チチワ結びについて
チチワ結びは、釣りで使える最も基本的な結び方のひとつ。述べ竿の穂先(リリアン)に道糸をセットする時などに良く使われています。結び目を8の字型に二重にすることによってずれにくく、強度も安定するチチワ結びは覚えてしまえば結び方も取り外しも簡単で、今でも多くの釣り人に好まれて使用されています。
チチワ結びのやり方動画はこちら
チチワ結びの様々な使い方
チチワ結びはリリアン以外にも様々な使い方ができます。夜釣りでの暗闇の中や船上、更には磯場など、視界や足場が不安定な釣り場で難しいノットワークを初心者の方が行うには少々難しいもの。ここでは一部ではありますが、丈夫で簡単なチチワ結びを釣り場で使うことのできる使用例をご紹介します。
サルカンを結ぶ
サルカンのみならず、ルアーやフックなどの金属金具の結束は、難しいノットワークが多くあります。慣れるまでは、釣り場で結ぶのは一苦労。チチワ結びであれば、サルカンに通すだけで簡単に、そして丈夫な結束を一瞬で作ることが可能です。
道糸とハリスの結束
ハリスは細く、視認し辛い素材で作られているので、不安定な足場で結束するのはとても苦労する作業です。このような場合にも、チチワ結びを作っておくことでとても便利に結束を行う事ができます。道糸とハリスの連結部が支えあうので、十分な強度を得られます。
チチワの結び方
こちらでは、実際にチチワの結び方を手順の図面とともに分かりやすくご紹介します。初心者でも簡単で、一度覚えてしまえばあらゆる釣りにおいて様々な使い方ができる便利なチチワ結び。釣り糸を用意してぜひ挑戦してみてください。手順1.
まずは道糸の先端から10センチメートルほど折り返し二重にします。そして二重になっている部分で輪を作ります。この時、糸が緩んだり離れてしまわないよう、利き手の反対側の指で輪の交点をしっかり押さえておくことがポイントです。
手順2.
次に、手順1.で作った輪を1回ねじります。ねじった後は再び戻ってしまわないように、交差部分を指で押さえておきましょう。手順3.
先端の折り返し部分を、裏側から輪の中に通します。手順4.
先端の折り返し部分から、結び目までが4~5センチ程度になる様に調整をします。手順5.
ゆっくりと締め込み、結び目を作ります。
手順6.
ひとつ目の輪が完成です。手順7.
手順1.~5.同様の作業で、先端に約2センチほどの輪を作ります。
手順8.
大小の輪が2つでき、完成です。チチワの付け方
リリアンへの付け方を例に、チチワを付ける際の手順をご紹介します。手順1.
チチワの大きな輪へ、道糸を入れ輪を作ります。
手順2.
手順1.で作った輪の中へリリアンを通し、道糸を引き絞め込みます。手順3.
しっかりと絞め込みを行い完成です。チチワの解き方

結び目を解く際は、小さく作った輪を引くことで簡単に外れます。
チチワ結びは万能!?
それほど手間もかからず、丈夫で便利に使うことのできるチチワ結び。今ではリリアンに限らず湖でも、船釣りの場でも多く拝見することができます。一度結べば、簡単に仕掛けを交換できるチチワ結びは、それだけで細かな作業の時間を短縮し、釣りに集中する時間を増やすことができます。是非、チチワ結びを覚え、釣りで使ってみてください。