「上げ〇分・下げ〇分」が良く釣れる!?
海釣りの解説で良く登場する「上げ〇分・下げ〇分」という用語。釣り人の間では「上げ7分が良く釣れる、上げ3分が良く釣れる」といったような事が言われますが、一体それはいつ頃で、どうして釣れやすいと言われるのでしょうか?今回はその意味や重要性について詳しく解説していきます。
潮は満ち引きをしている
まず初めに、潮についての基本的な知識についておさらいしましょう。海面の高さは一定ではなく、月と太陽の引力の位相関係で周期的に満ち引きを繰り返しています。これは潮汐(ちょうせき)と呼ばれ、潮汐は海釣りにおいて釣果を左右するファクターとして語られています。
1日(日中)に2回ある「潮止まり」
潮は常に満ち引きを繰り返していますが、満ち引きの中間地点である「潮止まり」では釣果が落ちると言われています。
海に生息する魚たちは、酸素やプランクトンなどを運んでくれる潮の「流れ」を好みます。その為、潮が流れていない潮止まりは著しく活性が落ちてしまうのです。潮止まりは1日(日中)に2回。「潮が満ちきった状態の満潮時・潮が引ききった状態の干潮時」です。
「上げ3分・下げ7分」とは
「上げ3分・下げ7分」とは、潮の満ち引きの割合を表した釣り用語で、特に魚が釣れやすい時間とされています。
考え方
干潮時~満潮時の潮位差を10分割し、干潮時を「0分」満潮時を「10分」とする
干潮から、潮位が上がっていく「上げ潮」の潮位3/10目が『上げ3分』
満潮から、潮位が下ががっていく「下げ潮」の潮位7/10目が『下げ7分』
ちょっと待って!「上げ7分・下げ3分」じゃないの!?
釣り人の中では、先にご説明した「上げ3分・下げ7分」の他に、「上げ7分・下げ3分」が釣れるといった事もよく言われます。
他にも「上げ3分・下げ3分」が釣れると言われたり、「一体どこが何分なの?」と困惑してしまった方も多いのではないでしょうか?これは、一体どういう事なのでしょうか?
どこを0分目と見るか
これは、釣り人によって0分目としている所が違う事から起こってしまう問題です。下げ潮の際「満潮を0分とし干潮を10分とする」としている人は、図の左側で「下げ7分」だった所(青×)は、図右側では「下げ3分」となります。