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ショアティップランの釣果

5分でわかるショアティップラン!強風も深場も速潮も、ぜ〜んぶ攻略できます

その名の通り、ボートエギングのメソッドを岸に転用したショアティップラン。
強風・深場・速潮といった難条件を攻略できる、画期的な釣り方です。
そんなショアティップランの釣り方やおすすめのエギを紹介します!

目次

アイキャッチ画像提供:tsuki

ショアティップランとは

ショアティップランの釣果

ティップランはボートエギングのひとつで、その名の通り、ティップに出るアタリを掛けアワセる釣りです。

専用の重たいエギをボトムまで沈め、船の流れを利用してエギをボトムと平行に泳がせる、船特有の釣り方なのですが……

じつはこのティップランエギング、条件次第ではショア(岸)からも可能で、メリットもたくさんあるんです!

本記事では、岸から行うショアティップランを詳しく解説します。

ショアティップランの解釈

ショアティップランの定義

ショアティップランには、大きく分けて二通りの解釈があります。

一つは、普通のエギとソリッドティップの専用ロッド使い、繊細な穂先でアタリを取る釣り方。

もう一つは、ティップラン用のエギを遠投し、深場や速い潮の中を狙う釣り方です。

どちらもショアティップランと言われますが、今回は後者の釣り方を紹介します。

ショアティップランのメリット&デメリット

ショアティップランのメリット

まずはショアティップランのメリットとデメリットを解説します。

使いこなせば強い武器ですが、万能ではないことも理解しておいてください。

強風に強い

強風エギングの最大の敵である強風下でも釣りを成立させられるのが、最大のメリットだと思います。

重たいエギを投げるので、底取りもしやすく、流されにくく、ラインを張ることが可能。

風速10m/sぐらいの状況下でも、難なく釣れるのがスゴイところ。

深場&速潮を攻略できる

深場のショアティップラン水深10mを超す深場や、普通なら底取りができない速潮の中も狙えます。

ディープタイプのエギよりもさらに重くてフォールも速いので、底を取ってキープすることが可能。

また、ハイウエイトゆえに遠投もでき、普通のエギンガーでは届かないようなエリア(いわゆる竿抜けポイント)を直撃できるのも強みですね。

浅場は苦手

浅場のショアティップラン

フォールが速いということは、フォール時間が“極端に短くなる”ということでもあります。

つまり、浅場では抱かせる間合いが短くなってしまうため、重たいエギを使うメリットはありません。

30g前後のエギを使うなら、最低でも5m以上の水深が欲しいところです。

キャスト切れ&根掛かりに注意

ショアティップランのトラブル

ティップラン用のエギは重たいので、キャスト切れやロッドの破損に注意が必要です。

いわゆるバス投げをしてしまうと、タカ切れやティップ折れに繋がるため、垂らしを長くとってゆったりとしたモーションで投げてください。

また、フォールが速い分だけ根掛かりのリスクも高いです。

普通のエギングよりもエギが手前に寄りやすいため、レンジコントロールを誤ると堤防の敷石などにスタックします。

この通り、デメリットも多い“諸刃の剣”的な釣り方です。

タックルと釣り方

ショアティップランの釣り方

ティップランエギを使ったショアティップランの基本的な釣り方を紹介します。

タックル

ショアティップランのタックル

タックルは一般的なエギングタックルで問題ありません。

ソリッドティップを搭載したショアティップラン専用ロッドはアタリを取りやすい反面、重たいエギをフルキャストするのが難しく、折りやすいのでビギナーの方にはあまりおすすめしません。

フルキャストする場合、Mクラス以上のやや強めのロッドが使いやすいと思います。

常に糸を張る釣り方なので、繊細なソリッドティップではなくてもアタリを取れますよ。

キャスト

ロッドの胴にウエイトを乗せ、ゆったりとしたフォームで投げましょう。

エギが重たいので、ロッドの反発力を使うだけで十分遠投できます。

力任せにスイングしたり、クイックなモーションで投げたりすると、キャスト切れやロッドの破損に繋がるので注意してください。

誘い

着底後は素早く5〜6回ほどジャーク。上へ上へと上げるイメージでアクションしましょう。

ジャーク後はロッドをゆっくりさびき、エギを平行移動(実際にはカーブフォール)させます。

ロッドをゆっくりさびいているとそのうちエギが着底し、それがティップに表れるので、再度ジャークに移行しましょう。

普通のエギングのようにいろんなジャークをする必要はなく、ワンピッチジャークだけでOK。

アタリはロッドをさびいている時にグッと引っ張られるか、フワっとテンションが抜けるかの2パターンです。

ショアティップランのイメージ

ショアティップランのキモは、できるだけ違和感のない平行移動(カーブフォール)を演出すること。

常に糸を張っていて、ロッドのブレなどがエギに伝わりやすいため、丁寧にロッドをさびくいてください。

また、払い出す方向の潮流があれば、抵抗を受けてエギの姿勢が安定するため、潮流の向きを考慮して釣り座を選びましょう。

そして、エギが手前に寄るほど根掛かりしやすいので、手前は上げ気味に誘うか、早めに回収するのがおすすめです。

追加シンカーがあれば普通のエギも使える

動きを重視するならティップラン専用エギがベストですが、追加シンカーを使えば普通のエギも流用できます。

ダイワの仮面シンカーがさまざまなエギに適合するのでおすすめです。

シンカーのウエイトは、流れや水深に合わせてその都度調整しましょう。

ただし、追加シンカーはエギによって付くものと付かないものがあるので、購入する際は注意してください。

おすすめのエギ

ショアティップランのおすすめエギ

ショアティップランに適したおすすめのエギを集めました。

基本的には30g以下の軽めのエギが扱いやすいですよ。

クレイジーオーシャン ティップランナーチビ

自重14g、2.5号サイズの小型ティップランエギです。


少しフォールが速いだけで自重そのものは重くなく、水深10m以下のエリアでも扱いやすくなっています。


初秋に適したサイズ感で、新子の数釣りにおすすめ。


重過ぎないので、ショアティップランに慣れていない方でも使いやすいと思います。

自重14g

マルキユー ダートマックスTR 30g

ティップランでの実績は抜群で、筆者がショアティップランでもっとも釣果を出しているエギです。


ダートのキレの良さ、水中での安定感が非常に優秀。


近年は少量生産のため、手に入りにくいのが難点です。

自重30g

ダイワ エメラルダスボートⅡ RV 3.0号-25g

ショアティップランでちょうど扱いやすい25gのエギです。


素直なダートアクションと素早いフォールが特徴。


ラトル入りなので音でもアピールしてくれます

自重25g

バレーヒル スクイッドシーカー ミクロス 23g

3.0号/23gの軽量な部類のティップランエギです。


普通のエギとはほぼ変わらない重量ながら、ヘッドがウエイトになっているのでフォールスピードは速くなっています。


水深10m以下の浅場で使いやすく、柔らかい竿でも扱いやすいエギです。

自重23g

ヤマシタ エギ王TR 3.0号 21g

3.0号/21gのショアティップランエギです。


独自形状のハイドロシンカーとボディ後方のハイドロフィンが、水中での安定性を高めます。


軽量ながら、沈下姿勢が垂直に近いのでフォールスピードが速く、速い潮の中でも使えます。


 

自重21g
沈下速度1.5秒/m

ショアティップランで竿抜けポイントを直撃!

ショアティップランの釣果

ショアティップランなら、普通は諦めてしまうような強風下や深場、速潮でもエギングを成立させられます。

つまり、他の人が釣れない状況で釣れるので、人よりも釣れるというわけです。

万能な釣り方ではありませんが、非常に強力なメソッドなので、ぜひお試しください!

画像提供:tsuki

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