魚が日々移動を行う理由を知る
魚のいるポイントを考える上で、まずは釣りの対象魚が一年でどのような行動をするのか知っておくことが必要でしょう。
魚の行動を知れば、魚のいそうなポイントも探しやすくなるはずです。魚が移動する理由としては、主に次のようなことが挙げられます。
産卵のために移動する
水生生物の多くは産卵の時期を迎えると、卵を産む場所を探して移動します。
例えば、釣りのターゲットとして人気の高いアオリイカは、春に接岸して産卵します。アオリイカ以外でも、産卵のために接岸するものは少なくありません。藻場や浅瀬などが主な産卵場所となります。
ベイトフィッシュを追いかけて移動する
小魚などを食べる肉食性の水生生物は、獲物の多い場所を求めて移動します。中にはじっと一定の場所で獲物を待つものもいるかもしれませんが、エサを求めて泳ぎ回るというのが一般的。
ベイトフィッシュとして知られるイワシなどの小魚も、エサとなるプランクトンなどを求めて移動しています。
水中の食物連鎖をイメージすることが、魚の居場所を知る鍵となるでしょう。
適正水温を求めて移動する
魚種毎に快適な水温があり、その水温を知っておくことも大切です。
例えばメバルは低水温に強く、9~20℃の水温が適水温といわれます。そのため、暑さの厳しい真夏には水深の深い場所へ移動してしまい、ショア(陸)からは釣りにくくなります。
逆に、多くの魚が深場に潜ってしまう晩秋や初冬に狙いやすくなるのです。