パリトキシンの猛毒に注意!毒を有する魚や症例を解説
パリトキシンはフグ毒として有名なテトロドトキシンよりも強い毒性を持ちます。加熱しても毒性は消せないので、釣れた魚を食べる際は知識と注意が必要です。今回はパリトキシンを有する魚、毒による症例についてをご紹介します。
2022/10/20 更新
編集者
TSURI HACK編集部
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S.fisher
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パリトキシンとは?

パリトキシンは天然の毒としては最も強力とされている海産毒素の1種。食物連鎖による生物濃縮によって毒性が強まるとされていて、加熱しても分解されない特徴を持っています。個体によって毒性の強さの差がある為、釣り人の間でも認識している人が少ない毒となっています。
テトロドトキシンより強い?

釣りをする方ならフグ毒で有名なテトロドトキシンはご存知でしょう。パリトキシンはそのテトロドトキシンをも凌ぐ強毒と言われており、ハワイの先住民が狩りに使う矢の先に塗る毒としても用いられていたようです。
パリトキシンの動態とは

パリトキシン毒が、どういった経緯で魚に蓄積されるかは完全には解明されていませんが、第一生産者は有毒渦鞭毛藻(植物プランクトン)と考えられています。
有毒渦鞭毛藻はスナギンチャクと共生しており、スナギンチャクを餌として捕食した魚の体内に蓄積される事で、パリトキシン毒を有する個体となるとされています。