目次
メバルプラッキングの醍醐味とは

ゲーム性が高くなる誘いの多彩さ
メバルプラッキングの醍醐味の一つは『ゲーム性の高さ』です。それぞれのプラグが非常に特徴的なアクションをするのですが、そのプラグを巻き速度や巻きと止めのテンポ、ロッドワークを変えると、さらに何通りものアクションに変化してくれます。この多彩さが奥深く、アングラーを魅了するのでしょう。
プラグで釣ったという達成感
ソフトルアーは、フレーバーによる集魚力や柔らかな素材が生み出す微細な動きで比較的に食わせやすく、まさに釣れる要素が詰まったルアーと言ってもよいでしょう。対して、より擬似餌感が強いプラスチック製のプラグは、ソフトルアーにあるような釣れる要素はなく、あくまでカラー選択、アクション、誘い方で釣果が左右します。
一概には言えませんが、「食う」というよりも「食わせる」釣りという点もメバルプラッキングの醍醐味の一つではないでしょうか。
外道で思わぬ大物と出会うことも

「何が釣れるかわからない」というのはどの釣りにおいても同じですが、プラグだからこそ思わぬ大物が食いついてくる可能性があることも、醍醐味と言えるでしょう。
メバルプラッキングにおすすめのシーズンとは
ベイトフィッシュが接岸するタイミングがベスト……と思われがちですが、アミと呼ばれるプランクトンや、バチ(イソメやゴカイ類)などを捕食しているタイミングでも十分に釣果をあげることができます。メバルは、シーズナルパターンはあるものの、夏場を除いて比較的年中狙える魚でもありますので、その時のベイトやいる場所に合わせたプラッキングをしてみてください。特にハイシーズンとされる春は、プラグへの反応もよく数釣りが期待できるでしょう。
▼メバリングのシーズンを特集した記事はこちら
初心者でも扱いやすいロッドの選び方
メバルプラッキングのロッド選びは、ルアーの操作性や飛距離、フッキングのしやすさなどを左右するので、慎重に選びましょう。最終的には好みによっても異なるので、ここではメバルプラッキングをこれから始める方に向けた、ロッド選びのポイントをご紹介します。
ロッドの硬さは扱うプラグのサイズに合わせて

メタルジグや少し大きめのルアーも使いたいというようであえれば、10グラム前後まで投げることができるML(ミディアムライト)クラスのロッドが良いでしょう。
ティップは乗せ重視?巻きを中心としたロッドを想定しよう!

それぞれのメリットとデメリットを、簡単にまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
チューブラーティップ | アタリが取りやすい。重さのあるプラグが扱いやすい。 | バイトを弾きやすく、フッキングしづらい。 |
ソリッドティップ | バイトを弾きにくく、フッキングがしやすい。 | アタリが取りづらい。重さのあるプラグが扱いにくい |
ただ巻きの釣りが多くなるメバルプラッキングでは、ソフトルアーを中心とした釣り方と比較すると、明確なアタリが出ることが多いです。ティップのメリット、デメリットを考えるとソリッドティップの方がフッキングがしやすくなります。
ただし、少し重さのあるプラグやメタルジグなどを使った釣りも行うようであれば、チューブラーティップも検討すべきでしょう。
フィールドに合わせたレングスのロッドを選ぼう!

主なフィールドごとのレングスは以下の通りです。
- ▼ 小磯、ゴロタ
- 手前に障害物があることが多い「小磯、ゴロタ」などのフィールドでは、比較的長いロッドがオススメです。長いロッドの場合、遠投がしやすくなるなどの恩恵も受けられます。
- おすすめのレングス:7.6〜8フィート台
- ▼ 港湾
- 障害物が少ない港湾などのフィールドでは、比較的短いロッドがおすすめです。短いロッドの場合、ルアーの操作性が高まり、より繊細な釣りがしやすくなります。
- おすすめのレングス:6〜7.6フィート
メバルプラッキングで扱いやすいロッド
以上を踏まえ、メバルプラッキングで扱いやすいロッドを選びましたので、ぜひ参考にしてみてください。小型〜中型のメバルの数釣りを重視したモデル。吸い込みが悪い小さなバイトもしっかり乗せられるように設計されています。ビギナーの方でも安心して使用できます。
ダイワ 月下美人 MX 78MLS-S
全長:2.34m
自重:80g
継数:2本
仕舞寸法:121cm
ルアー重量:1.5-10g
自重:80g
継数:2本
仕舞寸法:121cm
ルアー重量:1.5-10g
HVFブランク使用しているため、高感度かつソリッドならではの”乗せ”を実現したロッド。投げることができるウェイトも1.5〜10グラムと幅広く、釣りの幅がグッと広がります。
メバルプラッキングで使いやすいリールの選び方
ロッドの次は、リールの選び方。最終的にはタックルバランスを考えつつ、リールを選ぶと良いのですが、基本的な番手、ギア比の選び方についてご紹介していきたいと思います。リールの番手は全体のタックルバランスで選びましょう。

中でもレングスが8フィート以下のロッドであれば、2000番。8フィート以上であれば、2500番のリールの中から選ぶことをおすすめします。
ギア比はフィールドに合わせて選ぼう!

ノーマルギアの場合、スローリトリーブなどの巻きがしやすい反面、メバルが根に走ってしまった際に、迅速に対処することが難しいでしょう。
ハイギアは、この特徴とは真逆のメリット、デメリットを持ち合わせていると考えてください。また、ハイギアの場合、早めにラインスラッグを回収できるメリットも持ち合わせています。
釣りをするフィールドにキツい根が点在しているようであれば、ハイギア。比較的障害物の少ないエリアでは、ノーマルギアを使うと良いでしょう。
メバルプラッキングで使いやすいリール
以上を踏まえ、メバルプラッキングで扱いやすいリールを数点選びましたので、ぜひ参考にしてみてください。 ダイワ 月下美人 MX LT2000S-P
ギア比:4.8:1
自重:190g
最大ドラグ力:5kg
巻取り長さ:63cm
ナイロン糸巻量(lb-m):4lb-100m
PE糸巻量(号-m):0.4号-200m
自重:190g
最大ドラグ力:5kg
巻取り長さ:63cm
ナイロン糸巻量(lb-m):4lb-100m
PE糸巻量(号-m):0.4号-200m
LT(LIGHT TOUGH)コンセプトのライトソルト向けリール。パワーギアを搭載していて、1回転あたりの巻上長が少なく、スローリトリーブを楽に行うことができます。
シマノ ソアレBB C2000SSHG
ギア比:4.3
自重:200g
最大ドラグ力:3kg
巻取り長さ:79cm
ナイロン糸巻量(lb-m):4-90
フロロ糸巻量(lb-m):4-75
PE糸巻量(号-m):0.6-140
自重:200g
最大ドラグ力:3kg
巻取り長さ:79cm
ナイロン糸巻量(lb-m):4-90
フロロ糸巻量(lb-m):4-75
PE糸巻量(号-m):0.6-140
ハイギアモデルのため、素早くラインスラッグを回収できます。またノーマルドラグに比べ、アジング専用ドラグ設計となっているため、より繊細なドラグ調整が可能になっています。
メバルプラッキングに最適なラインシステムの選び方
メバルプラッキングで使用するラインシステムは、ソフトルアーでの釣りと比較しても大きな差はありません。ただし、細かなところを突き詰めるとしっかりと違いがありますので、一つずつご紹介していきます。ラインシステムは、PE or フロロカーボンから選ぼう!

この中でもナイロンラインは水に浮く事と伸びが良いことの2点が特徴ですが、糸ふけが出やすかったり、フッキングがしずらかったりするのがデメリット。初めはフロロカーボン、もしくはPEラインから選ぶようにしましょう。
▼詳しくは以下をご覧ください。
メバルプラッキングでおすすめのライン
上記の内容を踏まえ、メバルプラッキングで扱いやすいラインを選びましたので、ぜひ参考にしてみてください。VH工法という編み方が採用されています。無駄なラインスラッグが出にくく、原糸そのもの力を引き出しやすいなどの特徴があります。ラインの色もライムグリーン、スーパーブルーの2色から選ぶことができます。
比重が重く感度も出やすいフロロカーボンライン。メバルプラッキングではなかなか出番は少ないと思われるが、1〜1.5ポンドなどの極細ラインも用意されています。
メバルプラッキングの代表的な攻略メソッドとおすすめルアー

基本はただ巻き!ゆらゆら動くベイトに見せよう!

これらのベイトに模して行うメバルプラッキングでは、スローリトリーブを中心とした、ただ巻きで誘う釣り方が基本です。
各社が開発・販売しているプラグは、それぞれ非常に特徴的なアクションをする製品が販売されています。一つ一つのプラグの特徴を把握して、そのシチュエーションにマッチするルアーを選ぶことが釣果を左右する要素にもなります。
▼ ただ巻きで使えるおすすめルアー
極小リップレスミノーといえばこれ! ただ巻きでの潜行レンジは、水面から20センチ。ユラユラとしたローリングアクションで、上を見上げるメバルを誘い出します。重心移動システムで飛距離も抜群です。
独特な形状のシンキングペンシル。ただ巻きをするだけで、大きなS字起動を描きながら水中を滑走します。スローシンキングなので、レンジの調整も自由自在。
波紋、引き波で水面直下に誘い出す

このような時は、フローティングミノーやトップウォータープラグといった「浮くルアー」で、波紋を使った誘いをしてみましょう。
例えば、フローティングミノーの場合は、少しだけ巻いたのち、水面に浮き上がるまで巻きを止める「ストップ&ゴー」のアクションで波紋を出すことができます。
「ストップ&ゴー」のテンポは、シチュエーションによって異なります。極端な例で言うと、波紋が消えるまで、じっくり待つとバイトが得られることもありますので、様々なテンポで探ってみてください。
また、トップウォータープラグをゆっくり巻くと出る引き波で誘うのも効果的です。こちらも是非試してみてください。
▼ 水面直下を狙えるおすすめルアー
アクションは、タイトなウォブンロールといったイメージ。トゥイッチなどのアクションも目を見張るものがあります。止めを上手く組み合わせ、波紋+アクションで誘い出すのも良いでしょう。
メバル専用トップウォータープラグであるメバペン。メバルが好む波動を発し、水面で捕食をするメバルを引きつけます。浮かせておくだけでヒットすることもあるようです。
飛距離とレンジ探査で上下広範囲をサーチ

シンキングミノーやシンキングペンシルは、ルアーウェイト自体が比較的重めに作られているため、フローティングミノーでは届かなかったポイントにルアーを通すことができます。
また、ルアーが沈むため、中層やボトム付近のベイトを捕食しているメバルに対してアプローチも可能に。基本的には、着水してから数秒間ルアーを沈めてから、リーリングを始めます。
着水してから巻き始めるまでの秒数を変え、メバルが捕食してくるレンジを探っていくと良いでしょう。さらに、ルアーを浮かせて落とす動作を繰り返す「リフト&フォール」や、竿先を弾いてルアーを横に跳ねさせる「ダート」アクションなども効果的です。
▼ 上下広範囲をサーチできるおすすめルアー
ただ巻きでのナチュラルなアクションの他、トゥイッチでのダートアクションやフォール時の水平姿勢が魅力的なシンキングペンシル。堤防の足元やテトラポットの際をじっくり探るのにも活躍します。
45ミリサイズにも関わらず、3.4グラムと重さがあるため、非常によく飛びます。今まで、このサイズのルアーでは、飛距離が足りなくて探ることができなかった場所を攻めることができるでしょう。
メバルプラッキングを始めて、メバリングをより一層楽しみませんか?

ソフトルアーを使ったメバリングも様々な釣り方が紹介され、ゲーム性を増していますが、プラッキングを加えれば、さらに一層楽しい釣りになるはず。機会があれば、是非チャレンジしてみてください。
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