ショックリーダーの役割
ショックリーダーとは、メインラインの先に結束して使う釣り糸のこと。
根ズレや魚の歯でラインを切られないようにしたり、キャストやファイト時のショックを和らげたりする役割があります。
特にPEライン全盛の今では欠かせないアイテムです。本記事ではそのショックリーダーの選び方や結び方をご紹介していきます。
ショックリーダーの選び方
色々な種類があるショックリーダー。素材の特性を理解して、自分の釣りに合った必要な太さのショックリーダーを選んでみましょう。
以下にショックリーダー選びで必要な3つのポイントを詳しく解説します。
素材の違い
ショックリーダーの素材には、フロロとナイロンがあります。フロロは耐摩耗性に優れ感度が良く、根ズレが多い場所での使用や歯が鋭い魚を狙う時におすすめです。
一方で、リーダーを長く取った場合のキャストではガイド絡みのトラブルが少し多くなりがちなデメリットがあります。
ナイロンは伸びがあるためショック吸収性に優れ、キャスト時のトラブルも少なめ。また柔らかいため、ルアーのアクションを妨げにくいメリットも。
デメリットは耐摩耗性があまりないことと、伸びがあるため感度がフロロに比べて劣ることが挙げられます。
太さの選び方
ショックリーダーの太さはPEラインがメインラインの場合、4~5倍の太さを基準としてみましょう。
例えばPEラインが1号であれば、リーダーは4~5号のようにします。
ショックリーダーの太さは、対象魚によって太すぎず細すぎない丁度よいバランスを取ることが必要です。
長さの決め方
ショックリーダーの長さは、
・メインラインに結束したときリールに巻き込まない長さ
・魚の体長を超える長さ
・水中の根を超える長さ
が基準です。
具体的な目安は、
・アジングやメバリングなら50センチ
・シーバスなら1ヒロ(150センチ)
・青物や根魚のジギングなら3ヒロ以上(4.5メートル以上)
・青物などのキャスティングなら2~3ヒロ(3~4.5メートル)
となります。
上記を目安にしながら、ご自身が使いやすい長さをお好みで調整してみてください。
釣りスタイルに合わせたショックリーダー
対象魚や釣り方によって適するショックリーダーは変わってきます。
ここでは前項での選び方を参考に、釣りスタイルに合わせたショックリーダーをご紹介していきます。
ソルトルアーフィッシング
シーバスやショアジギングにおいては、フロロとナイロンの両方を準備しておきましょう。
フロロとナイロンの両方を準備しておくことで、根ズレが多い場所ではフロロ、ルアーのアクションを重視したり、ショック切れを防止したりしたい場合はナイロンと使い分けることが出来ます。
エギングに関しては根ズレ対策と感度重視のためフロロ素材が基本です。
バリバス VEPショックリーダー ナイロン
サンライン ソルトウォータースペシャル ポケットショックリーダーFC
ライトソルト
ライトソルトで使用するショックリーダーは細いため、根ズレや魚の歯に強いフロロが基本となります。
またPEラインの他に、エステルラインを使用する場合がありますが、その場合は2~6ポンドの太さを基準としてみてください。
山豊テグス フロロショックリーダー
サンライン ソルティメイト・スモールゲームリーダーFC II
船釣り
小物から大物までがターゲットとなる船釣りでは、ショックリーダーの太さが対象魚によって大きく異なります。
選ぶ際は、先にご紹介したPEの4~5倍の太さを基準にしてみてください。
基本的に根回りの釣りが多いので、素材はフロロ、長さは根を超える長さを基準にしてみましょう。
クレハ シーガー グランドマックスショックリーダー
ダイワ ディーフロン船ハリス
オフショアジギング
オフショアジギングではフロロの太いショックリーダーが基本。一度に使用する長さが多いため、50~100メートルの糸巻量の製品を選んでおきましょう。
糸巻量の多い製品はスプールが大きいため、糸癖の付きにくいメリットもあり使いやすいです。
クレハ シーガー FXR船
サンヨーナイロン ソルトマックスショックリーダー Type-F(フロロ)
オフショアキャスティング
オフショアのキャスティングには、ナイロンのショックリーダーがおすすめ。
ナイロンはショック吸収性に優れているため、大物の強烈な引きであっても切られにくいです。
またルアーのアクションをしっかり引き出せるため、バイトチャンスも増やすことが出来ます。
バリバス オーシャンレコードショックリーダー ナイロン
サンヨーナイロン ソルトマックスショックリーダー Type-N(ナイロン)
ショックリーダーの結び方
ショックリーダーの結び方は様々。いくつかの結び方を覚えておき、使用するラインの太さに合わせて使い分けが出来ればベストです。
ここでは基本となるショックリーダーの結び方をご紹介します。
電車結び
電車結びはライン同士を結ぶ基本中の基本。
ユニノットが出来れば簡単に結べるため、初心者の方におすすめの結束方法です。
ただし強度はあまり高くないので、慣れてきたら他の結び方にチャレンジしてみましょう。
トリプルエイトノット
トリプルエイトノットは細いライン同士の結束に向いた結び方です。
基本は3回ひねって輪を作り、その輪の中を通すだけ。ライトゲームで愛用している人が多い結び方です。
ノーネームノット
ノーネームノットはトリプルエイトノットと同じく、細いライン同士を結ぶのに適しています。
結びコブが小さくキャスト時のガイド抜けが良いため、アジングやメバリング、エギングでよく使われています。
FGノット
PEとショックリーダーの定番であるFGノット。
リーダーに編み込むように結ぶ「摩擦系ノット」の代表格で、安定した高い強度が魅力です。
結び方に慣れが必要ですが、PE1号以上を使用する場合はFGノットが良いでしょう。
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ショックリーダーの選び方&結び方をマスター!
昨今のハイプレッシャー化している釣り場では、ショックリーダーの選び方を知っているかどうかで釣果が変わることも珍しくありません。
掛けた魚を確実に取り込むためにも、今回の内容を参考にしてみてください。
結び方に関しては自宅で練習して、釣り場で確実に素早く結べるようにしておきましょう。
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