キス釣りの仕掛けについて
シロギス釣りに使われている仕掛けは、錘の下にエダスで針が複数ついた構造が基本。これは砂地に生息するシロギスを探りながら釣るための構造で、仕掛けをさびいた際に針が浮き上がって周囲の魚にアピールできるようになっています。
サーフで使う仕掛けには遠投性や根掛かりを考慮した錘を使ったり、船釣りでは手返し優先で針の数が少なかったりと、使う場所によってバリエーションがあります。
キス釣り仕掛けの種類
キス釣りには大きく分けて陸からの投げ釣りと船・ボートでの天秤釣りの2つの釣り方があります。
サーフからの投げ釣り仕掛け
陸からの投げ釣りの場合、主に飛距離が重要になります。キスの投げ釣りではL型天秤もしくは、直線型天秤のどちらかを使用します。L型天秤はミチイトとハリスが90度の角度で固定されていますので、仕掛けを投げた際の絡みが少なくなりますが、海底での根がかりが増えてしまいます。
ジェット天秤の場合は角度が固定されていないため、海底での根がかりは少なくなりますが、空中での仕掛けの絡みは多くなります。天秤の重さは釣り場によって様々ですが、一般的投げ釣りの場合は15~30号程度、近場を手軽に狙うちょい投げでは5~10号程度です。
船・ボートでの天秤仕掛け
一方、船やボートなどから釣る場合、飛距離はあまり必要ありませんが、アタリを魚を針に食い使える誘いが大切になるため主に弓形のキス天秤を使用します。
天秤はオモリを付け替えることができ、釣り場の水深や潮の流れの強さによってオモリの重さを調整します。釣りの行く際は、事前に船宿や貸しボート店に釣り場の特徴を尋ねておくと安心です。
おすすめの投げ釣り仕掛け
投げ釣りにおすすめの仕掛けをご紹介します。異なるタイプの天秤を使ってみて、使用した際の違いを感じてみてください。
おすすめの船・ボート天秤釣り仕掛け
船やボートなど、比較的深い場所でのキス釣りに適したおすすめの仕掛けをご紹介します。オモリの号数は釣り場の深さや潮の流れの強さなどによって変化しますので、複数用意しておくと良いと思います。
キス釣りの仕掛けを自作してみよう(仕掛けの作り方)
各社メーカーから発売されている完成品の仕掛けは手軽で使いやすいですが、仕掛けを自作してみるとさらにキス釣りの奥深さを味わうことができます。自分が良く行く釣り場ではハリスの長さはどれくらいが良いか、季節によってハリの大きさはどれくらいなら一番釣れるかなど、色々と試行錯誤してみてください。
基本的な作り方は以下のとおりです。糸の太さやハリの大きさは完成品を参考にしてみてください。
①ミキイトと呼ばれる、仕掛けの中心になるやや太めの糸を用意。
③最後に、ハリスをミキイトのバランスを調整しながら配置して完成です。
ハリスの根元には、砂ずりと呼ばれる、仕掛けを補強する特殊な結び方を施すのが一般的。自作も可能ですが、初めての方には少し難しいので、初めての仕掛け作成の際は完成品を取り入れてみましょう。
仕掛けを知れば、釣りはもっと楽しくなる!
キス釣りの仕掛けはシンプルなようで実は様々なタイプが存在するため、はじめは少し難しく感じるかもしれません。
しかし、なぜ仕掛けがそのような作りになっているかを理解し、仕掛け選び・仕掛け作りを試行錯誤するだけで釣果は大きく変わり、より釣りを楽しむ事ができる要素でもあります。仕掛けを工夫することで、シロギスの束釣りを目指してみましょう!