アイキャッチ画像撮影:山下洋太
包丁何本も揃えられない!という方に

魚を捌くための包丁選びって難しいですよね。
三枚おろしから刺身までするために、基本的には出刃包丁と柳刃包丁の2本を揃えるのが良いとされています。
でも、2本を揃えるとなるとそれなりに費用が……そこで、1本でまかなえる包丁はないのか、と思う方も多いかもせれません。
そんな方におすすめなのが『身卸出刃』です!


身卸出刃は通常の出刃包丁よりも細身かつ刃が薄く、出刃と柳刃との中間的な立ち位置にあたります。
本記事では、身卸出刃の利点を紹介しますので、包丁を探しているという方はぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
山下
元料理人の筆者も家庭用として愛用しています!
身卸出刃って何が良いの?
三枚おろしから刺身まで1本で


身卸出刃の最大の魅力は、三枚おろしから刺身を引くまでの作業を1本の包丁でこなせるところ。
名前の通り、本来は魚をおろして切り身にするための包丁ですが、骨が硬くない魚であれば骨を断ち切る作業もこなせます。
1本で刺身までできることもあって、料理人からはもちろん家庭用としても人気を集めています!
山下
筆者はアジやカサゴ、アカハタ、タチウオ、小型のマダイなどは、刺身まで身卸出刃1本のみで捌くこともありますよ!
軽くて長時間使用しやすい

身卸出刃は出刃包丁よりも重量が軽く、長時間使用しやすいのも魅力です。

例えば、同じ長さの21cmの出刃包丁は424gなのに対し、

21cmの身卸出刃は277g。その差は147g。
これだけ軽いと、「魚が大量に釣れて一気に捌かないと!」なんてときでも楽々です。
山下
刃自体が軽いので持ち重りしにくく、長時間使っても疲れにくいですよ!
小型の魚を捌きやすい

一見、長さがあって小回りが利きづらそうですが、細かな作業を行いやすいのも身卸出刃の魅力です。
通常であれば小出刃を使用したい小型アジであっても、薄くて細い刃を活かせば21cm前後の身卸出刃でも簡単におろせます。
身卸出刃を持っていれば、小出刃がなくても小さな魚を快適かつ綺麗におろせるので便利ですよ!
山下
小出刃の役割も果たせて、もはや1本3役といっても過言ではないですかね!?
おすすめの身卸出刃3選
實光刃物 日本鋼 身卸 210mm
明治33年に創業し、100年以上の歴史がある實光刃物の身卸出刃。
長年料理人から愛用されている日本鋼はリーズナブルかつ研ぎやすく、家庭用としても定番です。
柄にはほおの木を使用しているので、手に馴染みやすく、快適に握り心地が得られます。
堺孝行 イノックス和庖丁 身卸出刃 21cm
刃物の本場である大阪・堺の中でも歴史あるメーカーとして知られる堺孝行の身卸出刃。
イノックスと呼ばれるステンレスを刃に使用し、錆びにくいのが特徴です。
ステンレスでも鋼に近い切れ味を有し、さらには切れ味が持続しやすく、誰もがその使用感に満足できるでしょう。
堺一文字光秀 青鋼 本霞 身卸包丁 240mm
プロの料理人からも高い支持を堺一文字光秀の身卸包丁。
硬度が高くて切れ味が鋭く、切れ味の持続性もピカイチの青鋼を刃に採用。
切れ味にこだわる人は要チェックの1本です。
1本あればどうにかなる!

身卸出刃を持っておれば、三枚おろしから刺身まで1本で対応でき、めちゃくちゃ便利です!
専門性が高い包丁のように感じる人もいるかもしれませんが、意外とリーズナブルに購入できるアイテムもあります。
包丁選びに迷っていた方は、身卸出刃を1本手にしてみてはいかがでしょうか。