なぜ“釣り人向け”を選んだのか
編集部I
アイリーの服、私も大好きでよく着させていただいています! しかし、すごい人気ですよね。
フィッシングショーでも、着ている方を多く見受けました。
JUNさん
今着てくれているパーカー、だいぶ年期が入ってるね(笑)ありがとうございます。人気の方は、おかげさまでというところですね。
編集部I
今回は謎多きアイリーに迫る! といった企画なんですが、色々お聞きしちゃって大丈夫ですか?
JUNさん
質問によるけど、いいよ(笑)
編集部I
アパレルブランドとしてのバックボーンもあるアイリー。その中でも、釣りというコンセプト単体は異色にも思えます。どうして“釣り人向け”に展開することになったのでしょう?
JUNさん
釣りにのめり込むあまり、アパレルに落とし込んでみよう。と思ったのがきっかけ。
最初は遊び半分。釣りの中で感じたことをアパレルで表現していたんだけど……やっていく内に“これ”を欲しい人がいるんじゃないかって思って。
編集部I
なるほど! そうしてIRIE FISHING CLUBが立ち上がったわけですね。
JUNさん
うん。当時はアパレルをやりながら、アーティストとしても活動していたから……自由に釣りに行くことも難しかった。釣りに行くための理由づくりとしても、好きなことを表現したいっていう気持ちもあったかもしれないね。
編集部I
釣りに行くための理由づくり(笑)本当に釣りがお好きなんですね!
JUNさん
そうだね! 釣りにはどっぷり浸かっちゃってるから(笑)
人気になったワケ
編集部I
今や大人気ですが、アイリーは突然釣り業界に現れたように感じています。短期間で人気になったのには、何か理由があるんじゃないかなって思うんですが……
JUNさん
まぁ、自分の知らない所で波及しているのはあるよね(笑)
「これいいじゃん!」って思った人が手を伸ばしてくれて、紹介してくれる。そんで、気づいたら広がってるところもあって。「釣りよかでしょう」のきむ君が着てくれたり、ぶんちゃん(石川文菜さん)に関しては、立ち上げの時のカタログイメージモデルに協力してくれたりして。

編集部I
正直、狙っての行動かなって思っていましたが……。
JUNさん
当時、自分は釣りよか自体を知らなかったからね(笑)で、いきなり完売。こっちは何が起きたんだ!? という感じだよね。
編集部I
たしかに。それは経緯が気になりますね!
JUNさん
それで調べてみたんだけど、壱岐島に友人がいてさ。
アジ神っていうんだけど、彼がきむ君にキャップを渡していたみたいで。
編集部I
そんな背景だったとは! じゃあ、釣り好きが偶然に見つけて広めていった……ということですか?
JUNさん
最初の方は知り合いにだけ渡していたんだけど、気づけばこんな感じだから。
この時、釣りには人を繋げる力があるんじゃないかって思ったね。
釣りの場面で生まれるアイディア
編集部I
話が戻ってしまうのですが……釣りで感じたことを形にするといわれていました。
釣りをアパレルに落とし込む際って、どんなことをイメージするんですか?
JUNさん
言葉で表すのは難しいけど……例えば、この「スナイパーボーイ」っていうキャラクター。
釣りで魚を狙う→狙撃手→ライフルを竿に見立てるというイメージから、情熱を込めて魚に向き合う釣り人の姿を表現してる。
あとは、魚のヒレや水中の影響をグラフィックにしてみたり、釣りをしながら感じる「こういうの良いな!」を形にしているイメージかな。
編集部I
なるほど……まさに“釣り好きが送る、釣り人のためのアパレル”という感じがします。
JUNさん
そうだね。最近はグローブやギアケース、バッグとか、本格的なアイテムにも挑戦してる。
当然実用性も必須だし、アイリーならではのギミックを詰め込んだものを増やしたいと思うね。