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「またおいで」「二度とくるな」──釣り場が消える時代に、釣り人ができること

「またおいで」「二度とくるな」──釣り場が消える時代に、釣り人ができること

全国で釣り禁止の看板が増えています。原因はゴミや迷惑駐車──だけじゃありません。

じつはもっと静かで厄介な理由があります。それは、釣り人の「無関心」。

でも裏を返せば、ほんの少し行動を変えるだけで、釣り人は町に歓迎される存在になれる。

移住者として気づいた、釣り場を守るための現実的な話をします。

目次

釣り場が消える時代に、僕たちができること

近年、全国各地で釣り禁止の看板が急増しています。

その背景にあるのは、ゴミ問題や迷惑駐車、そして何より地域住民との間に生じた「感情的な摩擦」ではないでしょうか。

こうした現状は、釣り人がその土地を一方的に消費するだけの訪問者になってしまっている結果だと言わざるを得ません。

しかし、僕たちの行動ひとつで、釣り人は釣り場を守り、地域を活性化させる「最良のパートナー」になれる可能性を秘めているように思います。

KOBAYASHI

今回の記事では、釣り人が地域に愛され、共に未来を創るための具体的なあり方を探ります。

「外の人」だからこそ見える、その町の宝物

地元の人にとっては何もない海や川であっても、釣り人にとってはわざわざ遠くから訪れる価値のある聖地と言えるでしょう。この視点の差こそが「地域が活性化する種」です。

僕たち釣り人が、その町の自然や魚を慈しみ、価値を再定義することで、地域住民が自分たちの町に誇りを持つきっかけを作ることができるのです。

KOBAYASHI

僕も愛知県から徳島県へ移住した人間です。

徳島の人には見えていなかった良さを僕なりに伝え、「そんなことも考えもしんかったわ」と言われたことも多々あります。

また逆も然り。愛知県にいる時には気が付かなかった「愛知の良さ」を、今さらながら感じることも多くあります。

摩擦の正体はマナー以前の「無関心」

では、なぜ釣り人は疎まれるのでしょうか。それは多くの釣り人がその町を「ただの釣り場」として消費しているからではないでしょうか。

ゴミの放置や迷惑駐車は論外ですが、それ以前に、挨拶をしない、地元の商店に寄らない、ただ魚を釣って帰るだけ。

こうした無関心な態度が、住民に「得体の知れない侵入者」という恐怖心を与えてしまっているかもしれないことは、やはり否めません。

KOBAYASHI

摩擦を解消する第一歩は、マナーよりもまず相手に敬意を払うことにあると感じるのです。

「地域に愛される」ための3つのアクション

では、敬意を払い、地域に愛される存在となるには、どのようなアクションを取るべきなのでしょうか?

僕が意識していることは以下の3つ。とはいっても、どれも必ずしも完璧にできているわけではありませんが、知らない場所や初場所に行ったら、必ず意識していることです。

挨拶を徹底する

漁師さんや散歩中の住民に、自分から声をかけるようにすること。

まずはここがスタートのように思います。

田舎の人は人見知り・照れ屋さんが多いのも事実。ゆえに無視されることもあるかもしれません。

でもたったこれだけで「不審者」から「顔の見える訪問者」へと変わるはずです。

KOBAYASHI

事実、僕の地域でも、人付き合いが苦手な方がいますが、良い行いに対しては「良い」と、裏では声に出して言ってくれているものなんです。

そしてそれが驚くほど広まる。SNSより拡散率は高いですよ(笑)

釣果と同じくらい地元の味を求める

遠征先のコンビニで済ませるのではなく、地元の定食屋で暖簾をくぐり、地産品をお土産に買う。

なぜなら、その一円は単なる支払いではなく、釣り場を存続させるための「応援金」になる可能性があるのです。

地域にお金が落ちることで、住民にとって釣り人は「消費するだけの部外者」から「町を支える大切な顧客」へと変わります。

経済的な貢献は、釣り場を守る最も具体的で力強い意思表示となります。

KOBAYASHI

釣果と同じくらい、その町を潤すことを楽しめると良いですよね。

魚以外の魅力も発信してみる

SNSでアップするのは釣果写真だけで終わっていませんか? でも、その町の美しい景色や隠れた名店の味をシェアすることは、想像以上に地域の力になります。

アングラーが持つ独自の視点と発信力は、既存の観光ガイドにはない魅力を届ける「強力なPR」です。

あなたの投稿がきっかけで「あの町へ行こう」と思う人が増えれば、それは立派な地域貢献。

KOBAYASHI

発信を通じて町のファンを増やすことが、住民との信頼を築き、大切な釣り場を守る確かな一歩に繋がります。

ライセンス制の国もある

僕はかつて豪州に暮らし、釣りばかりしていた時期があります。

あちらは州によってライセンス制でしたが、ライセンスで集まった資金は環境保全に再投資されます。

この仕組みにより、釣り人は消費するだけではなく、海を守る当事者として関わることができていました。

日本はライセンス制度こそありませんが、地域の店での買い物はいわば「自分で選べるライセンス料」と言えます。

KOBAYASHI

その一円が釣り場を守る原動力になり、地域との信頼を築く一歩になるのではないかと、つくづく思うのです。

釣果を超えた「豊かさ」を手に入れるために

地域の方と会話が弾み、「またおいで」と言ってもらえる。これは魚を釣るのと同じくらい、あるいはそれ以上に心を満たしてくれる体験です。

地域との良好な関係を築くことは、結果として自分のホームグラウンドを守ることになり、未来の釣り人を育むことにも繋がります。

釣りは町を救う力を持っていると僕は感じています。しかし、それは釣り人が「自分はこの町の一助になっているか?」という自覚を持った時にのみ発揮されることでもあると感じています。

KOBAYASHI

10年後、20年後も変わらず美しい水辺で竿を出し続けるために、僕たちは今日から「良き隣人」としての一歩を踏み出さなければならない……そんなことを、長年釣りを続けてきて思うのです。

撮影:DAISUKE KOBAYASHI

本記事で使用されている一部の画像は、画像生成AIを使用して生成されたものでありフィクションです。登場する人物、団体、名称、場所などはすべて架空のものであり、実在するものとは一切関係ありません。

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