パリトキシンの中毒症状
パリトキシンは摂取後発症までに3~36時間とかなりの時間差があり、発症した場合には回復に数日から数週間を必要とします。筋細胞が融解することによる激しい筋肉痛が主な症状で、重篤な場合には中毒死した事例もあります。
■消化器系
腎障害
■神経系
麻痺、痙攣、呼吸困難、動脈の収縮作用
パリトキシンって解毒できるの?
現在、パリトキシンの解毒方法は無く、発症した場合は回復を待つしかありません。毒を有する可能性がある魚を知っておき、事前対処するしかないでしょう。
パリトキシンを有する魚
パリトキシンを有する可能性がある魚は、何種類か存在します。個体差もある為、その魚を食べたからと言って必ず食中毒を発症するということでもないので、市場に出回っていることもあります。ここでは比較的身近でパリトキシンを有する可能性がある魚種をご紹介します。
アオブダイ
アオブダイはスズキ目ベラ亜目ブダイ科に属する、綺麗な青の体色が特徴の大型魚。スナギンチャクを、鳥のくちばしのような鋭い歯で食べて餌としているので、パリトキシンを体内に蓄えやすい魚とされています。
ブダイ
磯釣りをしていると外道として掛かることがあるブダイ。オスとメスで体色の違いがあるのが特徴です。アオブダイと同じように鋭い歯を持ち、底生の餌を捕食するので、パリトキシンを有している個体が存在します。
ソウシハギ
ソウシハギは、フグ目カワハギ科ウスバハギ属に属する魚。最大で1メートル近くにもなり、体に青色の線が散在しているのが特徴です。熱帯に生息する魚ですが、徐々に生息域が北上している魚です。