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釣り人にこそ使ってほしい“マテリアル”。軽くて水に強い、その正体とは?

釣り人にこそ使ってほしい“マテリアル”。軽くて水に強い、その正体とは?

サコッシュやポーチで見かける、ダイヤ状の格子模様が特徴的な「X-Pac」。

軽くて水に強く、タフなこの生地は、ヨットの帆に使われる技術をルーツに持ちます。

雨や波しぶき、魚のヌメリにさらされる釣り場でも使いやすいX-Pacの魅力を、ダイニーマ繊維を使ったDCFとの違いや実際の使用感を交えながら、釣り人目線で紹介します。

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目次

帆の技術から生まれた『X-Pac』

サコッシュやポーチ、バックパックの表面に浮かぶ、あの独特なダイヤ状の格子模様

見覚えがある方も多いのではないでしょうか。正体は「X-Pac(エックスパック)」という特殊ラミネート生地

「水を通さない」「羽のように軽い」「引き裂きに強い」といった、水との距離が近いアングラーにとって理想的なスペックを備えています。

雨や波しぶき、魚のヌメリなど、釣りの現場は過酷そのもの。そんなタフな環境だからこそ、X-Pacが驚くほどハマるのです。

KOBAYASHI

今回の記事では、X-Pacがアングラーの道具として最高な理由や、比較されることの多いダイニーマ繊維を使った超軽量素材「DCF」との違いも交えながら、その魅力を余すところなく掘り下げていきます。

X-Pac®(エックスパック)とは

X-Pacは、アメリカのDimension-Polyant(ディメンション・ポリアント)社が開発・製造するラミネート生地です。

ヨットのセール、つまり帆に使われるセールクロス技術をルーツに持ちます。

複数の層を貼り合わせたラミネート構造により、軽さ・防水・強度を高い次元で両立しており、釣り人にとって重要な特性を挙げるなら以下のようになります。

  • ・生地そのものに防水性がある
  • ・伸びが少なく、型崩れしにくい
  • ・軽量
  • ・引き裂きや摩耗に強い

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正直メリットだらけで、釣り人がX-Pacを選ばない理由はありません。

X-Pacとダイニーマ、どう違う?

軽さを求めるならDCF

アウトドアシーンでX-Pacと比較されることが多いのが、ダイニーマ繊維を使った「DCF(Dyneema Composite Fabric)」です。

どちらも防水性と軽さ、タフさを備えていますが、より軽さを求めるならDCFに軍配が上がります。

ダイニーマは、鉄の約15倍の強度を持つとされる超高分子量ポリエチレン繊維。

その繊維をフィルムなどと組み合わせたDCFには、向こう側が透けるほど薄いものもあり、それでいて高い引き裂き強度を誇ります。

質感は好みによる

次に質感の違い。X-Pacはパリッとした張り感があり、ポーチ単体でも自立するほどしっかりしています。生地に厚みがあって中身が透けず、型崩れしにくいのも特徴。

対するDCFはしなやかで、使うほど独特のシワが出て、薄手のものは光に透けて中身がうっすら見えます。

ですので、かっちりとした道具感を求めるならX-Pac、クシャッとしたUL感や独特の風合いを楽しみたいならDCFと、好みが分かれる部分でしょう。

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僕は正直どちらも好きすぎて選べませんが、この手のアイテムを使ったことのない人は、X-Pacの方が扱いやすいと思います。

価格はX-Pacが比較的手頃

そして価格の違い。原料や製法の違いから、DCFを採用したギはX-Pac製品と比べて、高価になりがちです。

同じようなサコッシュやポーチでも、DCF製はX-Pac製品より高価になることがあります。

高スペックでありながらコストパフォーマンスに優れ、気軽に実戦投入できる点では、X-Pacのほうが入口として親しみやすいと言えます。

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僕はDCF製バックパックを中心に、ポーチなどはX-Pacといった具合に、用途ごとに使い分けをしています。

釣り人にこそX-Pacが合う理由

水に強い

X-Pacはフィルム層を内蔵しているため、生地そのものに防水性があります。

雨に打たれても、波しぶきを浴びても、濡れた手で触っても中身を守ってくれます。

もちろん、ジップや縫い目がある場合は、そこから軽く浸水することもあるため、防水性能はプロダクト次第。とはいえ、生地自体は防水です。

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防水生地なので、このように水をためることもできまして、縫い目がない場合には漏れることもありません。

結局めちゃ軽い!

ダイニーマの方が軽いといっても、X-Pacも相当な軽さ。僕が頻繁に使っているポーチはわずか十数グラム。

釣行時にウエストポーチにくるくると丸めて忍ばせておけば、いざという時の水の確保や、なんなら釣った魚を入れておくこともでき、なにかと重宝します。

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ただ、ヒレやトゲで穴が開いてしまうのでそこは注意が必要です。

汚れに強く、手入れが楽

汚れた場合でも軽く拭くだけで落ちます。

コットンのように繊維の奥の奥に入り込むことはまずなく、サッと洗えて綺麗に管理できるのも利点です。

強いて言えば通気性はよくないので、臭いがこもりやすいことでしょうか。

ただ、生地自体に臭いが染みつく感じはなく、あくまでも中にこもる程度に感じます。

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僕が使っているものは、濡れても乾かしやすく、その後の管理も楽です。

X-Pac製品、試しに手に取ってみよう

X-Pacの質感は、実際に触れてみるのが一番。

まずはサコッシュやポーチ、ウォレットといった小物から試すのがおすすめです。

小さなアイテムでも軽さと張りのある独特の手触り、そしてなにより釣りで役立つことをすぐに実感できます。

ダイワからリリースされているウエストポーチ。

ボディバッグとしても使えそうで、X-Pacシリーズとして複数のプロダクトがリリースされているようです。

こちらはアウトドアメーカーのワイルドシングス。

このメーカーもX-Pacを積極的に採用している印象で、ボディバッグ以外にもプロダクトをリリースしています。

帆の技術が、釣り場へ還ってくる

水上の過酷な環境で培われたセールクロス技術をルーツに持つX-Pac。

そのルーツを考えれば、波しぶきや泥にまみれる釣りの現場でこれほど頼もしい素材はありません。

DCFほどの極端な軽さはないものの、自立するほどの心地よいハリ感と手頃な価格、そしてフィールドで気兼ねなく使い倒せるタフさは、X-Pacだけの大きな魅力です。

大海原を走る帆の技術を受け継いだ生地を身にまとい、今度は自分の足でフィールドに立ち、魚と対峙する。

まずは身近な小物から、そんな水辺で生きる素材のポテンシャルを引き出してみてはいかがでしょうか。

KOBAYASHI

きっと、手放せない相棒になるはずです。

撮影:DAISUKE KOBAYASHI

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