バッキングラインの役割とは
バッキングラインとは、フライラインの下に巻くポリエステル製の下巻き用ラインです。
バッキングラインを巻くことで、リールの内径が大きくなって巻き取り量が増え、フライラインの巻きクセが少なくなります。
また、大型魚とのファイト時、魚が走ってフライラインが足りなくなった際にはバッキングラインを使ってファイトします。
バッキングラインの選び方
ここではバッキングラインの選び方を解説します。
太さ
市販されているバッキングラインの大半が20lbもしくは30lbです。
バッキングラインの太さは対象魚によって選びますが、一般的な管理釣り場や渓流では20lbで十分。
しかし、細くするメリットもあまりないので30lbを巻いている方も多いです。
長さ
リールの容量を確認して適切な長さを巻いてください。
例えば、リールの糸巻き量が「WF4F+40m」と表記されていたら、必要なバッキングラインの長さは40mです。
基本的にリールの糸巻き量は20lbを基準に表記されていますが、メーカーによって異なる場合もあるので注意しましょう。
バッキングラインの巻き方
バッキングラインの容量は、フライラインと合わせて巻き終えた時に、スプール外径の8〜9割程度になっているのが理想です。
リールの糸巻き量とフライラインの太さを確認し、「WF4F+40m」の糸巻き量なら40m分のバッキングラインを用意しましょう。
一般的なバッキングラインは100yds(約90m)巻きが多いため、リールに40m巻く場合は“半分より少なめ”を目安にしてください。
ベイトリールとは異なり、レベルワインダーがないのでラインが左右に偏らないように注意して巻きましょう。
適切な巻き量がわからない時は?
適切な量が判らない場合は、以下の方法で巻くとパーフェクトになりますよ。
まずはフライラインを直接リールに巻き、その上にバッキングラインを巻いてスプールの8〜9割程度になるようにします。そして、巻き終えたら一度別のスプールにすべて移しましょう。
最後に、先ほどとは逆にバッキングラインを巻いてからフライラインを巻けば、ジャストの糸巻き量に仕上がります。
リールとバッキングラインの結束方法
リールのスプール軸とバッキングラインの結束はユニノットがおすすめです。
手順を紹介します。
手順.1
スプールの軸にバッキングラインを1周巻く
手順.2
バッキングラインの端側でループを作って本線と重ねる
手順.3
ループの中に端糸を3回くぐらせる
手順.4
端糸と本線を引っ張って縛る
手順.5
本線を引っ張って結び目をスプール軸まで移動させる
完成
余分な端糸を切って完成
バッキングラインとフライラインの結束方法
バッキングラインとフライラインの結束はオルブライトノットがおすすめです。
オルブライトノットは太さが異なるラインでも高い結束強度をキープできます。
手順.1
フライラインを2つ折りにしてループを作る
手順.2
ループの下側からバッキングラインをくぐらせる
手順.3
フライラインとバッキングラインを左手に重ねて持つ
手順.4
バッキングラインの端糸でフライラインとバッキングラインの重なった部分を7回ほど巻きつける
手順.5
巻きつけ後、バッキングラインの端糸をループの中に上からくぐらせる(手順.1でくぐらせたラインと同じところからラインが出るようにする)
手順.6
フライラインの端糸と本線、バッキングラインの端糸と本線の各方向からゆっくり締め込んで結束する
完成
余分な端糸を切って完成
おすすめのバッキングライン
おすすめのバッキングラインを紹介します。
バッキングライン選びに迷っている方は、ぜひ使ってみてください。
バッキングライン ダクロン 20lb(リバーピーク)
リバーピーク バッキングライン ダクロン 100yard 20lb
リーズナブルなバッキングラインです。
伸びの少ないダクロンポリエステル素材が採用されています。
バッキングライン 30lb(キャップス)
キャップス バッキングライン 30Lbs
シンプルなバッキングラインです。
50yds単位で販売されているのでロスが少なくなります。
WFブレイデットバッキングライン 20lb(ティムコ)
ティムコ WFブレイデットバッキングライン 100ヤード 20LB
高品質なダクロンファイバーを密に巻いたバッキングラインです。
線径が従来品より細くなっているため、ラインキャパが必要な大物狙いやソルトウォーターにもおすすめ。
バッキングラインは必ず巻こう!
バッキングラインを巻かずにフライラインを直接リールに巻くと、糸クセがついてかなり釣りをしにくくなるため、必ずバッキングラインを巻くようにしましょう。
ちなみに、バッキングラインは専用品じゃなくともPEラインなどでも代用ができますよ!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。