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「魚を剥がす」ってどういうこと?釣れる人がキャスト前に考えていること

「魚を剥がす」ってどういうこと?釣れる人がキャスト前に考えていること

バス釣りで耳にすることがある「魚を剥がす」という言葉。

なんとなく意味は分かっても、実際に何をしているのかピンとこない人もいるのではないでしょうか。

じつは特別なテクニックではなく、重要なのは剥がした“その先”。

魚を動かし、追わせ、食わせるまでを一投の中で組み立てる考え方を紹介します。

目次

「剥がす」って言葉、よく聞かない?

バス釣りをしていると、上級者やプロアングラーが「魚を剥がす」という言葉を使っているのを聞いたことはないでしょうか。

「カバーから剥がした」「今の魚、完全に剥がれたね」

なんとなく意味は分かるけれど、具体的に何をしているのか分からない人も多いと思います。

この「剥がす」という考え方は、バスを釣るうえで非常に重要な要素ですが、特別なテクニックではありません。

ルアーを投げている以上、誰でも魚を剥がしています。

ビックリマン高田

今回はバス釣りにおける「剥がす」という概念から、実際に魚を剥がし、口を使わせるまでの流れを紹介します。

「剥がす」とは具体的に何か

「剥がす」とは、カバーやストラクチャーについているバスを、ルアーに反応させてその場から動かすことです。

例えば、倒木の中にいるバスや、杭や岩に寄り添っているバス。そこへルアーを通したとき、バスが反応して元いた場所から出てくれば、それが「剥がれた」状態です。

では、なぜわざわざ魚を動かすのでしょうか。

バスはカバーやストラクチャーを利用し、ベイトを待ち伏せしていることがあります。

そうした魚は、その場でじっとしているときよりも、ルアーを見つけて動き出した瞬間のほうが食わせやすくなることがあります。

ルアーを追って元いた場所から離れた時点で、魚の状態は最初とは変わっています。

つまり「剥がす」とは、単に魚を動かすだけではなく、バイトにつながる状態へ持ち込むためのきっかけでもあるのです。

ビックリマン高田

だからこそ、まず魚を動かす。

「剥がす」はバイトまでの最初の一歩なのです。

意図を持って剥がす

「魚を剥がす」と聞くと、上級者だけができる特別なテクニックのように感じるかもしれません。しかし、実際には多くのアングラーが、知らないうちに魚を剥がしているはずです。

大切なのは、剥がせるかどうかではなく、どこから魚を動かし、どこで食わせるのかまで考えて一投することです。

例えば、倒木の奥にバスがいるとします。ルアーを見せて倒木から出し、そのまま追わせて外側で食わせる。ここまでをキャストする前からイメージしておけば、狙うコースやルアーの動かし方も変わってきます。

反対に避けたいのが、無意識に魚を剥がしてしまうことです。

アングラーから魚が見えていなくても、水中ではルアーを追ってカバーから出てきているかもしれません。そこで食わせきれずに回収してしまえば、本来なら一投目で食わせられた魚に警戒心を与えてしまう可能性があります。

一度カバーから出た魚が、まったく同じ状態で元の場所へ戻るとは限りません。

ビックリマン高田

剥がすことが目的ではなく、その先で食わせることまで含めて一投を組み立てる。

それが「意図を持って剥がす」という考え方です。

剥がしたあとは確実に食わせる

ここが「剥がす」という考え方で一番重要です。

魚を剥がせたからといって、成功ではありません。剥がしてからが本番です。

一度カバーから出てきた魚に、何度も同じチャンスがあるとは考えないほうがいいでしょう。

基本的には、一度で食わせるつもりでアプローチします。

キャストは正確に

だからこそ、キャスト精度が重要です。

ルアーが魚の近くへ行けば、魚を剥がすこと自体はできます。

しかし、着水点がストラクチャーから少し遠いだけで、剥がれたあとに食わせる間を作れず、チェイスだけで終わってしまう可能性も。

一方、ストラクチャーの際へ正確にキャストできれば、魚が剥がれた直後からルアーを食わせるための時間を作れます。

同じルアーでも、50cmのキャストミスによって「食わせるキャスト」が「剥がすだけのキャスト」になってしまうことがあるのです。

アクションは最初から考えておく

キャストしてから、「魚出てきた!」「どうしよう?」では遅いことがあります。

魚を剥がしたあとのアクションまで、キャストする前に考えておくことが重要です。

例えば、移動距離を抑えてその場で長く誘う。反対に、一瞬で逃げるようなアクションを入れ、魚に考える時間を与えず食わせる。

どちらが正解というわけではなく、魚や状況によって有効なアクションは変わります。

重要なのは、剥がれてから考えるのではなく、剥がれたらどう食わせるかまで準備しておくこと。

せっかく魚のスイッチが入った瞬間に、アングラーが迷っていてはチャンスを逃してしまいます。

剥がしの基本は魚の目線より上

魚を剥がして食わせるうえで、筆者が基本としているのが、魚の目線より上で仕掛けることです。

上を通るルアーに気付かせてストラクチャーから浮かせ、そのまま追わせて食わせます。

ビッグベイトやミドストなどは、この「剥がして食わせる」という流れを作りやすいルアーです。カバー周辺で行う吊るしも同じように考えることができます。

カバーについている魚の目線より上にルアーを通し、その存在に気付かせます。

魚のいる場所へルアーを入れて食わせるだけが、カバー攻略ではありません。

ビックリマン高田

魚のほうをカバーから出し、食わせる。

この発想を持っておくと、アプローチの幅はかなり広がります。

「剥がす」を正しく認識すればバス釣りはもっと面白くなる

バスを剥がすこと自体は難しくありません。

むしろ、これまで何度も無意識に剥がしてきたはずです。

大切なのは、それを意識して行うことです。どこから剥がし、どこまで追わせ、どこで食わせるのか。そのためにどこへキャストし、どうアクションさせるのか。そこまで考えて一投します。

すると今まで何となくストラクチャーへ投げていたキャストにも、明確な意味が生まれます。

「あの木に魚がいそうだから投げよう」から、「あの木のここにいる魚を、このコースで剥がして、ここで食わせよう」へと変わるのです。

今まで食わせられなかったストラクチャーの魚も、「剥がす」という考え方を持つことで釣れるようになるかもしれません。

ビックリマン高田

ルアーを魚のところへ持っていくのではなく、ルアーで魚を動かして食わせる。

この感覚が分かってくると、バス釣りの面白さをもう一段深く味わえるはずです。

撮影:ビックリマン高田

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