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「痒いッ…!」波打ち際に潜む小さな魔物。“チンクイ”って知ってる?

「痒いッ…!」波打ち際に潜む小さな魔物。“チンクイ”って知ってる?

暑い夏になると、「ジャブジャブ海に入りながら釣りしちゃおう!」と思う釣り人は多いでしょう。

ですが、気をつけておかないと、我慢できないほどの痒みに襲われるかもしれませんよ。

今回は、夏の海に潜む小さな魔物、その名も「チンクイ」についてご紹介します。

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目次

海に入ったら痒くなったぞ?

ある夏の日、いつものようにカヤックで釣りに出かけた筆者。

ところが、釣りを終えて海から上がった時くらいから、かかと付近に痒みを感じ始めました。

慌てて痒いところを見てみると、虫に刺されたような赤いブツブツができています。

足が水に浸かっていたのは、カヤックを出艇・着岸する際のわずかな時間でしたが、その時に何かに刺されたようです。

そういえば、足を水に入れている時にチクチクしたような気が……。

時間が経っても、痒みは治まるどころか段々ひどくなっていきました。

福永

筆者の症状はかなり軽い方で、ひどい場合は赤いブツブツが数えきれないほど発生し、もはや閲覧注意レベルです!

めちゃくちゃ痒い!!

その後も痒みは昼夜問わずくり返し襲ってきて、毎晩眠っている時に目が覚めてしまうほどでした。

「めちゃくちゃ痒いなぁ……。いつになったら治るんだろ……?」と思いながら3日ほど経った時、サーフィンをする友人に「それ、チンクイだよ」と教えられ、初めてチンクイの存在を知った筆者。

聞けば、痒みは1週間以上続くとのことで、遅ればせながら本腰を入れてチンクイについて調べ始めた次第です。

福永

カヤック以外で海に入ることがほとんどない筆者は、チンクイについて知る機会がなかったんです。

チンクイとは!?

正体はエビやカニの赤ちゃん

「チンクイ」とは、おもにカニやエビなどの甲殻類の成長過程である幼生(ゾエア)を指す俗称で、特定の生物一種類を指す言葉ではありません。

体長は数ミリ程度と非常に小さく、半透明の体をしているため、海中にいるチンクイを目視で確認するのは困難です。

海水温が高くなる春頃から発生しますが、とくに7月から9月頃、海水浴などのマリンレジャーで海に入る人が増えるにつれて被害事例が多く報告されます。

福永

ちなみに、「チンクイ」の名前の由来には諸説ありますが、個人的には「チンクイ=チンを食う(噛む)」説がインパクトがあってお気に入り。

男性なら、想像するだけでゾッとしちゃいますよね。

積極的に刺すわけではない

チンクイの体には小さなトゲや突起があり、人間の皮膚に触れるだけで痒みや炎症を伴う症状を引き起こします。

ついついチンクイに“刺された”と表現しがちですが、蚊やアブのように人間を狙って刺してくることはありません。

人間側が自分から近づいて接触しているだけで、チンクイに悪気はないのです。

とはいえ、水中に漂うチンクイを見つけて避けるのは不可能なので、まずは危なそうな場所に入らないことが大切です。

福永

チンクイからすると、人間の方が侵入者といえますね。

チンクイ被害の予防策は?

波打ち際は要注意!

では、釣り人が気をつけるべき場所はどこか? といえば、ズバリ波打ち際。

チンクイは、体がとても小さく遊泳力が皆無なので、潮に流されるうちに波打ち際に打ち寄せられます

釣り人は、「暑いから足を水に浸けたい」「もっと遠投したい」などの理由で、チンクイが溜まった浅場にザブザブ入りがちなので被害に遭いやすいわけです。

とくに、海水が濁っていて小枝や落ち葉などのゴミが多いポイントはプランクトンが多く、チンクイもいる可能性が高いので要注意ですよ。

福永

筆者のようなカヤック・SUPユーザーも、毎回膝下くらいまでは海に浸かるので注意しましょう。

肌を出さない!

チンクイの被害を防ぐには、なるべく肌を露出しない服装をすることが非常に重要です。

チンクイ自体が非常に小さいので、服装だけで100%防ぐことは難しいかもしれませんが、被害をかなりの割合で予防・軽減できますよ。

しっかり足全体を覆うラッシュガードタイツや、薄手のウエットスーツを履くことが、釣り人向けのチンクイ対策としておすすめです。

夏でもウェーダーを履くなら万全ですが、さすがに暑さを考えるとハードルが高いですからね。

福永

ラッシュガードを探す際は、足先まで覆う「タイツ」タイプで探してみてください。

「スパッツ」は足首まで、「トレンカ」は足裏に引っかけが付いているタイプなど、ラッシュガードにも様々な種類があります。

チンクイ被害の対処方法は?

上記のようなチンクイ予防策を講じても、被害に遭う可能性はゼロではないので、きちんとした対処方法も知っておきましょう。

掻いちゃダメ!

チンクイの被害に気付いたら、まずはシャワーなどの流水を患部に当てて、皮膚に残っているチンクイやトゲを落とすイメージで優しく洗い流しましょう

そして、めちゃくちゃ痒くなったとしても、決してガリガリと掻いてはいけませんよ。

たとえ血が出るまで掻きむしっても、痒みは治まらない……というより逆効果です。

炎症が広がって治りが遅くなったり、傷跡が残ってしまったりと、良い結果にはなりません。

福永

筆者は、無知だったので我慢できずに掻いてしまい、いまだに跡が残ってます……。

冷やすべし!

「掻いちゃダメとわかっていても、痒くてたまらん!」という時は、氷や保冷剤で患部を冷やすことが有効です。

一時的とはいえ痒みのピークを乗り越え、掻きむしってしまうのを我慢することができます。

ただし、氷や保冷剤はタオルなどで包むことが大切で、皮膚に長時間直接当てると凍傷のような症状を引き起こすので気を付けてください。

また、熱いお風呂に入ると血行が良くなり、痒みが復活してしまうので注意しましょう。

福永

釣り・アウトドア用の強力な保冷剤は、患部用としては冷えすぎなので不向きです。

今回は、冷凍庫の定番(?)アイスノンのお世話になりました。

薬を塗る!

チンクイによる強い痒みには、ステロイド配合の外用薬が有効です。

「掻かずに冷やす」で耐えていた筆者も、薬を塗ることで痒みが出る頻度が減り、回復も早まったと感じました。

どの薬が良いかわからない場合は、自分で判断せず、薬局や皮膚科で相談してみてください。

福永

最初は、手近にあった普通の虫刺され薬を使ったのですが、チンクイの痒みにはまったく歯が立たず……。

近所のドラッグストアで勧められたのがムヒアルファEXで、たしかに塗った後はだいぶラクになりましたよ。

夏の海には気を付けて!

海の中には、普段の生活では遭遇しない危険な生物がたくさん潜んでいます。

彼らのテリトリーである海に立ち入る時は、それなりの準備をしないと痛い目に遭うのも当然でしょう。

とくに、チンクイは知っているだけでかなり被害を防げるので、この記事を参考にぜひ対策してくださいね。

福永

めっちゃ痒くて眠れないのは本当につらいですよ!

撮影:TSURI HACK編集部

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