トラウトルアーをソルトで使うのは邪道?

「海釣りにトラウト用のミノーを持っていく」
そう聞くと、少し邪道に感じる方もいるかもしれません。
しかし、実際に試してみると驚くほど魚の反応が良く、固定観念を覆すような釣果に出会えるのが釣りの醍醐味です。
シーバスやヒラスズキをはじめ、チヌ、カマスなど、僕自身これまでトラウトルアーを使って数え切れないほどの海の魚をキャッチしてきました。
その経験から確信しているのは、トラウトミノーにはソルト用の小型プラグには出せない、絶妙な“食わせの間”があるということです。
今回の記事では、僕が実際のフィールドで愛用し、実績を上げ続けているトラウトミノー4本を厳選してご紹介します。
KOBAYASHI
ソルトゲームにおけるあなたの「新たな引き出し」となる一手として、ぜひ参考にしてみてください。
なぜトラウトミノーがソルトでも効くのか

理由はいたってシンプル。ズバリ「サイズ感」です。
トラウトルアーの主流である40mm〜90mmというサイズ展開は、海においてベイトが小さい時期にピタリとハマります。
いわゆるマイクロベイトパターンに直面し、手持ちのソルト用プラグで完全に手詰まりになったとき、じつはトラウト用ボックスの中にこそ答えが隠されていることが珍しくありません。
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僕自身、このサイズ感の妙に気づき、状況に合わせてトラウトルアーを的確にアジャストできているからこそ、ソルトでの釣果を大きく伸ばせているのだと分析しています。
フックの懸念点

トラウトルアーを海で使うにあたり、「細軸のフックですぐに折られたり、伸ばされたりしないの?」という懸念を抱く方は多いはずです。
しかし意外なことに僕のこれまでの経験上、致命的なトラブルは恐らく一度も起きていません。
論より証拠。上の写真はシュガーミノーを使って83cmのヒラスズキをキャッチした時の一枚。
フックは若干伸びてしまいましたが、折れることなく最後までしっかりと持ちこたえてくれました。
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つまり、ルアーのフックに対して適正なタックル(ドラグ設定)を使っていれば、致命的に伸ばされたり折れたりすることはない、というのが実感値としてあります。
おすすめ①|バスデイ シュガーミノーSG 70F

なんと言っても僕の中で一番のお気に入りであり、圧倒的な実績を叩き出しているのがバスデイのシュガーミノーです。
サイズ展開やスリムモデル、サスペンドやソルト仕様など多種多様なモデルが存在しますが、僕がソルトで最も信頼を置いているのは70mmサイズのフローティングモデルです。

最大の特徴は、着水直後からの圧倒的な泳ぎ出しの早さと、流れに強いタイトなローリングアクションです。
弱点として飛距離がそこまで出ないためオープンエリアには不向きですが、その代わり足元のエグレや流れのヨレ、磯のシモリ、橋脚際など“魚の居場所が絞れているストラクチャー周り”で最強のカードになります。
基本操作は警戒心を与えないスローリトリーブ。加えて、障害物の横を通過する瞬間に軽いトゥイッチでヒラを打たせ、リアクションバイトを誘うのも効果的です。

また、カタクチイワシや稚鮎ライクなサイズ感も強烈に効いている印象があります。
ここがまさに、ソルトルアーとの大きな違いであり、トラウトルアーを使う意味。
動きなども含め、ソルトルアーにはない存在感があるのです。

これまで最大83cmのヒラスズキをキャッチするなど、数え切れない実績を叩き出してきた明確な理由がここにあると僕は感じています。
バスデイ シュガーミノーSG 70F
| サイズ | 70mm |
|---|---|
| 自重 | 4.4g |
| タイプ | フローティング |
おすすめ②|スミス パニッシュ70F

シュガーミノーに次いで出番が多いのが、スミスの名作、パニッシュです。
こちらも豊富なラインナップが揃っていますが、僕がメインとして使っているのは70F(フローティング)。

一見するとシュガーミノーとよく似たシルエットをしていますが、実際に使ってみると似て非なるものであることがわかります。
シュガーミノーに対しパニッシュの方が水を噛む感覚が強いため、大きく分けると流れが穏やかな状況ではパニッシュ。波風や流れが強い状況ではシュガーミノーといった感じで使い分けています。
つまり、水を噛みすぎて不自然な動きにならないように、ルアーをチョイスして使い分けている感じです。

基本は、ゆっくりとしたタダ巻きで自然に泳がせます。
そこから、狙いすましたピンスポットで一瞬だけトゥイッチを入れ、ルアーの動きに変化をつけるのが効果的です。
一定の動きから急にヒラを打たせることで、警戒している魚にも反射的に口を使わせやすくなります。こうした細かなアクションをつけやすいのも、トラウトミノーの面白いところです。
スミス パニッシュ70F
| サイズ | 70mm |
|---|---|
| 自重 | 3.7g |
| タイプ | フローティング |
おすすめ③|ダイワ シルバークリーク ミノー 50S

3つ目はダイワのシルバークリークミノー。
トラウトルアーの中でも比較的安価で購入しやすいにもかかわらず、ソルトの現場でもばっちり釣果を出してくれる非常にコスパの高いルアーです。
こちらも様々なタイプが存在しますが、僕がソルトで多用しているのはノーマルのシンキングタイプ。

この手のシンキング系ルアーは、フィッシュイーターからの反応がすこぶる良く、狙いのレンジまで軽く沈めてからトゥイッチで攻めると、それまでソルトルアーに見向きもしなかった魚が、リアクションで思わず口を使ってくれる印象があります。
シンキング仕様なので、足場が高い場所でもルアーが表層から飛び出さず、しっかりと中層を引いてこれるのも大きなメリットです。

シオ(カンパチの幼魚)やカマス、ヒラセイゴ、アジなど、活性の高いターゲットを手返しよく釣っていくのに向いており、その日の海の状況を探る先発のパイロットルアーとしても非常に重宝しています。
ただ、アクション重視のルアーなので、そのスポットの魚をスレさせるのも早く、「海の状況を見る」「ランガン用」などとして使っていくのがオススメです。
ダイワ シルバークリーク ミノー 50S
| サイズ | 50mm |
|---|---|
| 自重 | 4.5g |
| タイプ | シンキング |
おすすめ④|バスデイ シュガー2/3ディープSG 85F

最後は最初にご紹介したバスデイ シュガーミノーのミッドレンジ攻略モデルであるシュガーディープです。
ノーマルのシュガーミノーが表層付近を引くのに対し、こちらは1〜1.5mほど深く潜るタイプ。
ソルトにおいて“表層には出切らないけれど、中層なら食う”というシビアな状況で、タイトに攻めたい時に大活躍します。
上のハマチの写真は、地磯で足元にあるエグレをタイトに攻めた時にドカンと食ってきた一本。表層狙いで反応がない時の「次の一手」としての信頼度は抜群です。

また、真夏のチヌにも強烈に効きます。一度しっかり潜らせてから、フワッと浮上させるアクションを入れると、チヌはたまらずにバイトしてくるのです。

小型の50mmモデルもラインナップされており、こちらではカマスが大爆釣した経験もあります。
足場の高い堤防からでも足元まできっちり中層を引けるため、他のルアーでは届かない魚を引きずり出すことができます。
事実、この日カマスを爆釣していたのは周囲で僕だけでした。レンジがシビアな時に一人勝ちできる。それがシュガーディープの恐ろしいところです。
バスデイ シュガー2/3ディープSG 85F
| サイズ | 85mm |
|---|---|
| 自重 | 9.7g |
| タイプ | フローティング |
トラウトルアーは、海のシークレットボックス

海釣りだからといって、海のルアーしか使ってはいけないというルールはありません。
むしろ、誰もがソルト用ルアーを投げている中で、トラウトミノーという「異質の波動とサイズ感」を投入することは、スレた魚に対する最強のシークレットウェポンになり得ます。
いつものソルト用ボックスの隅に、ぜひお気に入りのトラウトミノーを忍ばせてみてください。
KOBAYASHI
手詰まりになった絶望的な状況を打破してくれる、心強い相棒になってくれるはずですよ。
撮影:DAISUKE KOBAYASHI
