バス釣り用ベイトリールについて
バス釣り用のベイトリールの歴史は、英国で生まれたと言われ、後にアメリカでも生産が開始。時計作りと銀細工の職人であった釣り人が、真鍮で加工したベイトリールを生産したのが始まりとされています。その後は世界に広まります。1970年代に入り、釣具メーカーのシマノ社は、米国企業と共同開発したベイトリールを、日本で最初に発売したことで知られています。
バス釣り用ベイトリールの種類
バス釣り用のベイトリールには、形状やギア比など異なる種類があります。使い方や選び方は、フィールドの状態やその日のコンディション、デカバス狙いで行くのか、数釣りで行くのかなど目的に見合ったものを選ぶといいでしょう。ここでは各種類の違いなどを考えつつ、使い分け方など代表的なものをご紹介します。
ロープロ型
一般にバス釣り用ベイトリールとして思い浮かべるのがロープロ型。軽くて手元に馴染む、流線形のボディー。ベイトフィネスにも対応したモデルが多く発売され、ハードルアーからソフトベイトまであらゆる釣りに使用されています。ベイトタックル入門者にも扱いやすく、汎用型のマルチパーパスベイトリールです。
丸型
丸型のベイトリールは、剛性感があり、重量もロープロ型に比べて重いのが特徴。その重量感を利用してスピナーベイトやバズベイト、ビッグベイトなどの巻物系ルアーをキャストする際に多く利用され、「投げて巻く」という機能、耐久性に優れています。
ギア比
パワーギア(ローギア)
ハンドル1回転あたりのスプールの回転が少ないローギア。巻き取る力が大きくなるためにパワーギアと呼ばれています。5.0:1程度のモデルにあたります。ランカーバス狙いの際は、できる限りのパワーが必要となるため、ハイギアモデルよりもギアの歯数が少ないパワーギア(ローギア)モデルを使うのが良いとされています。
ノーマルギア
ローギア(パワーギア)とハイギアのちょうど中間くらいのギア比をノーマルギア。6.0:1程度のモデルにあたります。汎用型のリールのギア比がこれにあたり、投げ重視の巻物系ルアーやフィネスリグにも幅広く対応できるため、初心者にも扱いやすい入門用として多くセレクトされています。
ハイギア
ハイギアモデルは高速リトリーブや深場のバスを狙う際に有効。7.0:1以上のモデルにあたります。糸巻き量が多い分、ルアーの回収が手返しよく行えるといったメリットがあり、撃ち物系などには重宝します。ラン&ガンで釣り歩く数釣りや、厳寒期にやる気のあるバスをサーチする場合など、ハイギアでどんどん投げていく釣り方に適しています。
バス釣り用ベイトリールのライン
バス釣り用ベイトリールに巻くラインは、行うフィッシングスタイルによって異なります。昨今ではベイトフィネスが主流となりつつありますが、まだまだハードベイトでド派手なバイトを誘う釣りもとても魅力的です。釣り方によっては選択に幅が出るラインですが、ここでは代表的なスタイルと、おおよそのポンド数をご紹介します。
ベイトリールに巻くラインの太さ
一般的に釣り方を限定せずに、オールラウンドでベイトリールを使用する場合は、14ポンド以上のラインを巻きます。ハードルアーなど重めのルアーを使用することが多いので、高価ですが、フロロラインを巻いておくといいでしょう。太目のラインを巻いて、ガンガン探っていけるのがベイトリールの大きな強みです。
ベイトフィネスでのラインの太さ
ベイトフィネスの場合、一般的に8~10ポンド程度を使用します。4ポンドラインで持ち上げられる魚の重さはおおよそ2キロ。魚が仮に強い力で引き込んだ時にかかる重さは4キロ程度と言われています。最低でも倍の太さの8ポンド~10ポンドのラインを巻いておけば、ランカーバスの引き込みにも十分耐えることができるでしょう。
ビッグベイトでのラインの太さ
ビッグベイトを扱う場合、一般的に16ポンド以上を使用します。ルアーの重量もさることながら、バイトしてくるバスはほとんどがランカーサイズ。細めのラインでは簡単に切られたり、エラ洗いで瞬時にラインブレイクしてしまいます。ビッグベイトをキャストでき、かつデカバスの引きに耐えられるだけの強度のあるラインを選ぶ必要があります。
PEラインは使われる?
PEラインの使用は、ソルトと異なり限られています。トップウォータールアーをメインにされている方は、ラインの沈みこみを抑えるために好んで使われます。またアメリカでは、グラスロッドの使用度が高いため、バス釣りでも多く用いられています。ラインの比重が軽く、耐摩耗性に優れていることからカバー打ちに用いられることが多いです。
ラインの巻き方
スプールが内蔵されているベイトリールは、スピニングリールと異なり、慣れるまでは結び付けが難しいですが、コツを掴めばすぐに出来るようになります。昨今では、大型釣具店などにラインワインダーという糸巻き機が販売されていますので、購入すれば楽に行えるでしょう。ここでは基本となる、最も簡単な手順を説明いたします。
開封した市販のラインの先端をレベルワインダーに通し、テープでラインをスプールに仮止めします。次にラインをピンと張った状態で、ハンドルを1回転させて巻き付け、テープを外し、ユニノットで結び付けます。最初の5~6回はゆっくりとハンドルを回して、しっかりと巻き付け、その後は一定の速度で巻いていくと綺麗に巻けます。
▼ユニノットを紹介している記事です。
バス釣用のベイトリールおすすめ31選!
様々なメーカーが発売するベイトリール。特にこれからバス釣りを始めてみようかなというビギナーの方には、リール選びはなかなかの悩みどころ。ここでは各メーカー別に人気の機種を特徴とともにご紹介します。信頼のブランドやご自身のフィッシングスタイルに合わせ、極上の一品を選んでみてください。
ダイワ
ソルト使用も可能なベイトリールの入門機
ダイワ バレッタ 100H
アメリカで磨き抜かれたタフリール
ダイワ タトゥーラ 103H-TW
幅広いルアーが扱えるTD-Zの後継機
ダイワ SS SV 103SHL
ベイトフィネス入門に最適な1台
ダイワ SS AIR 8.1R
誰もが頷く究極のベイトフィネス専用機
ダイワ T3 AIR 8.6L-TW
ビッグバスに主導権を握らせないパワーモデル
ダイワ リョウガ 1016HL
最先端の技術と機能が満載のリール
ダイワ スティーズ SV TW 1016SV-SHL
シマノ
クラスを超えたエントリーモデルの決定版!
シマノ バスワンXT 151
使いやすいバーサタイル性能に優れた1台
シマノ カシータスMGL 101
伸びる飛距離と滑らかな巻き心地
シマノ クロナークMGL 151XG
バックラッシュが低減する確かな性能
シマノ スコーピオンDC 100
ベイトフィネス特化型の最軽量モデル
シマノ アルデバラン BFS
高剛性で実現するベイトフィネス初の丸型リール
シマノ カルカッタコンクエスト BFS HG
高剛性・高性能の最高峰ベイトリール
シマノ アンタレスDC HG
アブガルシア
パーミングしやすいコンパクトデザイン
アブガルシア ブラックマックス
軽量リグを思いのままに操る!
アブガルシア Revo LTX
軽さとタフさを備えた海水・淡水兼用モデル
アブガルシア Revo ALC-IB6
バスからソルトまで軽量ルアー向けリール
アブガルシア REVO LT7
海水使用も可能なベイトフィネスリール
アブガルシア Revo ALC-BF7
129グラムの軽量ベイトフィネスリール
アブガルシア REVO SLC-IB8-L
国内では最速を誇る速撃ハイスピードギア
アブガルシア REVO ELITE IB ROCKET 9
テイルウォーク
初心者にも優しいツインブレーキシステム搭載
テイルウォーク エラン 66L
巻物系ルアー特化のベイトリール
テイルウォーク エランPR 54R
マグネシウムボディーで152グラムと軽量!
テイルウォーク スーパーエラン 81MGL
バーサタイル性能が高くハイコスパな1台
テイルウォーク フルレンジ 81
ガンクラフト
ヘビーウエイトルアーをストレスなく扱える!
ガンクラフト TATULA MAGO HD
ジョイクロ専用にチューンされた1台
ガンクラフト T3 Mago
メガバス
高次元のバーサタリティを生み出すハイテク機器
メガバス ZONDA 68
究極のバーサタイルマシンの極み!
メガバス FX68R
ストイックなアングラーをも唸らせるリール
メガバス IP79
イタリアの高級車を思わせる外観とスペック
メガバス モノブロック ITO-GAMBLER
ベイトタックルで多彩なキャステイングを演出!
バス釣りは、ビギナーの内はスピニングタックルから始め、慣れてきたらベイトへ切り替えていくと、奥の深さをさらに味わうことができます。ベイトの素晴らしいところは機動性に満ちているところ。手返しの良さはスピニングとは比較になりませんので、是非ベイトタックルで多彩なキャスティングを演出してみてください。
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