天龍のロッドの特徴
天龍は、『生涯、釣竿一筋』がキャッチコピーの釣り竿一筋のメーカー。その歴史は50年以上にも渡ります。竹を使った六角竿からスタートした天龍は、他のメーカーでは見られないテクノロジーを採用したロッドを販売し、コアなアングラーを中心に高い支持を得ています。
本記事では、そんな天龍のルアーロッド全シリーズをご紹介! はじめに天龍のロッドがどんな特徴を持っているのかみていきましょう。
特徴①:C・N・T(カーボン・ナノ・チューブ)
C・N・T(カーボン・ナノ・チューブ)とは、中空チューブ状の極小マテリアルのこと。カーボン繊維を繋ぎ止めるレジン(樹脂)に入れられ繊維間の結びつきを強め、結果としてロッドパワーを高める役割があります。
C・N・T単体では、『アルミニウムより軽く鋼鉄より強い』とされているので驚きです。
特徴②:マグナフレックス
マグナフレックスとは、グラスとカーボン、もしくは弾性率の違うカーボン同士を1本のチューブラーブランクスとして仕上げる特殊な製法。
通常であれば素材が違ったり、弾性率が違ったりすれば繋ぎ目ができてしまいますが、天龍ではマグナフレックス製法によりその繋ぎ目を無くすことに成功しています。マグナフレックスは主に、ロッドの軽量化に貢献します。
特徴③:西陣織
天龍のロッドでは特徴的なデザインの西陣織が採用されているものも。西陣織とは京都府の西陣地区から始まった、500年以上もの歴史を持つ伝統技法です。
他メーカーにもカーボンクロスを採用しているロッドはありますが、西陣織の洗練されたデザインは、他の追随を許さないほど美しいのが特徴です。
天龍のソルトショアロッド
ここからは天龍のルアーロッド全シリーズをご紹介。まずは、釣り人口が多い大人気のソルトショアロッドから。
シーバス、ショアジギング、エギング、ロックフィッシュまで、魚種に合わせたアイテムセレクトが可能な豊富なラインナップに注目です。
シーバスロッド
▼スワット
シーバスロッドのスワットは、2020年にフルモデルチェンジ。バット部にC・N・T、フォアグリップとリールシート部に西陣織仕様のカーボンパイプを採用しています。ガイドはモデルによってチタンフレーム SiC-Sリング Kガイドのシングルフットとダブルフットを使い分けるこだわりよう。
全6機種のラインナップで、近郊から荒磯の釣りまでカバーします。
天龍 スワット SW932S-LML
ショアジギングロッド
▼パワーマスター
天龍のソルトショアロッドの中でも特に人気の高いパワーマスターシリーズ。硬さがヘビー以上でC・N・Tを採用したヘビーコアシリーズ、プラグの使用に特化したプラッキングシリーズ、ライトに楽しめるライトコアシリーズをラインナップしています。
アイテム数は全13機種で、対象魚や自分の体力に合わせたロッドセレクトができます。
天龍 パワーマスター PML110MH
▼パワーマスター サンドウォーカー
パワーマスターシリーズにおいて、サーフでの釣りに標準を合わせているのがサンドウォーカー。シーバスロッドとショアジギングロッドの中間的なパワーで、サーフにおける飛距離やルアーの対応幅を広げ、使い勝手を向上させています。
ラインナップは2機種ですが、この2本があれば全国のあらゆるサーフの釣りをカバーできるでしょう。
天龍 パワーマスター サンドウォーカー PMS1032S-MLM
エギングロッド
▼ブリゲイド フリップ
ブリゲイド フリップは、エギングを中心にライトショアジギングやロックフィッシュ狙いも1本で楽しめるロッド。エギングをしていて青物のナブラが立ち始めたなんて時には、エギをメタルジグに変えて狙う事も!
バット部にはC・N・Tが採用されているので、エギングにおけるしゃくりの疲労軽減はもちろん、引きの強い魚がヒットしても安心して対応できます。
ラインナップは全3機種。いずれも軽量で対応幅の広さが魅力です。
天龍 ブリゲイド フリップ BGF852S-M
▼ブリゲイド TRコンセプト ショア
船から行われることが多いティップラン釣法をオカッパリで取り入れることができるシリーズです。
継ぎ目を拝したマグナフレックス製法を取り入れ、ティップラン特有のイカの繊細なアタリを捉えやすくしてあります。
ラインナップは2機種。堤防や地磯においてはっ短いほうのBTS83M、サーフや足場の高い釣り場では長いほうのBTS93Mがおすすめです。
天龍 ブリゲイド TRコンセプト ショア BTS83M
ロックフィッシュロッド
▼ルナキア
ルナキアはメバリングやアジングといったライトゲーム全般を楽しめるロッド。
軽量ジグヘッドを使った繊細な釣りから、キャロやフロートリグを使う遠投の釣りまでカバーします。ライトなロッドですが、バットにC・N・Tが採用されパワーは十分!
個性のある全5機種のラインナップから、釣り方や場所に合った1本を見つけてみてください。
天龍 ルナキア LK822S-HT
▼ロックアイ ヴォルテックス
キジハタ、ソイ、アイナメといったハードロックフィッシュ狙いならロックアイ ヴォルテックス。
ラインナップはベイト・スピニング各4機種。ライトリグからヘビーテキサスリグ、テクニカルな近場の釣りから竿抜けポイントを狙う大遠投まで、釣り方に合ったぴったりな1本があるはずです。
天龍 ロックアイ ヴォルテックスRV76S-ML
天龍のオフショアロッド
天龍はオフショアロッドも大人気。ジギング、キャスティング、マダイ、ボートエギングにボートシーバスまで、ボートから行う釣りに合わせたロッドを網羅しています。
ジギングロッド
▼ジグ・ザム ドラッグフォース
ジグ・ザム ドラッグフォースは、天龍ジギングロッドのフラッグシップモデルです。天龍独自テクノロジーのC・N・Tは、ジギングのようにパワーが必要な釣りにベストマッチ!
スピニング6機種はカーボン素材ベース、ベイト4機種はグラス素材ベースで、いずれも驚異的なパワーを持っています。ヒラマサ、ブリ、カンパチ狙いならこのシリーズです。
天龍 ジグ・ザム ドラッグフォース JDF621S-3
▼ジグ・ザム ディープライダー
柔軟・軽量でありながら、青物の引きに負けないパワーを持ったジグ・ザム ディープライダーシリーズ。このシリーズならではの粘り強い低反発アクションは、多くのジギングアングラーから定評を受けています。
ラインナップはスピニング6機種、ベイト3機種。近海でのジギングを本格的に楽しみたいならぜひ使ってみてください。
天龍 ジグ・ザム ディープライダー JDR581S-4K
▼ジグ・ザム バージョンⅢ
天龍のジギングロッドの中では比較的低価格なジグ・ザム バージョンⅢは、使い勝手の良さが特徴。
これからジギングを始める人から中級者くらいまでにおすすめです。ブランクスは中弾性カーボンをメインに、ガイドにはステンレスフレームKガイドを採用し、基本性能は十分!
ラインナップはスピニング7機種、ベイト4機種。同じ長さでパワーの違うアイテムを3~4種類ラインナップしてあり、使用するジグや狙う水深に合わせたロッドを選びやすいです。
天龍 ジグ・ザム バージョンⅢ JZVⅢ571S-5
ライトジギングロッド
▼ホライゾン プログレッシブ
天龍ライトジギングロッド・フラッグシップモデルのホライゾン プログレッシブは、ラインナップ全機種がベイトロッド。長さは6.6フィートで統一してあり、硬さはML・M・MH・Hと段階的にラインナップしてあります。
ブランクスにはもちろんC・N・Tが採用されています。ゆっくりとしたジグアクションで、青物をはじめ、タイジグや底物を狙うことができます。
天龍 ホライゾン プログレッシブ HPG66B-M
▼ホライゾンSL
ホライゾンSLはスロージギング専用設計モデル。高反発なブランクスによってショートストロークでもメタルジグを横に向けやすい設計としてあります。
フラッグシップのホライゾン プログレッシブとの大きな違いは、C・N・T採用の有無。その分ホライゾンSLのほうが価格は抑えられています。
ラインナップはベイトのみで、6.6フィートのML~Hまで全4機種をラインナップです。
天龍 ホライゾンSL HSL66B-M
▼ホライゾンLJ
ホライゾンLJは、細いPEラインを使ったライトゲーム向けのロッドです。タチウオやシーバス、タイジグのようなライトな釣りから、大物を細糸で食わせてやり取りはテクニックで補う上級者におすすめ。
マグナフレックス製法、そしてバットにC・N・Tを採用することでソフトなティップ×強いバットを実現しています。
ラインナップはベイト・スピニング各4機種の計8機種です。
天龍 ホライゾンLJ HLJ631B-FL
キャスティングロッド
▼スパイク
ヒラマサ、ブリ、マグロのキャスティングに最適なスパイク。C・N・Tをバットに採用し、大物の強烈な引きをしっかり受け止めます。リールシートには西陣織仕様のカーボンパイプが採用してあり、デザイン面もグッド!
ラインナップは全5機種。遊漁船のスタイルや釣座のポジションに合わせるため、アンダーハンド・オーバーヘッドでそれぞれ使いやすいモデルをラインナップしています。
天龍 スパイク SK822S-MH
▼スパイク トラベル
スパイク トラベルは、遠征に適したシリーズ。ラインナップ3機種の長さはいずれも8フィートで、3ピースとすることで仕舞寸法93センチに収められています。
国内遠征でヒラマサやシイラ、マグロを狙うシーンにも、GTを追い求めて海外遠征をする際にも役立ってくれるロッドですよ。
天龍 スパイク トラベル SK803S-MH
▼スパイク ボニート
スパイク ボニートは、ライトなボートキャスティングにおすすめ。カツオやシイラ、青物、サワラのキャスティングやナブラ撃ちを快適にこなせます。不意に大物が掛かった時でも、粘り強いブランクスで安心してやり取り可能です。
遊漁船のスタイルや使用するルアーによって、全3機種のラインナップを使い分けてみてください。
天龍 スパイク ボニート SK722BN
タイラバ(マダイ)ロッド
▼レッドフリップ
タイラバ、スプーン、ジグ、テンヤ等、多様化された様々なマダイの釣り方に合わせ生まれたレッドフリップシリーズ。
ブランクスにはマグナフレックス製法等が取り入れられ、スタンダードモデルから早掛けモデル、ロングレングスモデルまでそれぞれに個性的のある全8機種をラインナップしています。マダイ狙いのアングラーなら、一度はチェックしておきたいシリーズです。
天龍 レッドフリップ RF661B-L
▼レッドフリップ マダイジガー
ベイトがイワシ等の小魚の場合、中層に浮きニュートラルな状態のマダイに食わせのスイッチを入れられるタイジグ。
そのタイジグの釣りに合わせて設計されたのがレッドフリップ マダイジガーです。状況に応じて、バーチカルにもキャストしての斜め引きにも対応できます。
ラインナップは2機種。60グラム程度のジグで浅場狙いならRF652S-L、80グラム程度のジグで深場・速潮攻略をするならRF752S-MLをおすすめします。
天龍 レッドフリップ マダイジガー RF652S-L
▼レッドフリップ リアクション-テンヤ
レッドフリップ リアクション-テンヤは、各地で広がりをみせるテンヤマダイ専用設計のロッドです。繊細な豆テンヤの釣りから、餌+リアクション的要素で口を使わせるリアクションテンヤまで柔軟に対応します。
テンヤで定番のスピニング4機種に、フォールや巻上げでメリットを得られるベイト1機種もラインナップ。全機種にマグナフレックス製法が採用されています。
天龍 レッドフリップ リアクション-テンヤ RF2342S-MHS
ボートエギングロッド
▼ブリゲイド フリップ TR
ティップランをはじめ、イカメタルやバチコンアジングにも対応するブリゲイド フリップ TR。
様々なターゲット相手に遊べるロッドながら、バットにC・N・T、ブランクスはマグナフレックス製法、ジョイント部口元・グリップには西陣織カーボンを採用と、性能・デザイン面はハイスペック。
全3機種のラインナップを水深やターゲットに合わせて選んでみてください。
天龍 ブリゲイド フリップ TR BFT5112S-MLS
▼ブリゲイド スクイッド AR
ブリゲイド スクイッド ARは、人気急上昇中のイカメタル専用シリーズ。モデルによってグラス・カーボンをそれぞれ取り入れたマグナフレックス製法が採用されています。
シルバー塗装で目視しやすいスレッドカラーは、イカメタル特有の繊細なアタリを捉えやすいです。全7機種がラインナップ。
天龍 ブリゲイド スクイッド AR AR68B-FL
ボートシーバスロッド
▼ベイブレイズ
軽量で粘りのあるブランクスによって、キャスティング性能やバラシにくさを向上させてあるベイブレイズ。前作より細身になったグリップは、繊細なキャストコントロールやアクションが行いやすい仕様。
オールラウンドに使えるモデルから、ビッグベイト対応モデルまで、全5機種をラインナップしています。
天龍 ベイブレイズ BBZ601S-MLK
天龍の淡水ロッド【バス・トラウト・雷魚】
天龍のロッドはソルト向けだけではありません。バス、トラウト、雷魚といった淡水の人気ターゲットに合わせたロッドも発売されています。
バスロッド
▼スピードスティック
1970年代にアメリカの釣り具メーカーと提携してその歴史がスタートしたスピードスティック。
当時はグラスがメインマテリアルでしたが、2020年に超低弾性カーボンをメインマテリアルに採用し復活しました。幅広いウエイトのハードルアーを中心に、バス釣りを思う存分楽しめるシリーズです。
ベイト5機種がラインナップされています。
天龍 スピードスティック TSS#1L-260B
トラウト(渓流)
▼レイズ スペクトラ
レイズ スペクトラはレイズシリーズのフラッグシップモデル。張りのあるブランクスに軽量な小口径チタンフレームトルザイトリングKガイドの採用で、ピンポイントに吸い込まれるようなキャスト性能を実現。
軽量化で不安になる強度は、バットをC・N・Tで補強することで改善しています。
ラインナップは2020年に追加された3機種を含む、全7機種を揃えています。
天龍 レイズ スペクトラ RZS53LML
▼レイズ
各メーカーのトラウトロッドの中でも有名なレイズ。現モデルは2020年にフルモデルチェンジしています。軽快な操作性で釣りをしやすいのはもちろんのこと、天然ウッド素材、コルクグリップ、西陣織カーボンパイプによる手元の美しさにも注目。
ラインナップはスピニング5機種、ベイト3機種の全8機種。小規模な渓流から湖や本流、トラウト定番のスピニングでの釣りにベイトを使ったテクニカルなゲームまでカバーしています。
天龍 レイズ RZ542S-L
▼レイズ インテグラル
レイズ インテグラルは、パックロッドやダブルヘビーモデルといった個性派揃いのシリーズです。品番ごとの個性に加え、コルクグリップや一つずつ表情の違うウッドグリップ、ブルーのガイドスレッドがより一層個性を引き立たせています。
高巻きや遠征に適したパックロッド3機種、ダブルヘビーの硬さで遠投に適した2機種、計5機種をラインナップしています。
天龍 レイズ インテグラル RZI50L-4
トラウト(エリア)
▼レイズ オルタ
ポンドタイプの管理釣り場から、河川を利用したストリームエリアまで、スタイル重視で遊べるレイズ オルタシリーズ。ダークレッドに染め上げられたブランクスは、このシリーズならではの特徴です。
ラインナップは全3機種。いずれもルアーの振動を捉えやすい繊細なティップを搭載した、まさにエリア向け仕様のロッドです。
天龍 レイズ オルタ RZA61L-T
トラウト(レイク)
▼ラグナ
ラグナはレイクトローリング用のトラウトロッドです。グラス素材の特徴を活かし、ボートの揺れや波がルアーに伝わりにくく、トラウトに口を使わせやすいです。ヒット後もグラスの柔軟性でバラシを軽減します。
5機種のラインナップを揃えれば、流すラインの長さをシステム的に変えたトローリングが可能となります。
天龍 ラグナ LN1003L
雷魚ロッド
▼ミズチ
ミズチはバスロッド感覚で使える雷魚ロッド。カバーが減少している現在のフィールドに合わせ、ライトカバー中心にヘビーカバーも釣れるロッドに仕上げられています。
ラインナップはMZ73M・MZ76MH・MZ79Hの全3機種。季節が進むにつれてカバーが濃くなるので、それに合わせてロッドを使い分けられればベストです。
天龍 ミズチ MZ76MH
オリジナリティあふれる天龍のロッドをチェック!
C・N・Tやマグナフレックスといった独自のブランクス製法、西陣織のカーボンパイプデザインと、天龍のロッドはオリジナリティに溢れています。コアなアングラーを中心に人気ですが、初心者が手にすれば釣りのレベルアップも早くなるかもしれません。天龍のロッドをぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。