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秋の東京湾で最も熱い釣り『コノシロパターン』

大型のコノシロを捕食している産卵期のシーバスを、ビッグベイトや大型のトップウォーター(通称デカトップ)を使用して釣るパターンの名称です。
表層系のルアーやトップウォーターでドパーン!!と派手に飛沫を上げて捕食するシーンを目撃することが出来る事や、80センチを超えるランカーシーバスを狙って釣ることが出来るとあって、シーバスマンのみならず多くのルアーマンが注目する、東京湾ボートシーバスの代名詞とも言える釣りとなっています。
コノシロパターンのシーズン

コノシロパターンのシーズンは10月~12月です。
しかし近年は9月から始まり、年明けまで楽しめたりと、少しシーズンが伸びている傾向にあります。
ただし、シーズン序盤の9月や年明け1月のシーズン末期はコノシロにシーバスが付いているものの、数が少なく釣果的に安定感にかける部分もあるので、10月~12月がやはりコノシロパターンの最盛期と呼べるシーズンです。
コノシロパターンのタックル

コノシロパターンというと、ビッグベイトの釣りとトップウォーターの釣りがあまりにも有名です。
しかし実際のところ釣果を追い求める場合は、ミノーやバイブレーションを使用した方が、サイズも本数も上がるケースももちろん存在します。
ミノー、バイブレーションの釣りはコノシロパターンだからと言ってタックルはかわらないので、今回はTHEコノシロパターンと呼べる、ビッグベイトとトップウォーターの釣りに絞ったタックルを紹介したいと思います。
ロッド
ロッドは7フィート以下の短めのボートシーバス専用設計のビッグベイトロッドがおすすめです。オカッパリシーバス用ビッグベイトロッドは長すぎて取り回しが悪く、加えて狭い船上では危険です。さらに、ロッドアクションを多用するコノシロパターンの釣りでは、長いロッドは疲労が激しく、アクションをつけづらくなります。
また、バス用ビッグベイトロッドを代用することも可能ですが、フロロカーボンラインをメインラインとして設計されているため、シーバスに使うと硬すぎてバレが多発します。もし代用するのであれば、7フィート前後のMH~Hのバスロッドが、ちょうどいい硬さで意外とおすすめです。
テイルウォーク BOATGAMER SSD C65XH
全長:6.5ft
自重:125g
継数:2本
仕舞寸法:161cm
ルアー重量:MAX90g
自重:125g
継数:2本
仕舞寸法:161cm
ルアー重量:MAX90g
リール
リールはハンドル1回転1メートルくらいを目安とした、XGクラスのベイトリールがおすすめです。1回転の巻き取り量が少ないと、風が吹いてボートが流れだした時にアクションがつけづらくなります。
スプール径も大きい方がバックラッシュの危険が少なくよく飛ぶため、コンパクトなリールはコノシロパターンにはパワー不足も含めて不向きです。
またハンドルはダブルハンドルが必須で、パワーが必要だからとシングルハンドルにするとアクションがしずらく使いづらくなってしまいます。
ライン
僕はガイドという立場上ロッドを複数本積むことが出来ず1本でほとんどのことをこなす必要があるため、シーズン中はPE3号にナイロンリーダー40lbをセットしたタックルを1本のみで通しています。3号タックルであれば、2オンスクラスの軽めのビッグベイトから、100グラムオーバーのジャイアントベイトまで全て対応することが出来るでしょう。
また、バックラッシュが心配な方は、PE4号にすると高切れを少なくすることが出来ます。
コノシロパターンで使うルアー

パターンがハマった時の炸裂具合は、数あるパターンの中でもピカイチの爆発力と派手さがあるのがコノシロパターンです。
しかし、大きいルアーをとにかく投げていれば釣れるというほど、コノシロパターンと言えど甘くはありません。使うルアーのセレクトを間違えると、シーバスが全く反応しないことも……。
今回はコノシロパターンで使うルアーの中で、特にビッグベイトとトップウォーターに焦点を当てて紹介したいと思います。アクションの仕方も非常に重要なファクターの一つですので、その点も踏まえてチェックしてみてください。
トップウォーター
コノシロパターンで使用するトップウォーターは主にペンシルベイトを使用します。アクションの仕方はなるべく派手に、かつ移動距離少なめに首を振らせ続ける事が需要です。手前になるべく来ないように、その場でターンを繰り返す意識でアクションさせます。合間にストップも入れてみるのもポイントの一つです。
シーバスのバイトは一度で乗ることは少ないので、バイトがあってもロッドに重みが乗るまで合わせないようにしてください。掛からなくても、そのまま浮かべておいてアクションさせれば、2回3回とバイトがもらえることがありますよ。
スイムベイト
スイムベイトは形やルアーの特性によってアクションの仕方は微妙に違いますが、基本のアクションはストップ&ゴーです。ゆっくり巻いて止める、ゆっくり巻いて止めるの繰り返しでバイトを誘います。シーバス釣りにおいてストップは、勇気のいるアクションかもしれませんが、コノシロパターンでは非常に有効なアクションの一つです。
プカプカとそのまま浮かしておいてバイトを待つ場合もあります。浮上アクションで誘う場合もありますので、選べる場合はフローティングモデルの方が使いやすいです。
フック
ビッグベイトの釣りで意外と見落としがちなファクターがフックです。80センチを超えるランカーシーバスの引きを想定した場合、強く太いフックにしたいところですが、太くすればするほど重くなりルアーの動きは悪くなります。
さらに太さと必ず比例の関係ではありませんが、基本はフックが太いと刺さりも悪くなります。しかし細いと伸ばされる可能性もあり、フッキングが効かない場合もあります。
適度な太さと強度を持ったフックは、ビッグベイトの釣りに欠かせないファクターです。
コノシロパターンで釣るコツ

ハイシーズンのビッグベイトパターン、トップウォーターパターンという言葉から、シーバスが超高活性でボコボコに釣れるとイメージされている方が多くおられるコノシロパターン。
ガイドとしてこれを言うのは心苦しい部分もあるのですが、コノシロパターンは決して簡単に釣れるパターンではありません。
キモを抑えないと周りはランカーシーバスがいっぱい釣れてても、自分だけさっぱり釣れないとなってしまう恐ろしさがあるパターンがコノシロパターンです。
トップウォーターだから釣れる?
大きいトップウォータープラグに好反応という状況であれば、ミノーやバイブレーションを使えばもっといっぱい釣れるんでしょ?と思われるかもしれませんが、そうではありません。大きいトップウォーターだから大きいベイトを水面に追い込んでいる演出が出来るため、大きいシーバスが捕食してくれるというパターンがコノシロパターンです。
もちろん状況にもよりますが、ルアーを小さくしたら釣れないし、ルアーを沈めたら全く反応しないという場合も多々ありますので、大きいルアー、特に表層系のルアーの準備は必ずお願いします。
止めるアクションは非常に有効
コノシロパターンでは特に止めるアクション、ストップがとても有効です。トップウォーターやスイムベイトなど表層の釣りが有効なコノシロパターンですが、実はシーバスは表層にいるのではなく、かなり下の方から上を見上げてベイトを探しています。
上までシーバスが登ってくる時間を作ってあげたり、捕食する間や死にかけたベイトを演出するためなど、様々な意味合いから、ストップを多用する事でバイトを増やすことが出来ます。
レンジとサイズ感
コノシロパターンの釣りで、最も重要なファクターはレンジです。特に表層に近ければ近いほどレンジはシビアで、水面に浮いたルアーと皮一枚水中に入ったルアーとでは全く反応が変わってしまう場合があります。
またルアーのサイズ感も非常に重要で、20センチ以上のプラグに反応がいい時もあれば、時には10センチ前後が最も反応が良い場合もあります。
レンジとルアーのサイズ感はシーバスの反応を見ながらこまめに調整しましょう。またそれに対応するルアーも各種準備しておくことも重要です。
今一番熱いビッグゲーム、コノシロパターン!!

僕の知る限り、ビッグベイトと呼ばれる大型のルアーや、20センチを超えるトップウォーターでここまで釣れるルアーゲームはありません。
しかも80センチを超える魚が釣れる、さらに大都会直下で釣れる、これほどエキサイトなゲームは他にないと思います。
国内はもちろん海外にも誇れるビッグゲーム、東京湾のコノシロパターンを是非体験しに秋の東京湾に遊びに来てください。
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