レブロスとレガリスを比較!
リールの進化は著しく、アンダー1万円のリールも一昔前に比べて圧倒的に高性能化しています。
そして、この価格帯で激しくしのぎを削るのが、ダイワのレブロスとレガリス。
実売価格が拮抗しており、見た目もスペックもかなり似通ったこの2機種。でも、実は意外な違いがあるんです。
どこが違っていて、何を決め手に選ぶべきか、リールマニアが詳しく解説します!
ボディの違い
レガリスの大きな強みは、上位機種であるフリームスとボディを共有している点です。DS5というリール専用のファイバー強化特殊プラスチックが使われています。
何やらややこしい名称ですが、「リールのためにチューニングされた特別なプラスチック」ということです。
このDS5、上位機種に搭載されるZAIONには劣りますが、レブロスに採用されているDS4よりも軽く、強いことが特徴。
それゆえに、レガリスの方がボディ剛性が高く、軽量(LT2500S比で15g)に仕上がっています。
ベアリング数の違い
リールの回転を支えているベアリング。低価格のリールはベアリングの代替としてプラスチック製のカラーが入っており、高価になるほどベアリングの数は増えていき、回転性能が向上します。
レガリスは5個のベアリングが入っているのに対し、レブロスは4個と、ベアリング数に1個の差があります。
この1個がどこなのかというと、ピニオンギアがボディと接している部分。ハンドルを介し、ドライブギアの入力を受けて回転するピニオンギアを支えるベアリングです。
わずか1個とは言え、駆動系のベアリングなので回転性能に大きな影響を与えており、レガリスの方が軽くて滑らかな回転を実現しています。
発売年数の違い
2020年にモデルチェンジされたレブロスに対し、レガリスは2018年にリリースされているため、発売から2年が経とうとしています。
ダイワのモデルチェンジ周期は3年か4年のことが多いため、ひょっとするとレガリスはあと1年か2年でモデルチェンジが行われる可能性があります。
性能か新しさか
パッと見は良く似ている2台のリールですが、スペックを比較してみるとそれぞれの違いが明らかになりました。
とは言っても両者ともに基本性能が高く、コスパは申し分ありません。
性能面でのアドバンテージを取るのか、実売マイナス1,000円の最新モデルを選択するのかは、実機を触って決めてください!
レブロス LT2500S-H
レガリス LT2500S-XH
筆者について
佐藤稜真
某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。
中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。