サーフタックルの選び方をプロアングラーが徹底解説!

2020/01/30 更新

ヒラメ・マゴチをメインターゲットとしたサーフのルアーゲームが近年盛り上がりを見せています。しかし、タックル選びで迷われている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、プロアングラーがサーフタックルの選び方を徹底解説。


アイキャッチ画像提供:目黒毅久

進化するサーフタックル

サーフタックルの画像 サーフゲームの主なターゲットは、ヒラメとマゴチですが、時には青物やシーバスもターゲットとなります。

釣れる魚種が多く、広大なサーフで展開されるルアーフィッシングですので、タックルに求められる要素も様々です。つい最近までは、遠投性能一辺倒であったサーフゲームも日々進歩しており、タックルの細分化も進んでいます。

また、アングラーのニーズも多様化し、遠投性能だけが高ければ良いのかと言われたら、必ずしもそうではなくなってきています。

そこで今回は、プロアングラーの筆者が、現代のサーフタックルの選び方を解説します。

サーフゲームに使用するロッド

サーフタックルの画像 サーフで使用するロッドは、長さが10〜11フィートで、ルアーキャパがMAX40〜45グラム程が標準的なスペックです。

サーフゲームでは、15〜40グラム程の幅広いルアーをキャストすることが求められるので、それらをしっかりと遠投するには上記のようなスペックが求められます。

各社から発売されているサーフ専用ロッドを使う方もいれば、状況やルアーに合わせてシーバスロッドやライトショアジギングロッドを流用する方も多いのが現状です。

サーフゲームに使用するリール

サーフタックルの画像 リールはロッドに合わせて選ぶことが大切ですが、基準となるスペックがあります。

基準となるのは、シマノ・ダイワの「4000番のハイギアモデル」。おそらく、もっとも多くのサーフアングラーが使っている番手です。

ハイギアを推奨するのには理由があり、最大の理由はラインスラッグ(糸ふけ)の回収が早いことで、釣りが快適になるからです。

使うロッドが繊細もしくはショートレングスであれば、3000番か4000番のノーマルギア。

遠投性を求めたり、パワーを重視したりするのであれば、5000番を用いる場合もあります。

サーフゲームで使用するライン

サーフタックルの画像 メインラインにはPEラインを用い、それにショックリーダーを結束するのが現在の主流です。

PEラインは0.8〜1.5号、ショックリーダーはフロロカーボンかナイロン製の16〜30ポンドを使用します。

ラインの太さは飛距離やターゲット、フィールドの状況により変化しますが、1号のPEラインを150〜200メートル巻き、20ポンドのショックリーダーを1メートル前後結束するのを基準にすると良いでしょう。

プロがオススメするタックル

サーフタックルの画像 これからサーフゲームを始めようと1から揃えるとなると、ロッド・リール・ライフジャケット・ウェーダー・その他小物類など、それなりの予算が必要です。

また、中級者・上級者クラスになると、フィールドや釣り方によってタックルに求める要素も大きく異なってくるでしょう。

それゆえに、タックル選びはとても悩ましいものです。

そこでここからは、私の経験を基にロッド・リール・ラインの中から間違いないアイテムをいくつか紹介してみます。

ロッド編

サーフタックルの画像 サーフゲームにおいて「何が1番重要か?」と聞かれたら、私は間違いなく「ロッド」と答えます。

昨今は、エントリークラスのリールでも十分な性能がありますので、予算に制限がある場合はまずロッドに重点を置く方が良いでしょう。

コストパフォーマンス最強!ディアルーナ S106M(シマノ)

ITEM
シマノ ディアルーナ S106M
ルアーウエイト:8-45g
自重:166g


シーバスロッドですが、サーフゲームにとてもマッチするのがディアルーナのMクラスです。

適応ルアーウエイトが8〜45グラムと、大抵のサーフルアーを扱えます。自重も軽く、一昔前のハイエンドロッドくらいの出来栄えです。

初心者が持つ1本には十分過ぎる性能で、サーフの釣りへの理解を深めていくしばらくの間はこの1本で事が足りるでしょう。

正直、実売2万円程度でこれ程のロッドは中々ありません。

レングスは9.6〜11フィートまでの4種類がありますが、私のイチオシは10フィート6インチのS106Mです。

繊細な釣りにオススメ!モンスタージェッティー MJS-1002-TR(Gクラフト)

ITEM
Gクラフト モンスタージェッティー MJS-1002-TR
ルアーウエイト:MAX40g
自重:163g


このロッドもシーバスロッドとして発売されていますが、軽量にして高感度、張りのあるブランクはルアーの操作性が高く、サーフのフィネスゲームとかなり相性が良いロッドです。

ルアーキャパはMAX40グラムとなっていますが、40グラムのジグを100メートル投げることはできても、軽快に操作できる程のパワーはありません。

21グラム以下のジグヘッド+ワームや、20〜30グラム程度のメタルジグを繊細に操作して積極的にヒラメを掛けていく。

そんなスタイルのアングラーにオススメしたいロッドです。

飛距離とパワーを求めるなら!オールウェイク108 モンスターバトル(ジャンプライズ)

ITEM
ジャンプライズ オールウェイク108 モンスターバトル


主に外洋のシーバスや青物に対応したロッドですが、サーフゲームでも好評を得ています。

パワーゲーム向きのロッドにも関わらず長さの割に軽量で、メタルジグやヘビーシンキングペンシルを多用する方にはオススメです。

同メーカーで出している110スーパーマルチや107ハイパーフュージョンと迷う方も多いと思いますが、110と107はバーサタイルに振ったロッドです。

そのため、とにかく飛距離が欲しい方や、座布団ヒラメ・ブリにもパワー負けしたくない方には、108が向いていると思いますよ。

リール編

サーフタックルの画像 波打ち際で行うサーフゲームは、タックルに対してかなり厳しい環境の中で行う釣りです。

言うまでもありませんが、海水や砂はリールにとって天敵。

そのような過酷な状況で使うため、例えハイエンドモデルであっても初期性能が永遠に続く訳ではないのが実情です。

ここでは、使用感や耐久性を踏まえてオススメのリールをピックアップします。

コストパフォーマンスがGOOD!18カルディア LT4000-CXH(ダイワ)

ITEM
ダイワ カルディア LT4000-CXH
自重(g):225
ギヤー比:6.2
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):99
最大ドラグ力(kg):12
PE(号-m):1.5-200
ベアリング(ボール/ローラー):6/1


エントリークラスとしてオススメするには少々高めのお値段ですが、サーフゲームに必要な要素が揃っているのはこのクラスからです。

・ライントラブル防止のためにラインローラーにベアリングが入っている

・塩ガミ対策に防水機能が備わっている

上記の2点がサーフゲーム用リールとしてオススメできる理由です。

「そこは19ストラディックでしょう!」と言う声も多いかと思いますが、カルディアの強みは自重の軽さです。(19ストラディック4000XGの280グラムに対して、カルディアLT4000-CXHは225グラム!)

初心者にとって、サーフゲームにはまず忍耐力が1番必要だと思います。魚からの反応を得るためには、「投げ続けること」が大事なのです。

それゆえに、タックルの自重が軽いことは体への負担の軽減となり、モチベーションの持続に繋がります。

投げ続けられるということは、皆さんが思っている以上に大きなアドバンテージになりますので、私はカルディアをオススメします。

堅牢性と軽さを両立!19セルテート LT4000シリーズ

ITEM
ダイワ セルテート LT4000-C
自重(g):235
ギヤー比:5.2
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):82
最大ドラグ力(kg):12
PE(号-m):1.5-200
ベアリング(ボール/ローラー):10/1


ITEM
ダイワ セルテート LT4000-CXH
自重(g):235
ギヤー比:6.2
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):99
最大ドラグ力(kg):12
PE(号-m):1.5-200
ベアリング(ボール/ローラー):10/1


ノーマルギアのLT4000-Cはとにかく巻きが軽く、細かく巻いて止めるを繰り返すフィネスな釣りには抜群の使用感です。

19ヴァンキッシュ 4000XGも使用していましたが、ギア比の差でフィネスな釣りにはセルテートの方が使い勝手が良いと判断した経緯があります。(19ヴァンキッシュにノーマルギアが出たらそちらが最強になりそうですが……)

ハイギアモデルの4000-CXHは、ノーマルギアよりも巻き重り感はあるものの、ラインの回収が早くてどのような条件下でも扱いやすい仕様です。

「サーフの釣りには持って来い」と言えるリールで、今現在、私の最も使用頻度の高いリールです。

頂点とて完璧ではない!?18ステラ 4000XG(シマノ)

ITEM
シマノ ステラ 4000XG
自重(g):255
ギヤー比:6.2
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):101
最大ドラグ力(kg):11
PE(号-m):1.5-320
ベアリング(ボール/ローラー):12/1


ステラと聞くだけで「最高のリール」と思う方も多いかもしれませんが、サーフゲームにおいては必ずしもそうではないと思います。

まずは最大の長所とも言える良質な巻き心地ですが、これは間違いありません。さらに、特殊な表面処理が施されたギア、金属ボディ、金属ローターで剛性も申し分ありません。

細部の加工などもフラッグシップに相応しいクオリティーですが、そんなステラにも弱点が1つあります。

それはローターの重さ故に、回転レスポンスが軽量ローターを搭載したリールに劣ることです。

すなわち、小刻みに巻いて止めるを繰り返す繊細な釣りにおいて、ローターが軽いヴァンキッシュやイグジスト、セルテートに敵いません。

つまり、総合的に見るとステラはただ巻きの釣りやメタルジグを使う高負荷な釣りに向いているということです。

かく言う私も、ステラだけで満足することはなく、ヴァンキッシュやセルテートと併用しているのが現状です。

ライン編

サーフタックルの画像
まずメインラインとなるPEラインですが、大前提として、品質の良い物を選んで頂きたいと思います。

サーフゲームは基本的に遠投が主体の釣りなので、酷いライントラブルに見舞われれば、その日の釣りが終わってしまうことも。

基本はしなやかで飛距離の出る8本編みが良いでしょう。消耗やトラブルを考えると150メートル巻きでは物足りないので、200メートル巻きを選んで下さい。

また、リーダーについてはナイロンとフロロカーボンがありますが、私はフロロカーボンをオススメしています。

サーフは80メートル、90メートル先でのバイトも珍しくはなく、確実にフッキングを決めるには伸びの少ないフロロカーボンが適しているからです。

では、私のオススメラインをご紹介して参ります。

G-soul X8 アップグレード PE (よつあみ)

ITEM
G-soul X8 アップグレード PE 1号 200m


言わずと知れたよつあみのX8です。カナダ産原糸のダイニーマを国内自社工場で加工して製造されています。

注目すべきは、1号で22ポンドもある強度です。

加えて、ライムグリーンのカラーは視認性にも優れており、ハリとコシも適度にあって非常に使い易く、トラブルの少ないラインです。

価格は最近のPEラインと比べると少し割高ですが、バランスが取れた良いPEラインだと思います。

CAST-8 (ゴーセン)

ITEM
ゴーセン CAST-8 1号 200m

これは現在私が使用しているラインです。国産原糸のイザナスを使用し、国内自社工場で製造していますので品質はバッチリ。

独自の樹脂含浸技術によってコーティングが内部にも浸透しており、耐久性があります。

視認性に優れ、色落ちも目立たないフロストグリーンのカラーリングもGOOD。

そしてこのラインをオススメする1番の理由は、細く低伸度で高感度であるところです。

一般的なPEラインと比べると目に見えて細く、飛距離の面でも優れます。また、実売価格が2,500円前後でコスパも良い製品です。

シーガーグランドマックス ショックリーダー(クレハ)

ITEM
クレハ シーガー グランドマックス ショックリーダー 19.5lb.


これぞ「最強フロロカーボン」と言っても過言ではない強度を持ったショックリーダーです。

同じ線径ならば、これより強い物はないと思います。

いかにもフロロカーボンと言った硬いラインで、メリットは高強度・高感度であること、デメリットは巻き癖が付くことと、丁寧に入念に結束しなければならないこと。

強度は優れるものの、扱いには少々慣れが必要なリーダーです。

フロロファイター ルーツX(ゴーセン)

ITEM
ゴーセン フロロファイター ルーツX 5号


磯釣り用のハリスですが、私はショックリーダーとして常用しています。

特殊加工によってフロロカーボン特有のゴワ付きが少なく、しなやかで適度に伸び、ショックも吸収してくれます。

PEラインとの結束も容易で、初心者の方にもおすすめできるリーダーです。

自分に合ったタックル選びを!

サーフタックルの画像 さて、今回はタックルの選び方について解説してみましたが、いかがだったでしょうか?

サーフゲームは近年人気が急上昇しており、各メーカーがとても力を入れているジャンルです。

沢山あるロッドやリール、ラインの中から自分のスタイルに合ったアイテムを選び、お気に入りのタックルでサーフを闊歩して下さいね!
画像提供:目黒毅久

筆者の紹介


目黒毅久

サーフのフラットフィッシュがメインですが、シーバス・ライトロック・トラウト ・オフショア等も楽しんでいます。

サポートメーカーはBuddyWorks・GOSEN。宮城県在住。

関連記事


紹介されたアイテム

シマノ ディアルーナ S106M
サイトを見る
Gクラフト モンスタージェッティー MJ…
サイトを見る
ジャンプライズ オールウェイク108 モ…
サイトを見る
ダイワ カルディア LT4000-CXH
サイトを見る
ダイワ セルテート LT4000-C
サイトを見る
ダイワ セルテート LT4000-CXH
サイトを見る
シマノ ステラ 4000XG
サイトを見る
G-soul X8 アップグレード PE…
サイトを見る
ゴーセン CAST-8 1号 200m
サイトを見る
クレハ シーガー グランドマックス ショ…
サイトを見る
ゴーセン フロロファイター ルーツX 5…
サイトを見る
この記事の感想を教えてください
よかった! う~ん・・
このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード

目黒 毅久
目黒 毅久

サーフのフラットフィッシュがメインで年間300以上のフラットフィッシュをキャッチする。 他にシーバス、ライトロック、トラウト 、オフショア等釣り全般をこなす。サポートメーカーはBuddyWorks、GOSEN。宮城県在住。

アウトドアのすべてを、ひとつのアプリで。

150以上のアウトドアメディアの記事や動画、3万枚以上のみんなの写真も見られる!
アウトドアの「知りたい!」「行きたい!」がきっと見つかる!
お気に入りの記事や写真を集めて、スキマ時間に素早くチェック!