ベイトタックルの正しい持ち方
太糸を巻くことができ、大型魚やパワーゲームで活躍するベイトリール。
ベイトリールにはバックラッシュというトラブルも存在しますが「基本の持ち方」が出来ていないが為に、バックラッシュが発生している事もあります。
ここでは「ベイトリールの基本の持ち方」を解説していきます。
基本・キャスト時はワンフィンガー
キャスト時、ロッドのトリガーにかける指は1本(ワンフィンガー)が基本です。
2本指(ツーフィンガー)の方がいますが、ベイトタックルの構造的にもあまり好ましくありません。
ワンフィンガーキャストの利点
①手首のスナップが効くので、正確なキャストがし易くなる。
②親指の先端でサミングをする事になるので「ラインの放出の微調整」がしやすくなる。
※ベイトタックルでライン放出量を調整する事を「サミング」と呼びます。「thumb(サム)」=親指の事です。
ワンフィンガーキャストの方法
①ロッドのトリガーに人差し指をかけます。
②手首を内側にひねり「手の甲が自分から見えるように構えてから」キャストします。
上手なサミングのコツ
「親指の腹をベイトリールのクラッチレバーに乗せ」、サミングの強さの微調整は必ず「親指の先端」で行います。
最初は「キャスト時に浮き上がってくるライン」に常に触れるくらいの間隔で、親指の先端をセットしておくと良いでしょう。
慣れるまでは難しいですが、ワンフィンガーでキャストが出来ていれば、今までには出来なかった細かいサミングコントロールが出来るでしょう。
サミングコントロールが上手に出来れば、必要以上にリールのブレーキをかける必要がないので、ルアーの飛距離を稼ぐことが出来ます。
仮にツーフィンガーキャストだと……
ツーフィンガーでロッドを握ると、握る手が前側に移動します。すると結果的に「親指の腹」でサミングをする事になるので「ライン放出時の微調整が難しく」なってしまいます。
サミングだけでなく、細かい作業をするときは、指の腹ではなく先端を使いますよね? サミングも同様に親指の先端がやり易いのです。
リーリング(巻き)はスリーフィンガー
スリーフィンガーは小指と薬指の間からトリガーが出るようにし、掌でリールを包み込みます。
3つの指と力の強い親指でガッチリとリールを固定できる為、安定したリーリングや魚とのファイトが可能になります。
このようにツーフィンガーだとリールを「包み込めない」為、安定したリーリングや大物とのファイトには少し不向きです。
持ち方から見直そう
タックルがうまく扱えない時、どうしても道具のほうに不信感を抱きがちですね。
しかし、「持ち方が悪かった」という事が意外にあるものです。みなさんも自分の持ち方を見直して、快適な釣りを楽しんで下さいね。
間違ってもこんな(上の写真)持ち方はダメですよ!
ベイトリール大敵!バックラッシュの直し方