イイダコとは
イイダコは八腕形目マダコ科マダコ属に分類される小型のタコ。名前の由来は、卵が飯粒状となることからイイダコと呼ばれています。卵を持ち食感がよいのは雌となるので、雄よりも雌のほうが価格が高い傾向があります。
分布
北海道より南、各地沿岸の浅い砂地底に生息するイイダコ。日本沿岸では特に瀬戸内海や東京湾多く生息しています。イイダコは船からの釣りが盛んですが、水深10メートル程度に生息しているため、岸からでも十分狙うことが出来ます。
イイダコの特徴
イイダコは体表面がいぼ状の突起で覆われており、足の付け根に金の輪っか模様が2つあるのが特徴です。マダコの子と間違えられることも多いですが、金の輪っか模様で見分けることが出来ます。また、白い物を好む特徴があり、その特徴を利用してらっきょうなどを使った釣りも行われています。
生態
イイダコの繁殖期は冬から春にかけて。岩や貝殻など外敵に見つかりにくい場所に産卵し、雌がその卵を見守ります。マダコと同じく寿命は1年で、卵が孵化する頃には母タコは死んでしまいます。50日ほど経って孵化した5mm〜1cmほどの仔は、すでに吸盤を有していてそのまま砂地底に居着いて生活を始めます。主食は貝類や多毛類、甲殻類といった底棲生物です。
イイダコの下ごしらえ
イイダコは調理も他のタコと比べると簡単で、熱を通してもあまり硬くならないので、煮たり焼いたりして食べるのがおススメです。釣れたらぜひ調理してみてください。ここでは下ごしらえについて解説します。
下ごしらえ①
まず、指でイイダコの頭の部分を捲り、内臓と墨袋を取り出します。次に包丁で軽く切れ目を入れ、目を取り除きます。最後に骨抜きを使用し、クチバシを取り除いたら完了です。
下ごしらえ②
ザルにイイダコを入れ、多めの粗塩を入れてザルを振ります。ぬめりが出なくなるまで続ければ下ごしらえ完了です!
イイダコの旬とおすすめレシピ
イイダコはその名前の由来にあるように卵が美味しいとされ、様々な食べ方で楽しむことが出来ます。ここではイイダコの旬とおすすめレシピをご紹介します。
イイダコの旬
イイダコの旬は肉のうまみが増す夏場と、雌が卵を持つ冬から春にかけて。旬のイイダコは味付けして熱を通すと旨味が増すと言われています。
おすすめレシピ
楽天レシピ:定番!イイダコの煮付け
楽天レシピ:イイダコ炊き込みご飯
楽天レシピ:イイダコの炒めもの
イイダコの基本的な釣り方と道具
イイダコは夜行性とされていますが、目の前をエサが通れば捕食するので日中でも十分狙っていくことが出来ます。基本的に底をゆっくり引いてくるだけの難しくない釣りで、エギングタックルなどを流用しても大丈夫です。
▼イイダコ釣りのタックルや釣れるポイントはこちら!
イイダコを釣って美味しく食べよう!
イイダコは小さなテンヤやタコエギがあれば簡単に狙うことが出来ます。キャストしてゆっくりと底を引いてくるだけでも十分釣れるので、小さなお子様でも十分楽しめる釣りです。イイダコはとても美味しいので、ぜひ釣れたら持ち帰って食べてみてくださいね。