ラストエースについて
エバーグリーン社から発売されているラストエースは、福島健プロデュースのベイトフィッシュ型ワーム。全長7.5センチのラストエース75と全長16.8センチのラストエース168の2種があります。
元々福島プロがハンドメイドで作成し、シークレット的にトーナメントに投入していた秘密兵器なルアーで、製品版ではワームの表面を塗装しさらにその上からコーティング処理が施され見た目のリアルさ、生々しさが追求されています。
発売以来、他のルアーが一切ダメな時の切り札とまで言われ話題になっているラストエースについて紹介していきます。
ラストエースのバリエーション
ラストエースには全長7.5センチのラストエース75と全長16.8センチのラストエース168があり、それぞれ7色のカラーバリエーションがあります。ここではラストエース75、168それぞれの特徴を紹介いたします。
ラストエース75
ラストエース75は、あらゆるバスフィールドで目にするベイトフィッシュのサイズを元に、レングスやシェイプが設定されいます。そのため、ノーアクションで漂わせているだけで魚の方から寄ってくる事も多々あるとか。
見た目だけでなく動きもリアルで、連続トゥイッチで逃げ惑う小魚を演出することが可能です。見えない魚を寄せる事はもちろん、リアルな見た目とアクションは、サイトフィッシングでも威力を発揮します。
ラストエース168
ラストエース168は16.8センチで、ウグイ、アユ、ハスなどの大型のベイトフィッシュをイメージしたサイズ。一般的なソフトスイムベイトに近いボリューム感ですが、アクションはラストエース75と同じ味付けがなされています。
連続トゥイッチで艶めかしくダートさせる事ができ、魚が逃げまどう様子や、小型のベイトフィッシュを追い回すイメージを再現でき、ただ巻きで使う事が殆どのスイムベイトとの大きな違いと言えるでしょう。
また、ラストエース168はラインスルーシステムパイプが採用されているため、ラインでワーム本体が傷つく心配や、フッキング後のバラシを可能な限り低減させています。
ラストエースの使い方
ラストエースはロッドワーク1つでリアルなベイトフィッシュの動きを再現でき、さらにワームの見た目も実際のベイトフィッシュそのものです。その為動きも見た目もリアルなラストエースは透明度が高くルアーの動きもターゲットの魚影も見る事の出来るポイントや、浅瀬での釣りなどサイトフィッシングで威力を発揮します。
基本となるのはノーシンカーリグで、広範囲を探るというよりも、ピンスポットをランガンしていくような釣りにマッチします。
連続トゥイッチ
ラストエースの基本とも言える使い方。ラインを張り気味にしてロッドティップを小刻みに動かし、細かく左右にダートさせます。ルアーから離れた距離にいる魚や、カバーの中にいる魚をひきつける時、魚の姿が見えない時に使いたいテクニックです。
i字引き
連続トゥイッチでバスは付いてくるものの、バイトに至らない時はi字引きが効果的です。ロッドとラインを一直線にしてノーアクションでスローリトリーブします。トゥイッチとうまく組み合わせる事でバイトのチャンスを更に増やす事も出来ます。
ボトムでの放置
見た目だけでバスを惹きつけてしまうラストエースの生々しさを活かしたテクニック。やり方は簡単で、バスの近くに投げてボトムまでゆっくり沈めてそのまま放置するだけ。魚の方から寄ってくる事も多く、リアルな見た目とシェイプで見切られる事も少ないそうです。
ジグヘッドリグ
ノーシンカーでは攻めきれないレンジの攻略にはジグヘッドリグです。トゥイッチしながらスローにリトリーブする、いわゆるミドストアクションもラストエースはこなします。
ダウンショットリグ
ダウンショットリグで使えばボトム付近にいるバスもターゲットにすることができます。ラストエースの細身のシェイプや、スプリットされたテールはシェイクやズル引きでも機敏にアクションし、魚にアピールします。
ラストエース75に適したフックとフックセット方法

ラストエース75はフックサイズとセット方法にキモがあります。推奨フックサイズはマス針#2です。ラストエース本体の自重は軽く針がシンカーの代わりをするので、より遠く、よりスピーディーに深場に落とすのであれば軸の太いワーム324ハンガースタイル(がまかつ)がお勧め。
また浅場でのやり取りがメインとなるポイントでは細身のワーム329ハンガーSF(がまかつ)もお勧めです。
ノーシンカーでのフックセット方法
ラストエース75をノーシンカーリグでセットする場合、針を口から入れ針先を腹側に出します。この時、フックのラインアイもボディの中に埋め込んでしまいます。埋め込まれたフックアイにブラシガードを刺し、固定して余分をカットしたら完成です。ブラシガードの代わりに瞬間接着剤を垂らしても良いでしょう。
腹側に出された針先はラストエース本体の姿勢を安定させ船で言う所のキールの役割を果たすため、リアルな動きを損なわないためにも真っ直ぐに針を通すのが重要なポイントです。
ラストエースはバサーの最終兵器になるかも!?
超リアルな見た目、人間すら小魚と見紛うほどのアクション。他のルアーでは反応しなかったバスもグイグイ惹きつけるラストエースは、まさにバサーにとっての最終兵器と言っても過言ではなさそうです。
本物のエサと程遠い形状のルアーで魚を騙して釣るのもルアーフィッシングの醍醐味ではありますが、やっぱり魚が釣れた方がより楽しいのは間違いなし。次の釣行ではラストエースをタックルボックスに入れておくといい事があるかもしれませんね!