リリースするなら、魚が死なないように。
食べられない魚や小さな魚が釣れたり、釣れすぎてしまったり。せっかく釣った魚をリリースするからには、魚が元気に帰っていくことを願いたいものです。
しかし、中には釣られることで大きなダメージを受けてしまう魚種も。
魚を無駄死にさせないために、デリケートな魚種とリリース時の注意点を把握しておきましょう!
イカ
イカは非常にデリケートな生き物です。地域によっては小型のリリースが義務付けられていることもあります。
リリースする際は、触ったり地面に置いたりしないように注意が必要です。エギを逆さにして、ノータッチでイカを海に落としてあげてください。
また、触腕に大きなダメージを負ったものはエサを取れなくなってしまうため、なるべく食べるようにした方がよいでしょう。
アジ
泳がせ釣り(ノマセ釣り)をする方ならよく知っているかもしれませんが、アジは手で触ったり、魚バサミで強く挟んだりすると致命傷になることがあります。
なるべく触れずに針を外し、リリースしてあげましょう。
ちなみに、泳がせのエサとしてバケツで活かす際は、ケミホタルを1個光らせて入れておくと無駄に暴れず長生きします。
タチウオ
獰猛な見た目に反し、太刀魚もデリケートな魚です。尻尾を共食いされても生きていられる魚ですが、持ったり置いたりには滅法弱い一面があります。
プライヤーで手早く針を外して、置かず触らずにリリースしてあげてください。
また、タチウオジギングで多い胴体へのスレ掛かりもダメージが大きいと言われています。
サワラ
タチウオと同じく、サワラもコワモテの割にはとても繊細な魚です。青物やマダイとは異なり、船のイケスで活かすこともできないほど。
リリースするなら、地面に置いての記念撮影は禁物です。
ストリンガーに掛けているのを目にすることもありますが、もちろん活かすことはできないので、釣れたら即締め即血抜きが基本です。
トラウト
冷水を好むトラウトは、人間の体温や地熱に特に弱く、管理釣り場などでは「触らない・置かない」ことがマナーとされています。
リリーサーやプライヤーなどを使って、水中で針を外してあげるようにしましょう。
写真撮影をする際は手を水でよく濡らし、ランディングネット越しに優しく魚を掴むようにするとよいでしょう。
楽しませてくれる魚だから
魚をリリースする際に共通して言えることは、なるべく触らない・置かないことです。
魚の体温は人間よりもはるかに低く、人間の体温はかなり熱く感じるはず。また、地面に置くと体表の粘膜が落ち、細菌に対する抵抗力が弱まるようです。
どんな魚も水から出すのは最小限に抑え、手早く帰してあげたいですね。