シロギスについて
シロギスは、スズキ目キス科の海水魚。細長く少しだけ扁平した魚体と、先細の可愛らしいクチを持ちます。
江戸時代から、天ぷらなどの料理で親しまれており、釣りのターゲットとしても人気が高い魚です。
生息域
シロギスの主な分布は、北海道南部から九州、沖縄。30メートル程度までの比較的に浅い水域の砂地に生息。海水温の変化に応じて、浅場から深場を移動します。基本的には、外敵から身を守るために群れを作り生活をします。
特徴
シロギスは、背側が淡黄褐色で腹側が白いのが特徴。川を遡ることで知られるアオギスとは、青から緑がかった体色で区別をします。4~5年程度が寿命とされており、最大で30センチ程度まで成長します。
地方名
市場などでは『キス』と呼ばれていますが、本来の名である『きすご』と呼ぶ地方も多くあります。その他に、アカやアカギス・カハキ・シラギス・マギス・ナタギス・キツゴなどがあります。また釣り愛好家の中には、大型のものを『ひじたたき』、小型のものを『ピンギス』と呼ぶことがあります。
人気の料理方法
天ぷらをはじめとして、食材として古くから親しまれているシロギス。骨は柔らかく、透明感のある白身は血合いは弱く、熱を通しても締まらない特徴があり、さまざまな料理に使われています。
旬の時期
シロギスの旬は、春から夏。産卵を控えた5月ごろが、最も美味しい時期とされています。
天ぷら
ハゼなどに並ぶ江戸前料理として、なくてはならない天ぷら。少し高めの温度で揚げることで、衣はカラッとし中はふっくらとなります。シンプルに塩で食すことで、独特の風味を味わえます。
フライ
天ぷらに並ぶ人気のフライ。チーズやカレーを合わせて、お子さま向けに仕上げることや、梅しそで大人風味など、さまざまな調味料を合わせることができます。
刺身
鮮度の良いシロギスが入手できた際に、ぜひ味わっていただいたいのが刺身。美しい白身は、淡白な味の中に、ほのかに甘みを感じる独特の味わいがあります。
初心者でも楽しめる釣り
キス釣りは、初心者でも楽しむことができ、上級者にも人気の釣りです。陸からは、天秤仕掛けを用いた投げ釣りで狙い、船では胴突きと呼ばれる仕掛けを使います。手軽に数釣りが楽しめ、食べても美味しい魚であることから、初心者やファミリーにもオススメです。
釣り場
キス釣りを行う場所は、海底が砂地のエリアを選びます。特に浜辺は好ポイントでありますが、サーフィンや海水浴、浜辺を散歩される方がいますので、周囲への注意を払いましょう。
釣れる時期
地域によって差はありますが、概ね初夏~秋。5月ごろから釣れはじめ、7月ごろまで数釣りを楽しむことができます。8~10月のシーズン終盤は、沖の深場に潜む大型の個体を遠投で狙います。
投げ釣り仕掛け
手軽にシロギス釣りを楽しむことができる、投げ釣り仕掛け。本格的な遠投での釣りをイメージされるかと思いますが、シーズン始めから最盛期には、5~30メートル程度のチョイ投げで楽しむことができます。
初めての方におすすめの簡単投げ釣りセット
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▼キス釣りの仕掛けを紹介している記事です。