サーフで釣ったヒラメ

エキスパートがサーフゲームの疑問にお答え。離岸流・底取り・ジアイetc……

大人気のサーフゲームですが、ビギナーの方には難しいこと・よく分からないことが多いはず。そんな疑問を解消すべく、サーフのエキスパートがお答えします!

目次

アイキャッチ画像提供:目黒毅久

サーフゲームの疑問を解決!

サーフフィッシングの釣果

大人気のサーフフィッシングですが、やはり経験を積むまでは簡単じゃないことも多く、始めたばかりの方などは疑問も多いのではないでしょうか。

私自身、釣具メーカーのテスターやメディア出演をしている仕事柄、いろいろな方から沢山の質問をいただきます。

そこで今回は、そんな質問の中でもビギナーの方からとくに多く受ける、5つの質問に私なりに回答していきます!

Q1. 流れ(離岸流)の見つけ方がわからない

サーフの地形変化

サーフゲームにおいて皆さんが必ず口にするのが“離岸流”というワードです。

しかし、離岸流を理解して見つけられるようになるには、かなりの知識や経験が必要になってきます。

正直、初心者の方が離岸流を見つけるのはかなり難しいため、まずは「離岸流」という言葉自体を忘れてしまいましょう!

そのかわりに、目で見てハッキリとわかる地形変化を探すことに徹してください。地形変化は波の立ち方を見ればわかります。

常に波が白く立つ所は浅く、波があまり立たない所は深いです。そして、その境目には流れが生まれます。

原理は簡単で、水は重力によって高い所から低い所へ流れます。つまり、浅い所から深い所へ水は流れて集まっていくのです。

ここまでお話ししたらもうお分かりかと思いますが、地形変化がある=流れがある、すなわち“地形変化を探せば自ずと流れにたどり着く”というわけです。

離岸流なんてわからなくても、この理屈さえわかれば一気に魚に近付けますよ!

Q2. 着底をどうやって見極める?

底どり

底取りはロッドやルアーの種類によって難易度は変わるのですが、まずは基本を覚えましょう。

ルアーをキャストして着水したら糸フケを取り、リールのベールを閉じてラインを張ったまま(テンションフォール)着底を待ちましょう。

そして、ティップがトンッと持ち上がったり、ラインのテンションが抜けたら着底の合図です。

流れが強い場合などはラインをフリーにしてフォールさせることもありますが、基本はテンションフォールで底を取るようにしてください。

最初は着底が一番わかりやすいメタルジグから始めて、徐々に比重が軽いルアーに慣れていくのが良いと思います!

Q3. 風対策はどうすればいい?

強風下のサーフフィッシング

サーフゲームにおいて一番厄介なのが“風”だと思います。その理由は、PEラインが風に流されるからです。

恐らく、横風が4〜5m/sも吹けば糸フケが大量に出てしまい、初心者の方にはかなり難しい状況にはなるものの、いくつかの技術を身に付ければ5m/s程度の風には対応できるようにます。

風を攻略する上で一番大切なのが、フェザーリング(サミング)を覚えること。

フェザーリングとは、キャスト時にスプールエッジに指を添えてラインの放出を調整するテクニックで、これを覚えると糸フケを格段に減らせます。

ロッドを持つ手の人差し指でできれば格好良いかもしれませんが、それが難しい方は、逆の手でリールを包み込むように親指でするのが確実でしょう。

もう一つ大切なのが、風に逆らってキャストすること。

例えば、右からの横風の時はなるべく右方向へ、左からの横風の時はなるべく左方向へと、風上に向かってキャストするということです。

飛距離は落ちますが、フェザーリングと合わせてすることで大分糸フケを抑えられて釣りがしやすくなります。

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