タチウオテンヤって面白い!

タチウオという魚は日本全国様々なところで愛され、釣りをしない方でも馴染みの深い魚です。
そんなタチウオは釣り方がたくさんあり、ジギングやプラッギング、ワーム、ウキ釣り、テンヤ釣りなど、様々な釣りで釣れるのも魅力のひとつ。
中でも個人的にめちゃくちゃ好きな釣り方がタチウオテンヤで、よく釣れるだけでなくそのゲーム性の高さが本当に面白い釣りなんです。
なら、ジグに餌巻いたら釣れるんじゃないか?

そんな大好きなテンヤをやっているときに、ふと思ったんです。
メタルジグに餌を巻いてみたら新しい釣りの扉が開かれるんじゃないか?
テンヤでも届かない遥か沖を餌付きで探れたら、自分だけ爆釣なんじゃないかと。
早速やってみよう!
扁平なメタルジグを用意

思い立ったが吉日。さっそく餌巻きメタルジグにチャレンジしてみましょう!
まずは餌を巻きやすそうな扁平なメタルジグを用意。
今回は高い実釣性能から名作と呼ばれるRサーディンに餌を巻いてみましょう。
針金を取り付けて完成

メタルジグに餌を取り付ける方法は、メタルジグと餌の一体感がもっとも出る形にしたい。
そこで今回はメタルジグに針金で巻き付ける形式にしてみます。
メタルジグのアイに針金をネジネジして装着すれば完成!
餌をつけるとこんな感じ

実際に餌をつけてみるとこんな感じになりました。
タチウオテンヤ用に塩締めしたきびなごを使用しているため、かなり餌持ちはいいはずです。
もっとも弱いと思われる頭部分は針金でしっかりと押さえつけて固定します。
餌巻きジグ実釣開始!
大遠投してリフト&フォール

夜8時頃、タチウオの釣果が連日上がっていると噂の漁港にやってきました。
海遊ルートになりそうな航路に面したエリアに向かって餌巻きジグを大遠投!
やはりメタルジグなだけあって遥か遠くまでぶっ飛んでいきました。
まずはタチウオショアジギングのセオリーのリフト&フォールで表層から底まで探ります。
フォールスピードやリフト感など、操作感はメタルジグとほとんど変わりません。ちょっと引き抵抗の強いメタルジグといった印象。
ただ巻きもやってみる

一通りリフト&フォールで探ってみるもアタリなし。
そこでアクションをただ巻きに変更し、タチウオテンヤのように誘ってみます。
餌が巻いてあってもメタルジグがブルブルと動いている感触が手元にしっかりと伝わってきて、なんだか釣れそうな気はする。
アタリなし。

ただ巻きは釣れそうな感じがしたのですが、気持ちとは裏腹にアタリなし。
餌巻きジグがダメなのか、そもそもタチウオがいないのか。
テンヤも試してみる

このままではなんの成果も結果もないまま終わってしまいそう。
そこでタチウオがいるのかいないのか確かめるためにテンヤをキャストしてみましょう!
餌巻きジグの使用したのと同じ塩締めきびなごを使って釣りをしてみます。
速攻釣れた!

テンヤを投げ始めて3投目。
グッと竿先を抑え込むアタリの後、竿が引き込まれるような本アタリがきてヒット!
どうやらタチウオはいるけど餌巻きジグでは釣れなかったようです。
それにしてもこんなに早く釣れるとは。テンヤ恐るべし。
軽いジグでもやってみるが・・・

軽めのテンヤにヒットしたので、メタルジグを軽めの15gにして再度挑戦!
先ほどよりもフォールは遅く、ただ巻きではゆっくりな速度でレンジキープしてくれます。
しつこく狙ってみるものの、アタリは一向にありません。
テンヤはよく釣れる

餌巻きジグにアタリがなく、再びテンヤに変えてみるとまたしても釣果あり。
テンヤは餌巻きジグとは圧倒的に何かが違うようです。
なんとか餌巻きジグで実績を出したかったのですが、今回のところは力およばずでした。
餌巻きジグを試してみて

ふと思いついた餌巻きジグを真面目に試してみた結果、今回は釣果を出すことができませんでした。
ただ、同じタイミングで投入したテンヤには釣果があったことから、餌巻きジグについていくつかわかったことがありました。
活性が高くないと難しそう

活性が低いタチウオは速い動きには極端に反応が鈍くなり、早いフォールには追いつくことができず、強く大きな動きも嫌がる傾向があります。
餌巻きジグはメタルジグとほぼ変わらず、フォールが速くアクションもロッドに伝わってくるくらい大きいです。
餌巻きジグは(餌がついて抵抗が増しているとは言え)フォールは速くアクションも強いため、マズメを過ぎた釣り公園では釣れなかったのではないでしょうか。
今回の釣行は夜8時スタートでタチウオの活性はひと段落してしまっていたため、餌巻きジグでは擦りもしなかったのだと思われます。
マズメ時のチャンスタイムなら釣れるかも

つまり活性が高いマズメ時のチャンスタイムであれば餌巻きジグでも結果が出る可能性があります!
夕マズメのサーフや、暗くなってすぐの漁港にタチウオが入ってきた時なら、餌巻きジグの遠投性能やフォールスピードが活きるはず。
遠投して広範囲を素早くサーチしながら、アタリのある棚を集中砲火するといったメタルジグのような釣りが可能です。
でも、それって結局……

ただ、活性の高いタチウオをメタルジグの様な釣り方で釣るのであれば、そもそも餌をつける必要があるのかという疑問が生まれますよね。
そうなんです。たぶん高活性な時ほど餌をつける必要はなく、ルアーでやった方が効率良く快適に釣りをすることができるはず。
つまり、メタルジグと餌は相反する要素で、今回の餌巻きジグはどっちつかずの仕掛けになってしまっていたのかもしれません。
色々と試すことに意味がある!!!

今回の新たなる釣法への挑戦は、正直なところ残念な結果となってしまったと思います。
でも、このような新しいことへの挑戦がなければ新しい釣法やメソッドは生まれません!
失敗に終わってしまったとしても、挑戦し検証し続けることが大切なんだと思います。
皆さんも何か思いついた時は、アイデアで終わらせずに挑戦してみてくださいね!