足元の冷え……我慢できますか?

冬の釣りの最大の敵は「魚の活性」ではなく「足元の冷え」。
そんなことを感じている方もじつは多いのではないでしょうか?
上半身はダウンジャケットで完璧でも、足の指先の感覚がなくなると集中力は途切れ、せっかくの時合いを逃して納竿なんてことも。
かくいう僕が足元からの冷えに非常に弱く、体はホカホカと温かいのに、足元の寒さに耐えきれず納竿……なんて経験を山のようにしてきました。
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今回は、真冬の堤防や船上でも「あと1時間」粘るための、最強の足元レイヤード術を紹介します。
そもそも、なぜ足元が冷えるのか?

対策の前に、まずは敵を知っておきましょう。
足が冷える主な原因は、「汗冷え(蒸れ)」と「血行不良」の2つ。
もちろん、気温や底冷えといった外的要因も無視できません。ただ、体の内側から熱を生み出せなくなると、足先は一気に冷えていきます。
さらに足は、冬場でもコップ1杯分の汗をかくといわれています。この水分が冷えることで、体温は静かに奪われてしまうのです。
厚手の靴下を重ねすぎて靴がきつくなると血流が滞り、暖かくなるどころか逆効果。防寒のつもりが、冷えを加速させる結果になりかねません。
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つまり最強のレイヤードとは、「蒸れを逃がし」かつ「血流を止めない」組み合わせといえます。
ベースレイヤー:指先をドライに保つソックス

肌に直接触れる1枚目が最も重要です。
推奨は薄手のソックスで、素材は吸汗速乾性の高い化学繊維が良いでしょう。
指の間の汗を素早く吸収・発散させることが可能な5本指ソックスならなおさら良いと思いますが、個人の体質に合ったものを探していくことがとても大切です。
ちなみに一枚目に「綿(コットン)」は絶対にNG。綿は汗を吸いますが乾きにくいため、濡れた雑巾を巻いているのと同じ状態になりますので足はどんどん冷えていきます。
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登山用などの機能性に優れた速乾性インナーソックスを選びましょう。
双進 5367 RV ドライソックス
ミドルレイヤー:熱を逃さない「メリノウール」

2枚目は保温の要です。素材はやはりメリノウールがおすすめです。
メリノウールは圧倒的な保温力と調湿機能があり、多少濡れても発熱する性質があります。
汗かきの人はメリノウールの方が「汗冷え」しにくいのでおすすめです。
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僕が履いているものは廃盤となっているため、素材の詳細は不明ですが、モンベルのメリノウール入りのスノーアクティビティ用のものを履いています。
HASOME メリノウール 靴下
アウター:外からの冷気を完全にガードできるシューズ選び

最後に履く靴選びで全てが決まります。
推奨アイテムはEVA素材の防寒ブーツ(ボアインナー付き)。とにかく、自身で発した熱によって温められた足の状態を、外的要因から守りましょう。
また、最強の断熱材は空気です。靴下とブーツの間に空気の層がないと冷気は直撃しますし、ギチギチのサイズ感は血流を止めます。靴の中で足の指がグー・パーとできるくらいのサイズ感があるのがおすすめです。
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僕は試行錯誤の結果から、極寒期は革製トレッキングシューズで間違いない! という結論に落ち着きました。
プラスアルファの「裏技」アイテム
貼るカイロ

靴下用カイロは、足の裏ではなく「足の甲(指の付け根あたり)」に貼るのがおすすめです。
足の裏は汗をかきやすく、空気も通りにくいため酸欠でカイロが発熱しないことがあります。
血管が通っている甲側の方が、効率よく温かい血液を指先に送れます。
IRIS OHYAMA カイロ くつ下用
アルミ中敷き(インソール)

アルミの優れた反射性能は、冬の寒さ対策にも即戦力で役立ちます。
とくにおすすめなのが、靴の底にアルミシートを敷くことです。
冬のコンクリートから伝わる強烈な「底冷え」は、体温を奪う大きな原因。
ここに100円ショップなどで手に入るアルミシートを挟むだけで、地面からの冷気を遮断しつつ、自分の体温を内側に反射して戻してくれます。
コロンブス ボア&アルミ インソール
レッグウォーマー

「首・手首・足首」の3つの首を温めるのは防寒の鉄則。その中でも足首は皮膚が薄く、太い血管が表面近くを通っています。
ここを冷やしてしまうと、せっかく温まった血液が指先に届く前に冷えてしまうのです。
さらに、防寒パンツとブーツの隙間から入り込む冷気を遮る“蓋”の役割もはたしてくれます。
ここまで対策すると、さすがに少しかさばりますが(笑)、冷えによる苦痛に比べれば安いものといえるでしょう。
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僕のような末端冷え性アングラーには、これこそが最後の砦です。
オレクツ 俺のレッグウォーマー
正しいレイヤードで冬の爆釣劇を!

この装備さえ整えば、周囲のアングラーが寒さに耐えかねて撤収を始める中、あなただけは高い集中力を維持してキャストを続けられるはずです。
冬の釣りにおいて、足元の快適さは単なる我慢の解消ではありません。それは、わずかなアタリを察知する感度を保ち、厳しい状況下で「あと1時間」粘るための、立派な「戦略」の一つなのです。
凍えるような寒ささえも味方につける万全の足元レイヤードで、これまでの冬を凌駕する最高のフィッシングライフを楽しみましょう!
撮影:DAISUKE KOBAYASHI
