対青物にミノーを導入
対青物用ルアーと言えば、ショアジギングのメタルジグや、ロックショア・オフショア用の大型ダイビングペンシルを想像される方も多いでしょう。
しかし、近年ではダイワのセットアッパー125S-DRが関西で大流行するなど、ショアからの青物攻略の持ち駒の一つとして、ミノーを取り入れるアングラーも増えています。
青物攻略におすすめのミノー10選
一口にミノーといっても、青物に向いているものと向いていないものが存在します。ここでは、沖波止・沖堤防からでも使える青物に最適なミノーをご紹介!
ダイワ ショアラインシャイナーZ セットアッパー 125S-DR
2メートル以上潜行するロングビルタイプのミノーです。関西の青物狙いで爆発力を見せたことから、今や全国の青物ファンに大人気。
特徴はロングビルのおかげで足元までしっかり引け、絶妙なバランスによって流れの変化に差し掛かると千鳥アクションを見せてくれます。飛距離は平均77メートルと抜群。
標準フックはST-46 #6が3本なので、青物では番手をひとつ上げた#5で、フロントとリアのみの2フックセッティングがおすすめです。
ジャクソン Gコントロール
フロントフック後方に設けられたセカンドリップで、アクションレスポンスを大幅に向上させてあるミノーです。低速から高速まで、フロントフックがほとんど暴れないほどバランスの良いウォブンロールアクションを見せてくれます。
28の標準フックはちょっと弱く、40はフックなしなので、#5~6程度の太軸トレブルフックを付けて使ってみてください。
ジャクソン ピンテール サゴシチューン
ソルトルアー黎明期から定番のピンテールを対サゴシ用にチューンしたミノーです。サゴシが好む強いフラッシングを3面ボディで起こし、時折勝手に千鳥アクションを見せバイトするきっかけを与えます。
フックを#4程度まで大きくしてもアクションはほとんど変わらず、フック番手を上げればサゴシだけと言わず80センチ超えのサワラ狙いにも使えます。
ジャッカル ビッグバッカーナブラミノー
ナブラミノーのアクションは、バランスを大きく崩さない中で、強くフラッシングしたり、頭を時折上げたりとかなり不規則。トゥイッチ等のアクションを入れずとも釣れる、高速タダ巻きが強烈に効くミノーです。
フォール姿勢が綺麗な特徴もあり、弱って沈んでいくベイトを演出する使い方も可能です。
デュエル ハードコア ヘビーシンキングミノー
固定重心でもよく飛ぶミノー。固定重心のおかげでタダ巻きだけでなく、トゥイッチやジャークアクションも秀逸なミノーです。
サイズは70・90・110とあり、ベイトサイズやプレッシャーに合わせたセレクトが可能。
価格が他の青物用ミノーと比べて低価格な点も人気の理由です。
タックルハウス K2F142
ソルトルアー黎明期から発売されているK-TENシリーズの対大物用モデル。タダ巻きでも十分釣れますが、ジャークして動きにメリハリを付けて使うのがおすすめ。
こちらには抵抗が少なく軽快に使えるT:1、T:1より少し深く潜るT:2と、微妙にリップが違うモデルがラインナップされていて、シーンに合わせた使い分けができるのもメリットです。
タックルハウス コンタクト ベゼル 120
ジグミノーと呼ばれるカテゴリーのミノーです。ボディ先端にリップがある構造で、一般的なミノーより空気抵抗が少なく飛び、泳層が浅い特徴を持っています。
おもにナブラが立っている時の使用がおすすめ。水面直下を泳がせないとバイトがない、ナブラの移動が速いといった時に活躍します。
エイムス アローヘッド 140S
荒れた時が出番の14センチミノー。荒れた状況でも抜群のアピールで青物にルアーの存在を気づかせられます。他のメーカーではあまり見られないアルミ蒸着メッキカラーは、強いフラッシングが出るのでおすすめです。
3連球重心移動による抜群の飛距離も荒れた時に強いです。
タックルハウス コンタクト フリッツ 42
90ミリで42グラムあるにも関わらず、よく泳ぐミノーです。よく泳ぐ理由は背面のフィンで、このフィンのおかげで低速での立ち上がりも、高速リトリーブでのアクションの安定性も向上しています。
ベイトが小さい等の理由で、ボディサイズを上げたくないけれども飛距離を出したいといったシーンに活躍する、唯一無二といっても過言では無いルアーです。
シマノ コルトスナイパー ロックジャーク 140S AR-C
シーバス用プラグの3倍以上耐衝撃性を強めた「3X BODY」採用のロックショア青物用ミノー。強い素材の採用と強化設計で、ぶつけてしまった際の破損を軽減する設計です。塗装に関しても強く剥がれにくいとの声があります。
根元から太いリップは水をよく掴んでレンジキープしやすい特徴を持っています。飛距離はPE2号で平均70メートルと十分です。
ミノーの出しどころ
基本的には青物が表層を意識している朝一がオススメ。
目視でベイトの群が確認できるような状況や、ボイルは起きているが、トップには出切らないといった状況でも試してみたいです。
また日中でも、ショアジギングのしゃくりに疲れた時や、ルアーローテーションの一つとして使っても良いでしょう。
青物に効くミノーのアクション
基本はただ巻き。逃げ惑う小魚を演出するように、ファーストよりのリトリーブを維持しましょう。
青物の遊泳スピードは非常早いので、高速リトリーブにも好反応を示す事が多いです。
中には、高速リトリーブをするとオートマチックにスライドしたり、千鳥アクションを見せたりするミノーもあります。
基本的にルアー任せのアクションとなりますので、そのような特徴を持つミノーをセレクトするのがキモとなります。
また、水が濁っていたり、ベイトが多い中でミノーに気づいてくれないといった時、ただ巻きで食わない時のアレンジとして、トウィッチやジャークを織り交ぜてアピールの質を変化させてやるのも効果的です。
ミノーのメリット・デメリット
疲れづらい
ミノーはメタルジグと比べて疲れにくいルアーと言えます。基本的にはただ巻きで使え、ワンピッチジャークといった常にロッドを動かす動作も必要ありません。
一定のレンジをキープさせやすい
メタルジグは底まで沈めて上までシャクリ上げてくるような、縦に探ってくる釣りは得意ですが、一定層を綺麗に引いてくるレンジキープは難しいルアーといえます。その点、ミノーはルアーについているリップのおかげで一定層を引くのが簡単です。
引き出しが広くなる
青物狙いではメタルジグやトップウォーターが定番となっていますが、その中にミノーという選択肢が入ることで、ルアーローテーションの引き出しを増やすことができます。
トップに出きらないときや、レンジにシビアな時に、ミノーは有効な選択肢になります。
飛距離が出づらい
飛距離ではメタルジグに軍配が上がります。またトップと比べても、リップがある分空気抵抗が増えるので飛距離が出づらいと言えます。
粉砕の恐れがある
ミノーはABS樹脂と呼ばれるプラスチックでできたルアーがほとんど。もちろん強度的には十分な素材を使用してはいますが、岩礁やゴロタ石などの硬いところに当ててしまったり、取り込みの際に魚が暴れてしまったりすると、粉砕してしまう恐れもあります。
青物はミノーで釣れる!
メタルジグのアクションに疲れた、トップウォーターで水面を割り切れない等、青物を狙う際にミノーが活躍する場面は多いです。
ぜひ青物狙いにミノーも取り入れてみてはいかがでしょうか。