蛸墨族について
『蛸墨族(たこすみぞく)』は、兵庫県にある釣り具メーカー「ハリミツ」が発売するタコエギ。今回は、タコ釣りで絶大な支持を集める、蛸墨族の魅力に迫ります。
タコエギの代名詞
蛸墨族は、タコエギの代名詞とも言われる人気・定番ルアーです。タコ釣りの本場、明石の海で鍛え抜かれた実釣能力は、まさにお墨付き。
上級者の方から初心者の方まで、誰でも簡単にタコ釣りを楽しむことができます。
明石の船タコで大ヒット!
2010年頃より流行した、兵庫県明石の船タコ釣りで爆発的な人気を獲得しました。日本一有名な『明石のタコ』を狙った船釣りで、圧倒的な釣果を記録。
その結果、従来は船タコといえばテンヤ仕掛けが主流でしたが、近年はタコエギが大多数を占めるに至りました。船タコシーズンに入ると、人気カラーの蛸墨族はすぐに釣具店からなくなってしまいます。
蛸墨族の特徴
イカ用のエギと似たシルエットですが、各パーツはタコ釣り専用に設計されています。蛸墨族の特徴を確認していきましょう。
スリムノーズ
スリムな形状のノーズ部は水切れがよく、引き重りが少ないため、高い操作性を実現しました。潮が速い状況でも潮を受け流すことによって、エギが動き過ぎてしまうことを防ぎ、タコが乗る間を作ります。
タコハグボディ
ボディにはアピール効果の高い、大きめのラトルを内蔵。タコは音や振動に対する好奇心が強く、広範囲のタコにアピールでき、高い集タコ効果を発揮します。
タコキャッチフック・フラッシングブレード
テールに装着された3本のフックは上方向に伸びており、不要な根がかりを軽減。真ん中のフックには返しがついており、バラしを減らします。
また、フックの後ろにあるブレードは、波動とフラッシングでタコに猛アピール。タコ釣りでは、周囲の釣人の仕掛けに埋もれること無く、“いかに自分の仕掛けを目立たせるか”が重要です。
ウエイト
オリジナルモデルは、25グラムと35グラムの2種類のウエイトをラインアップしています。岸釣りでは、根掛かりの少ない25gを使用するのがよいでしょう。
船釣りでは、狙う水深に合わせてオモリを別途装着するため、どちらも使うことができます。
デカ針
オリジナルモデルに加えて、デカ針仕様もラインナップ。大型が多い時は、デカ針でしっかり深く掛けることで、キャッチ率を大幅に上げることができます。
オリジナルの3.5号より一回り大きい、4号ボディに40グラムのオモリを搭載。シーズン初期や末期は大型の個体も多いため、一つは用意しておきたいモデルです。
豊富なカラー
豊富なカラーバリエーションが用意されており、カラーをローテーションすることで、ゲーム性の高いタコ釣りを楽しむことができます。
当たりカラーは日によって異なるため、複数色用意しておくのがおすすめ。他メーカーや有名アングラー、地元に精通した釣具店とのコラボカラーも毎年発売されています。
蛸墨族で船タコを攻略!
本場明石での実績をもとに、蛸墨族を使った船タコの攻略方法を解説します。人気の船タコに挑戦する際は、参考にしてみてください。
▼明石の船タコを特集した記事です
流行は2個・3個付け!
タコを釣るためには、とにかくアピールをすることが重要です。当たりカラーを効率よく探すためにも、専用のサルカンを使ってタコエギを2~3個付けるのが流行中。
より多くのタコの興味を引くためにも、カラーの系統が大きく異なるものを組み合わせのがよいでしょう。
実績カラー
数あるカラーの中でも、絶対に外すことができないのがイエロー系。潮の色や季節などによって日々変わるコンディションの中でも、安定したアピール力を発揮してくれます。
また、赤系や白系なども実績が高いカラーですので、この三色を中心にカラーを揃えましょう。
ワームのせ・エサのせ
アピール力・食わせ力を高めるために、タコ専用ワームやエサを針金など巻き付けるのも定番のカスタムです。
タコエギのアピール力に加え、匂いや味が食わせの決め手に。餌には色々なものが使用できますが、豚の脂身はとくに人気があります。
自然な動きと甲殻類の匂いでアピール力アップ!
ダントツの食わせ力を持ったタコ釣りエサの大定番
蛸墨族専用ロッド
蛸墨族専用ロッド『エギ蛸ライト190』が発売されています。“船蛸職人”こと、和田勝也氏が監修しており、8:2調子のソフトなティップと強靭なバットパワーが特徴。
市販の船タコ竿の中では、もっともソフトなティップを持ち、タコエギを浮かさない繊細な誘いを掛けられます。
蛸墨族エギ蛸ライト190
蛸墨族のタコエギでオクトパッシングを楽しもう!
蛸墨族はタコ釣りにゲーム性を見出し、船タコブームに大きな影響を与えたルアー。テンヤで楽しんでいた方はもちろん、これからタコ釣りを始める方も、ぜひ蛸墨族を手に取ってみてください!