真夏の釣りでお悩みの方へ

皆さんは「夏の釣り」と聞いて、どんな光景を思い浮かべますか?
マグロやカツオ、シイラなどの大型青物を、でっかいボートで追いかける——そんな豪快な釣りを思い描く方も多いかもしれませんね。
でも、年々暑さが増している日本では、水温が高くなりすぎて魚の活性が落ちたり、生態系が変わってしまったり……。以前は釣れていた魚が、今ではなかなか姿を見せない、なんてことも珍しくありません。
そんな中、近年釣果が安定しているのがクロダイやハタなど、比較的身近な場所で狙えるターゲットたち。暑いからって、釣らない手はないですよね!
あかねん
ということで今回は、私あかねんがオススメする「最新版・関東の夏の釣り」について、ジャンルごとにわかりやすくご紹介していきます!
①アジング

夏はやや難易度は上がるものの、年中食べて美味しい東京湾の金アジは夏でも健在。
ルアーで手軽に狙えるので人気の釣りです。
タックル例
項目 | 内容 |
---|---|
ロッド | 6ft台のライトゲームロッド |
リール | 2000番以下のスピニングリール |
ライン | エステルライン 0.2~0.3号※感度が良く、比重が重めで伸びにくい |
ルアー | 1~1.5gのジグヘッド+細長い形状のアジングワーム |
釣る際のポイント

基本はナイトゲームになります。
条件としては、流れが効いていてとくに周辺で一番明るい常夜灯下が必須。
夏は水が濁っているのでアジがいれば数釣りが可能です!
ジグヘッドにチャートカラーの細長いアジングワームをチョンチョン動かして誘います。
高水温のため、ほとんどボトムにいることが多いので、しっかり底をとってからアクションさせましょう。
あかねん
夏は痛むのが早いので、キープする時は必ず、氷や保冷剤とクーラーを用意してください。
②小ハタゲーム

夏のライトゲームといえば、この釣り!
静岡県まで足を伸ばせば、堤防・サーフ・ゴロタ・漁港といったおかっぱりから、手軽に色んな種類のハタが狙えるんです。実際、ハマる人が続出中!
しかも、東京湾とはちょっと違う、クリアで美しい夏の海が広がっていて、ロケーションも最高。
あかねん
魚影良し、景色良し、気分良し──と三拍子そろったライトゲームが楽しめます!
タックル例
項目 | 内容 |
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ロッド | 7~8ftのML~Mクラスのルアーロッド |
リール | スピニングリール:2500番前後 ベイトフィネス機でもOK |
ライン | PEライン 0.6~1号※不意の大物にも対応できる太さ |
ルアー | 5~15gのジグヘッドワーム or メタルジグ※水深に応じて使い分け |
ワーム | シャッド系・クロー系など※幅広いターゲットに対応可能 |
釣る際のポイント

水深は5〜10mあるとベスト。海底に根や石積みがある場所や急激なブレイクになっているポイントが手堅く狙えます。
ジグヘッドワームや小さなメタルジグでしっかりとボトムをとり、ただ巻きやボトムワインドをします。
あかねん
突然引ったくっていく元気な小ハタ釣りはやみつきになります♪
③チニング

真夏のナイトゲームといえばチニングです。
高水温でも比較的活性が良いクロダイ。甲殻類を模したソルトワームでネチネチ攻めましょう!
タックル例
項目 | 内容 |
---|---|
ロッド | 7~8ftのML~Mクラスのルアーロッド |
リール | スピニングリール:2500番前後 ベイトフィネス機でもOK |
ライン | PEライン 0.6~0.8号(バランス◎) |
リグ | フリーリグ※5~10gのテキサスリグ用シンカーを使用 |
ワーム | 2インチ前後の小型クロー系ワームが基本 ※バス用でも代用可能だが、チニング用が無難 |
釣る際のポイント

底質が蠣瀬や石積みとなって、カニやエビがいそうな場所を狙います。
浅場でも水位がある時の方が釣りやすい印象があるので、タイドグラフをしっかりチェックしてから釣行しましょう!
ボトムまで落としたらゆっくりズル引きでOK。
あかねん
根掛かりにめげずに広範囲を攻められることが釣果の秘訣ですよ!
④ウェーディングシーバス

真夏の日中に釣れる釣り。
ウェーダーを履いていても水に浸かっていると比較的涼しいので気持ちの良い釣りです。
涼しいナイトゲームもオススメ。予期せぬデカいシーバスがきたりするのが夏の釣りの醍醐味。
外道のチヌはお決まりのゲストです。
タックル例
項目 | 内容 |
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ロッド | 9ft前後のスピニングロッド |
リール | スピニングリール 3000~4000番 |
ライン | PEライン 1~1.5号(強度・飛距離のバランス良好) |
ルアー | バイブレーションプラグ・鉄板バイブが基本 ※大型ベイトがいる場合は10〜20cmのトップ系ルアーも有効 |
釣る際のポイント

河川の流れが効いている大潮や中潮などの干潮間際のタイミングが期待大です。
流心の比較的深い場所を回遊することが多いので、飛距離は稼ぎたいところ。
シャローを引ける鉄板バイブレーションが安定です。
ナイトゲームは鉄板よりもスローに誘える樹脂バイブが攻めやすくオススメ。
シーバス釣りにおいてとくに情報は命です。最近釣れているパターンや傾向をSNSなどから情報を得ると釣果により近づけるでしょう。
あかねん
大型ベイトがいる時はデカトップなどで攻めてみるのも良い思いができるかも!?
⑤ヘチ釣り

真夏の日中におかっぱりで誰でも手軽にできるのが魅力。
メインターゲットのクロダイは高水温でも比較的活性が良く、カニやイガイやゴカイなどのエサを使えば釣果も比較的安定しているターゲットです。
時にはカサゴやシーバスなどのゲストも登場するので、ドラグのない太鼓リールでのやりとりはとてもスリリングでハマリますよ!
タックル例
項目 | 内容 |
---|---|
ロッド | ヘチ釣り用の専用竿 |
リール | 太鼓リール(落とし込みに最適) |
ライン | ナイロンライン 1.75〜2号※蛍光色推奨(糸でアタリをとるため) |
仕掛け | ヘチ釣り用の針+ガン玉オモリ |
エサ | カニ・カラス貝・イソメなど |
釣る際のポイント

真夏とはいえ、日差しが痛いほど強い時は、魚もシェード(日陰)にいることが多く、影のある岸壁や、朝・夕方など日が低い時間帯の方が、狙いを定めやすい傾向にあります。
岸壁に貝が着いていれば、上から1〜2mのタナ(レンジ)で釣れることが多いのですが、貝が着いていない岸壁では、底まで落とさなければ反応が得られません。
よくそのポイントを観察することが大切です。
あかねん
最近はヘチ釣り用のルアーや疑似餌もたくさん発売されているので、シーバスタックルのままルアーをエサ感覚で釣る釣りもブームのようです♪
⑥SUPフィッシング

安全面を考えて日中限定の釣りとなります。
道具が多いので準備や片付けなどは大変ですが、真夏なのにほぼボウズのないありがたい釣りです。
下半身が水に濡れるので真夏でも暑さを感じないほど涼しく、筆者的には一番オススメの釣りです!
タックル例
SUPボードは横幅が80cm程度と狭く、通常のボートロッドでも長く感じられるので、取り回しの良い5〜6ftのロッドが理想です。
オフショアルアーやエサ釣りなど自由に色んな釣りができるので、ご自身のしたい釣りに見合ったタックルを用意しましょう。
あかねん
私はライトジギングロッドでSLJやタイラバ、不意の青物のナブラ撃ちやシイラのジャンプが見えたらキャスティングロッドでトップやミノーを投げます。
この2本を持っていくとさまざまな釣りを補えるのでオススメですよ!
釣る際のポイント

初心者は波の少ない小さなビーチや人口サーフなどでキス釣りなどを楽しんでみましょう!
SUP釣りに慣れた中級者〜上級者は三浦や湘南、伊豆などで夏らしい魚(青物などの回遊魚やハタ)を狙うのがオススメです。
ジグヘッドワーム、メタルジグやタイラバ、トップルアーなどなど。いろいろなルアーで自由に狙ってみましょう!
船と違い魚探が搭載されている訳ではないので、ポイントとしてはとくに海底のブレイクや潮目や境目を狙うことが大前提です。
あかねん
最近は地図で地形がわかるアプリなどもあるので、そのような便利ツールを駆使して、自分だけのパラダイスを見つけましょう!
⑦バス釣り

夏といえばバス釣り! 普段はシーバスなどのターゲットが釣りにくい夏のオフシーズンにピッタリ。
シーバス以上に色んなルアーで狙えるバス釣りは、ルアー釣りの楽しさを改めて実感でき勉強やキャストの練習にもなります。
大自然の山の中で釣りするロケーションも、普段とは違って新鮮です!
タックル例
項目 | 内容 |
---|---|
ソルトタックル代用 | バスタックルがなくてもOK。ライトゲームロッドなどで対応可能 |
スピニングロッド | 6~7ftのライトタックル+ダウンショットリグ or ノーシンカーが◎ |
ベイトロッド | 5~6ftのベイトロッドで、ミノー・スピナーベイトなど巻き物系がオススメ |
釣る際のポイント

野池などの水が動きにくい場所よりも、湖やダム湖など広範囲の色んな場所を撃てる釣り場が良いでしょう。
日中はシェードに潜んでいるバスをノーシンカーワームなどで狙ったり、落ちてくる虫を模した浮くワームなどで水面をピクピクさせると下から襲ってきたりもします。
あかねん
朝マズメや夕マズメの比較的涼しい時間帯には、スピナーベイトやミノーなどで巻きの釣りをしてみると大型が釣れたりもします。
真夏の釣りも激アツ!

私は身近で釣れるクロダイを狙う釣りにハマっています!
真夏でもいろいろな釣りがあるので、皆さんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
あかねん
さぁ、熱中症と日焼け対策をバッチリにして、夏の暑さに負けない素敵な思い出を作りに行きましょう!