞬間でした。
アタリが遠い
その後も岸壁・ちょい投げ・テトラ帯と餌釣り鉄板箇所を入念に攻めるも、たま~に『チョン』と小突くアタリがある程度で、とにかく喰いが渋い状況。
また水中では餌の耐久性が弱く、付け替えるたびに手が臭うという地味にモチベーションが低下。
粘って何とか釣れたものの、魚の切り身にしては圧倒的に喰いは悪く、臭いがあればいいというものでもなさそうです。
釣れた魚の口を嗅いでみると、若干シュールストレミングの香りが(笑)
結論:魚も匂いを選んでいる
強烈な臭いを放つシュールストレミングでの釣行は満足いくほど魚とは出会えず、彼らも好きな臭い・嫌いな臭いをしっかり嗅ぎ分けている印象でした。
釣りにはオススメ出来ませんが、興味のある方は世界一の臭いを体験してみてはいかがでしょうか。