風が強い=どうなるの?
では具体的に、風が強い事で釣り場やアングラーにどんな影響があるのでしょうか?代表的な例をご紹介します。
当然危ない
強風によって波が高まり、波にさらわれる。足場の悪い釣り場では、風に煽られ転倒・落水したりといったリスクが高まります。
釣りにならない
強風によってラインが浮き上がったり、引っ張られる事で、底やアタリが取れない。向かい風でルアーの飛距離が伸びない。バックラッシュなどのライントラブルが増える。といった事も考えられます。
疲れる
潮風など、強い風が絶えず流れている中にいる事は疲れの原因にもなります。
風が適度に吹く事で良い事も
しかし、風はデメリットだけではありません。風が適度に吹く事でアングラーにメリットになる事も存在します。
魚の活性があがる
風が吹く事で水面が波立ち、水中には酸素が取り込まれます。魚も酸素を供給して生きている為、水中の酸素量が増える「吹き始めの風」は、魚の活性を上げるトリガーとなります。
魚の警戒心が薄らぐ
魚の天敵として挙げられる鳥。風が吹くという事は、波や濁りが発生し、水中の様子が分かりづらくなるという事になります。つまり、鳥にとっては狩りがしにくく、魚にとっては、晴天無風時よりも安心して餌を食べれる状況であると言えます。また、晴天無風でルアーがハッキリと見える時より、雨や風で水に適度な濁りが入った時や、曇天時、朝夕といったローライトコンディションのほうが、ルアーの存在がカムフラージュされ、魚を騙しやすいと言われています。
ウィンディーサイドにベイトが寄せられる
ウィンディーサイドはルアーフィッシング用語で「風の当たる側(風表)」を指す言葉です。遊泳力の弱いベイト(プランクトン・小魚)は、風によって押し流され、岸際や岸寄りの浅瀬に停留する事があります。大型のフィッシュイーターはそれらを捕食しにやってきますので、ウィンディーサイドを狙う事で、魚を釣り上げられる可能性が上がる事もあります。