バス釣りにおけるナイロンラインの魅力
ナイロンラインとは、文字通りナイロンを用いた、モノフィラメント(1本のフィラメントで構成された)釣り糸の事。
その“しなやかさ”が大きな特徴の一つで、初心者でも非常に扱やすく、あらゆる釣りで用いられるポピュラーな釣り糸です。
ここではバス釣りにおけるのナイロンライン有効性について解説します。
扱いやすい
ナイロンラインは、適度なしなやかさがありライントラブルが起きにくいです。
リールにラインを巻く事によって起こるラインの巻き癖。ラインの巻き癖はライントラブルを引き起こす大きな原因の一つです。
ナイロンラインはフロロカーボンラインに比べ強い癖が付きにくくライントラブルが起こりにくいラインです。
バラシにくい
ナイロンラインは伸びが大きいため、まるでゴムのように魚の引きを吸収します。
基本的に魚というのは、引っ張れば引っ張るほど暴れる生き物。つまり、引きを吸収してくれるナイロンラインは魚の暴れを最小限に抑えてくれるラインなのです。
またラインが伸びはクッションの役割も果たすため、針が伸びにくく、針傷も広がりにくくなり、結果的にバラシを軽減できます。
その為、バラシの多いハードルアー(トリプルフックのついたルアー)との相性も良いのです。
合わせ切れしにくい
伸びやすいナイロンラインは瞬発的に掛かる力を吸収してくれますので、合わせ切れを起こしにくいラインです。
水に浮く
ナイロンラインの比重は1.14。比重が小さいので水に浮きます。
水に浮く為、水面で操作するトップウォータープラグとの相性は抜群。
また、フロロカーボンのようにラインが沈んでいくようなことはないので、ラインが水中の障害物に触れる機会が少なく、根掛かりが少ないともいえます。
カラーバリエーションが豊富
ナイロンラインは水に浮ますので、視認性の高い色を選べばウキ代わりになります。
これはラインの大半が水に沈んでしまうフロロカーボンにはできない芸当です。
初期コストが安い
商品にもよりますが、ナイロンラインはフロロカーボンやPEラインに比べ、安価に入手が可能。
バス釣りにおけるナイロンラインの太さ
バス釣りにおけるラインの太さは、「号」ではなく「lb(ポンド)」で解説されることが殆ど。lb(ポンド)で太さの感覚を覚えておくと、何かしらの解説動画などを見る際にも捗ります。
スピニングタックル
スピニングタックルに合わせるナイロンラインは6lb(1.5号)あたりが定番。
スピニングリールに太いラインを巻くと癖によるトラブルも増えがち。かと言って強度も犠牲にできないので、細過ぎず、太過ぎずといった所で、大半の方が6lb程度に落ち着ついています。
人によって感じ方も様々ですが、2500番のスピニングリールに巻いて快適に使えるナイロンラインのポンド数の境界は8lbあたりかと思います。
■スペック目安
ロッドの長さ | 6~6.6フィート |
ロッドのパワー | L~ML(ライト~ミディアムライト) |
リールの番手 | 2000~2500番クラス |
ラインの太さ | ナイロンライン:6~8lb |
ベイトタックル
ベイトタックルですと12~16lb(3~4号)程度がよく用いられます。
巻物なら12lb。障害物の多い場所やカーバーを攻める場合は16lb。両方やりたい場合は14lbといったように、障害物やカバーの濃さに応じて12~16lb間で調整します。
■スペック目安
ロッドの長さ | 6~6.6フィート |
ロッドのパワー | ML~M(ミディアムライト~ミディアム) |
リール | 小型のベイトリール |
ラインの太さ | ナイロンライン:12~16lb |
ナイロンラインの寿命は?
ナイロンラインは吸水性が高く劣化しやすいという一面もあります。
劣化は水に触れた瞬間からはじまっていますので、ベストな状態を保つには適時ラインを交換する必要があります。
交換の頻度は、4釣行毎に1回程度を目安としているという意見がよく見られます。ただし目安はあくまでも目安であり、誰しもにとっての正解ではありません。使っている製品も、使用環境も違う中で◯回に1回とは断言できないのです。
中には「1回で交換する」人もいますし、「10回に1回で大丈夫」という人もいます。大切なのは自分なりの尺度を作ること。そのラインを使用していく中で快適に(安心して)使える回数を探していきましょう。
ボビン巻きでお得!“ハイコスパ系”ナイロンライン3選
常に良い状態にしておきたいナイロンライン。ただ頻繁に巻き替えると、どうしてもコストが高くつきますよね。そこで今回は300m以上の大容量で、編集部もコスパの高さに納得のボビン巻きラインをまとめました。
ダイワ ジャストロン DPLS
号数 | 2〜6号(8〜24lb) |
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カラー | クリア・ブルー・ピンク・イエロー・ブラック・4カラーズ |
全長 | 500m巻(4カラーズのみ600m巻) |
ユーザー評価が物語るハイコストパフォーマンス
ダイワから発売されている、リーズナブルなナイロンライン。実売600~1,500円程度で500m巻きとコストパフォーマンスの高さから人気を集めています。
Amazonでは1,945個の評価を集め、その平均は星4/5と高評価。
糸本来の品質を維持する平行巻(DPL)を採用し、糸のつぶれなどもありません。
カラーはクリアー/ブルー/ピンク/イエロー/ブラックのカラーラインナップに加え「4カラーズ」というホワイト、イエロー、ブルー、レッドの見やすいローテーションカラーもあります。
サンライン クインスター
号数 | 0.6号〜50号(2〜170lb) |
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カラー | ミストグレー・クリアー・ブルー・ピンク・イエロー |
全長 | 200〜600m |
0.6号〜50号の豊富な号数
0.6号〜50号の豊富な号数で、あらゆるジャンルの釣りに幅広く使えるリーズブルなライン。
グレー/クリアー/ブルー/ピンク/イエローの5色から選べ、商品レビューには「見やすい」や「可愛い」といった声が寄せられています。
ラパラ マルチゲーム
号数 | 0.5〜4号(2.5〜20lb) |
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カラー | クリア |
全長 | 300m |
あらゆるルアーゲームに対応した高性能ナイロン
ルアーメーカー“ラパラ”のリーズナブルなナイロンライン。ナイロンらしいしなやかさで、ワンランク太いラインと同等の強度が実現されています。
リーズナブルながらも独自の「J7 Micro Resin」加工により、擦れに対する強さや耐久性を向上させてあります。
耐摩耗性が際立つ“最強系”ナイロンライン2選
ナイロンはスレに弱いなどと言われますが、コーティングが施されたナイロンラインの実力は目を見張るものがあります。以下では最強と名高い耐摩耗性が抜群のナイロンラインをまとめました。
サンヨーナイロン アプロード ZO6(ズィーオーシックス)
号数 | 0.6〜5号(2〜20lb) |
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カラー | グリーンクリスタル |
全長 | 100~600m |
耐摩耗性能としなやかさの絶妙なバランス
カリスマ的な人気を誇るプロアングラー、村田基氏が監修したルアー用ナイロンラインです。
フロロカーボン並みの耐摩耗性を持ちつつ、しなやかさはナイロンラインのままなのでトラブルレス。
ただし、耐摩耗性能をさらに優先させたい場合は、同社の「GT-R ウルトラ」がおすすめ。
サンヨーナイロン アプロード GT-R ウルトラ
号数 | 1〜7.5号(4〜30lb) |
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カラー | ダークグリーン |
全長 | 75~600m |
圧倒的な耐摩耗性
ナイロンラインでありながら、コーティングによる高い耐摩耗性と、他に類を見ない強度を誇ります。
Amazonでの評価は星4.5/5。信頼性の高さが伺えます。
ルアーをする釣り人に強いナイロンラインは? と尋ねれば、きっと多くの方が「 GT-R ウルトラ」と答えるでしょう。
バス釣り入門にはナイロンライン!
ライントラブルが少なく魚のバイトを乗せやすいなど、メリットの多いナイロンライン。まめな交換は欠かせませんが、ナイロンラインならではの恩恵は大きいはずです。
お気に入りのナイロンラインを使って、ぜひ心に残る一尾をGETしてください!