格安でシンカーを量産できる!?自作シンカーを自宅で作ってみる!

2020/07/25 更新

ロックフィッシュやバスフィッシングで使われるシンカー。鉛素材の安価シンカーでも毎週釣りに行ってたらお財布に厳しい消耗品です。今回は本格的な自作ルアーを製作する佐藤くんに自宅での自作シンカー作りを教えていただきました。量産すれば破格でシンカーが作れるようです。


記事内画像作成・文:すなっち

シンカーは釣り人にとって痛い出費!?

自作シンカー
バスフィシングやロックフィッシュで頻繁に使われているシンカー。

根掛かり回避のテキサスリグやフリーリグで使われますが、毎週釣行にいくコアアングラーには痛い出費の一つではないでしょうか?

僕もはじめてロックフィッシュに挑戦した時はシンカーがいくつあっても足りない!と感じるシチュエーションに遭遇しました。

佐藤くん
そんな時は自作でシンカーを作ったら良いんだよ!

教えてくれるのは、この人!

『sugar craft』佐藤くん『sugar craft』佐藤くん

ハンドメイドルアーメーカーの立ち上げを夢に頑張るサラリーマンアングラー。

自作ルアーを制作する『sugar craft』の代表を務めており、釣り大会へハンドメイドルアーを協賛しています。

主なターゲットはサクラマス、ヒラメ、ロックフィッシュ、青物。

『sugar craft』佐藤くん の インスタグラムはこちら

シンカーを自作する事のメリット

シンカーなんてすぐにロストするアイテムを自作する必要なんてあるのか?と思われてしまいそうですが

シンカーを自作するメリットって実はたくさんあるんです!

市販のシンカーには足りない痒いところに手が届く点も自作の楽しみです。

価格が安い

自作シンカーは初期投資にお金がかかってしまいますが、市販のアイテムに比べると価格が圧倒的に安いです。

根掛かりが多発するロックフィッシュなどには抜群のコストパフォーマンスを発揮します。

価格を安く抑えれば、根掛かりが多発するスリットやケーソンの穴に積極的にリグを落とし込むことができます!

自分で好きな形状が作れる

シンカー 型
自作シンカーはバルサ材の原型を使って自由に形状が作ることができます。

「欲しいシンカーの形状が無い」

「愛用していたシンカーが廃盤に」

こんな釣り人の悩みを解決できるのも自作シンカーの魅力です。

ウエイトも自由に作れる

自作シンカーは大きさも自由自在!

もちろん、シンカーウエイトも自由に調整することができます。

ウエイトの調整は試作を繰り返すため、時間と労力をかければ市販されていないウエイトのシンカーも作れます。


自作シンカーの作り方講座①原型を作る

バルサ
今回は自宅でできる自作シンカーの作り方を佐藤くんに解説していただきます。

自作シンカー作りにはじめて挑戦する方は作り方と工程を参考にしてください。

※鉛やガスバーナーを使用するため、細心の注意を払って作業してください。

必要なもの

    • 1.バルサ
  • 2.紙ヤスリ240〜1000番
  • 3.セルロースセメント(ウレタンやアロンアロファでもok)
  • 4.粘土
  • 5.石膏
  • 6.型取りブロック
  • 7.離型剤
  • 8.鉛
  • 9.チューブ

①モデルとなる原型を作る

シンカー デザイン
まずはモデルとなる原型作り。

人によって作りたい形も違うので、ここでは紙にシンカーのイメージを描いて、まとまった案をバルサ材を使って作ります。

バルサ
バルサ材をイメージ通りになるまでひたすらヤスリで削る。

バルサ 削り出し
ヤスリは最初は荒削りの240番辺りではじめ、仕上げるにつれ1000番など細かいヤスリに変えて行きましょう。

バルサ 成形
原型の完成!

佐藤くん
数字の若い番号を用意すると素早く仕上げることができます!

②ラインを通すところを作る

バルサ 鉛 型取り
原型が出来上がったら、次はラインを通す所を作ります。

今回はシンカーにラインが通る仕様に作るので、ラインを通したい位置に釘を刺します。

③バルサをドブ漬けする

セルロースセメント
バルサをコーティングするために、セルロースセメントでドブ漬けします。

コーティングは、強度アップと表面を綺麗にするための工程として行います。

換気が必要な作業なので、自宅で行う時は注意が必要です、

佐藤くん
手軽に行うにはアロンアロファなどを染み込ます方法もおすすめ!

④ヤスリで表面を整える

バルサ 乾燥
乾くと少し毛羽立つので、細かい番手のヤスリで表面を整えます。

ドブ漬けと表面を整える工程を3回ほど繰り返すと表面にツヤが出ます。
これで原型の完成!

自作シンカーの作り方講座②型取りをする

石膏
次はシンカーの型取りの工程です。

石膏を使う繊細な作業なので、佐藤くんも最初はたくさん失敗したそうです!

慣れるまでは試作を繰り返しながら、何度もトライしましょう。

①粘土で型取りをする

石膏
粘土をまっ平にして、原型を半分埋め込ませます。

型取りブロックで囲を作り、型に凹凸を作るために粘土にペンの裏などで跡を付ける。

佐藤くん
型同士を合わせた時にズレない様にするための大切な工程です!

②石膏を流し込む

石膏
石膏を決められた分量に従い、水で薄めます。

良くかき混ぜて出来上がった石膏を、気泡が出来ないようにゆっくり囲の中へ流しましょう。

石膏
型が薄いと合わせた時に割れる可能性があるので注意してください!

佐藤くん
流した後も底などを軽く叩くと気泡が抜け易いです!


気候などにもよるが、大体3〜4時間くらいで片側の型が完成します。

シンカー 石膏
佐藤くん
型の水分が抜け切る前に、片側の型も作りましょう

③片方の型を利用して型を作る

シリコンバリアー
完成した型を下にして囲を作り直し、石膏を準備します。

石膏を流し込む前に、離型剤を原型に当たらないように塗ります。

佐藤くん
離型剤を塗るとが安心して型が剥がせます。


石膏石膏
塗った後は素早く石膏を流し込み、また3〜4時間待ちましょう。

石膏の硬化は待ちすぎると乾きすぎてしまうため、石膏同士が剥がれにくくなるので注意しましょう。

石膏 シンカー
上手く剥がしたら後は、鉛を流すための溝を掘り乾燥させれば完成。

石膏は安価ですが何回か使うと壊れる可能性があるので注意しましょう!

自作シンカーの作り方講座③鉛を流す

自作 シンカー
最後に鉛を流す工程に移ります。

鉛を流す際は、石膏の型に水分が残っていると水蒸気爆発を起こすので、型をカラッカラに乾かしてください。

気候にもよるが、常温の部屋に放置だと2日以上かかります。

※鉛の取り扱いは危険なので防毒マスクを用意し、外での作業を心がけましょう。

①ラインを通すための釘をセットする

自作 シンカー自作 シンカー
型にラインを通す為の釘をセットし型を閉じ、開かないように固定。

②鉛を流し込む

自作 シンカー自作 シンカー
コンロやガスバーナーで鉛を溶かします。

自作 シンカー
溶かしたら間髪を入れずに一気に流しこみましょう。

自作 シンカー
鉛を流し終わったら固まるのを待ちます。

③コーティングをして完成

自作 シンカー自作 シンカー
固まったらゆっくり型から外し、水で冷やしてからセルロースセメントで2、3回コーティングします。

自作 シンカー
コーティングされていない鉛は鉛中毒を起こすことがあるので、素手で触らないように注意しましょう。

水にも溶け出すため、環境を守るために必ずコーティングしてください。

釘で出来た穴にチューブを入れれば自作シンカーの完成!

自作 シンカー
佐藤くん
鉛の鋳造作業の繰り返ししで、自作シンカーが量産できます!

自作シンカーを自宅で作ってみよう!

自作 シンカー
自作シンカーは原型や型取りの工程があるので、はじめて作る方は手間とお金がかかります。

しかし、一度型が完成すれば、鉛の素材代のみでシンカーを量産できます!

本格的に量産したい方は耐熱シリコンを利用して型を作ると、型が壊れにくいのでおすすめです。

DIYや自作ルアーを楽しむ方は、一手間をかけて自作シンカーを作ってみましょう。

ライタープロフィール


北海道でロックフィッシュをメインに釣りを楽しむ道産子アングラー。

佐藤くんはロックフィッシュトーナメントをきっかけに出会った釣り仲間で、自作ルアーのノウハウを日々レクチャーしてもらっています。

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すなっち
すなっち

北海道在住の道産子アングラー。ロックフィッシュ、トラウトフィッシュなどを中心にさまざまなルアーフィッシングを楽しんでいます。豊富な釣りとライターの経験を活かして、全国のルアーフィッシングや道具の解説記事などを執筆しています。自分の経験を活かして釣りの魅力をより多くの人に知ってもらえるライターを目指しています!

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