本当のシーズンインとは?
「涼しくなってきたor温かくなってきたのに、全く釣れない。今年はハズレシーズンだ」と決めつけてはいませんか?
実は私たち人間が感じる季節変動と、魚が感じる季節の移り変わりには差があり、実はシーズインをしていない可能性もあるのです。
今回は“海水温から考える本当のシーズンイン”について考えてみましょう。
海中の季節変動は遅れてやってくる
地上と海中での季節変動には、大きなズレが生じているのです。それは海中と地上における熱容量の差が原因といわれています。
海全体に温度変化がいきわたるまでに時間がかかり、海水温の安定が遅れることが季節変動の誤差に繋がっています。
理科の授業などでも習うように、海中は地上に比べても“熱しにくく冷めにくい”という特性を理解しておきましょう。
目安は“1か月遅れ”
地上に比べて熱しにくく冷めにくい海中。地域差はありますが、地上の季節とのおおよその目安差は約1か月遅れといわれています。
季節は冬になり、寒くなってきたから釣れないと思ってしまいますよね。しかし、海中は秋の水温を引きずっていることもあるのです。
意外な月に爆釣! なんてこともありえるため、季節の変わり目などは特に要チェックですよ。
本当のシーズンインは水温が安定してから
魚にとって水温が1度変動するということは、人間にとって5度の気温変化に相当するといわれます。
頻繁に変動が見られるような状況ではシーズンインと言い難いでしょう。
水温を定期的に確認してシーズンインを見計らうことが、釣りにおけるひとつのコツではないでしょうか。
シーズンインを見計らうには?
海水温を知っておくことで釣行の際には大きな武器となります。釣り場だけでなく、自宅でも水温を調べる方法をご紹介します。
アプリやサイトを利用する
水温判断に活用ができそうなアプリやサイトは多く存在します。釣行前には一度確認しておくのも良いかもしれませんね。
水温だけでなく、風速や波も予報してくれる便利なサイト! アプリでの利用も可能です。
水温計を利用する
釣り場で自分で計測することが最もリアルな情報です。ポイント選びの選択にもつながるため、利用してみてはいかがでしょうか。
ダイワ 水温チェッカーWP
非接触式を採用しているので測定物に触れずにワンプッシュで測定可能。高い足場や障害物があっても簡単に測定ができる便利アイテムです。
ダイワ 水温チェッカーWP
パズデザイン アルマイト水温計
ルアーの変わりに結んでキャスト!沖の水温が測定も可能な便利ギア。
パズデザイン アルマイト水温計 ZAC-921
ホームエリアの水温測定をやってみよう
人間が過ごしやすい気温があるように、魚にも適水温が存在します。地上と違い1ヵ月~2ヵ月、季節が遅れてやってくる海中の状況を見るにはやはり水温計での計測が一番です。水温計をゲットしたら、いつも通っているホームエリアの測定を行ってみましょう。今まで知りえなかった情報がきっとあり、釣りの面白さ、幅が広がること間違いありません。